概要
1999年に稼働を開始した、開発元CAVE・販売元ATLUSによるシューティングゲーム。
2010年11月にはXBOX360版が配信された。
室町時代、所有者の命と引き換えに力を与える神『式神』と、それを操る式神使いによる魔物達との戦いを描く。
ちなみにタイトルの『ぐわんげ』とはラスボスの名前であり、プレイヤー間では他のボス&雑魚敵と同じくそのグロさに定評あり。
ストーリー
室町時代、東方の呪術師は山から聞こえてくる
狐とおぼしき声で日々の漁を占っていた。
「コーンコーン」と鳴けば大漁であると、
「ぐゎんげぐゎんげ」であれば不吉であると…。
奇妙な声が響くその山を人はいつしか
獄門山と呼び、その声の主を見たものは
主に喰われてしまうとされていたため、
声の主は獄門山の神とされ崇められていた。
人々はその神をぐわんげさまと呼ぶようになったという…。
ゲームシステム
縦スクロールSTGには珍しい地上戦を採用しており、自機キャラはスクロールする画面を走り回る形式で戦う。
この為、いわゆる『地上敵』『空中敵』に対する自機の当たり判定が逆になっている他、要所要所で『川』『塀』など移動不可な地形が現れ、変化に富んだゲームを楽しめる。(ただし、他の一般的なSTGの地形とは違い、自機や敵の弾はその影響を受けない)
ゲームシステムとしては、遠隔操作オプションとして式神を出現させ、敵に大ダメージを与えたり、弾消しに役立てる機能がある。
式神
宿した人間の命を一年後に奪う代わりに、超自然的な力を与える存在。
ただし、一年以内に方角・季節に対応する場所の神々を殺し、山神『ぐわんげ』を葬った者は助かるとされている。
主人公である三人の人間は式神から解放される為、更にそれぞれの思惑や野望を胸に、ぐわんげへと挑む事となる。
ゲーム内では敵に重ねる事で高威力の爆撃を行える他、敵弾に重ねた場合は速度を遅めたり相殺する事が可能。
自機キャラクター
シシン
パワータイプ。
式神の力による恐怖に狂い、殺人鬼と化した男。
式神『力王』の「人の肉を喰らえ」という命令を守る見返りに一年以上生き長らえていたが、ある日謎の女神にぐわんげの元へ行くように伝えられ、苦痛からの解放を目指して出陣する。
賀茂源助
広範囲タイプ。
式神『麒麟丸』を操り賞金稼ぎを行っている男。
密かに麒麟丸の始末も願っていた所、武家の者に「ぐわんげの従える魔獣の力を取って来い」と依頼され、一年後に死なずに済む良い機会だと承諾した。
柊小雨
テクニックタイプ。
呪術の失敗により式神『八飛車』を宿してしまった少女。
作中で唯一本心から式神と友情を結んでいる人物だが、「八飛車を消すまで家に入れない」と父親に追い出されてしまい、互いに理解し合いながらも別れの旅に出る事となった。
エネミー
藤村静彦(ふじむらしずひこ)
1面「夜叉桜」ボス。本名は藤原元彦。
男である事を隠し、名も偽り、仇である曽根塚の屋敷に踊り子として忍び込んでいた。しかしそこにプレイヤーが現れた為計画は狂ってしまう。
仇討ちのため、邪鬼こと足利凄氏に心を売り、鬼神の力を授かっている。
眷属の舞華は忠実な僕であると同時に監視役。静彦が人に立ち戻ろうとするならば殺すように命じられている。
足利凄氏(あしかがすごうじ)
5面「白鳳城」ボス。室町幕府を築いた足利尊氏の子孫。
父が不明であった為に「猿神から呪われて生まれた子」と蔑まれ、山寺に送られた。彼を引き取った僧正が他界する直前に出生を明かした所激昂、刀を手に城に乗り込んで単身で攻め落としてしまう。
以後城は白鳳城と名を改め、幕府に属する大名となるも、自らに宿る猿神魔魏羅(まぎら)によって城下は異界と化してしまった。
尼魏主(あまぎす)
6面「獄門山」ボス。本名は北条魅笛(みぶえ)。
鎌倉時代に執権として栄華を極めた北条一族の生き残り。懐妊している時に足利に追われる身となり、獄門山に逃げ込みそこで産気づいてしまう。
その出産中、邪気にとらわれ赤子が肥大化。それこそが「ぐわんげ」であり、魅笛は下半身を赤子の頭蓋骨に飲み込まれ一体化してしまう。
以来4世紀を生きながらえる妖怪となり、獄門山にて彼女達を討伐せんとする者どもを返り討ちにし続けている。
命(みこと)
6面「獄門山」ボス。青い瞳の少女。
尼魏主に支配されており、強大な妖力を振るう。「青き瞳の娘」として時の権力者達から欲されるが……
関連動画
6面プレイ動画(使用キャラ:シシン)
ラスボス戦(使用キャラ:シシン)
外部リンク
関連タグ
デススマイルズ(同じく残機制ではなくゲージ制を採用している、同社製のSTG)