概要
雑誌『宇宙船』の1コーナーである、篠原保によるオリジナルデザインのキャラクターを掲載する『妄想戯画』のうち、2003年1月号の第4妄想~ 『ロストナンバーズ』に掲載されたキャラクター。
同号の同コーナーで掲載されたのは二人の仮面ライダーであり、どちらも篠原が怪人ミラーモンスターのデザインを担当した『仮面ライダー龍騎』をベースにして描かれている。
そのうちの一人が「その気になってガルドサンダーと契約しちゃった斉藤雄一」であり、斉藤雄一がガルドサンダーと契約していたらという設定で描かれている。
もう一人は、手塚海之が「サバイブ・疾風」のアドベントカードを使用していたらという設定の「仮面ライダーライアサバイブ」。これは後にフィギュア化された。
詳細
所持カードは不明だが、おそらくライアのデッキとほぼ同じだと思われる。(エビルダイバー → ガルドサンダー、スイングベント → ソードベント)
ガルドサンダーのAPは4000、「その気になってガルドサンダーと契約しちゃった斉藤雄一」の背中には大剣が装備されているが、細かなデザインは不明。
名称について
正式な名称は不明であり、記事名の「その気になってガルドサンダーと契約しちゃった斉藤雄一」は篠原による解説文に記載されていた便宜的なものである。
イラストの背景には英単語が3語書かれており、それが名称を示していると思われるが、キャラクターと企画のロゴで隠れている。「MASKED RIDER」と書かれていることはほぼ確定だが、個人名を示していると思われる3つ目の単語が不明である。
ロゴ無しのイラストが掲載されている「イコン 篠原保 キャラクターアートワークス」でも正確な単語は確かめられず、確実なのは最初の文字がBであることと、最後の文字がEであることだけである。
断片的に視認できる情報から2文字目がL、最後より1文字前がD、さらにLとDの間にもう1文字あると推測され、そこから「BLADE」と書かれていたのではないかと思われている。
そこで「仮面ライダーブレイド」や「仮面ライダーブレード」といった通称が広まった。
なお「ブレイド」の場合は、2004年放送の『仮面ライダー剣』および同作の主役ライダーである仮面ライダーブレイドと混同し得るため近年では「ブレイド」ではなく「ブレード」表記を好むファンが多いが、本来どちらが正しい名称というわけではない。
余談
篠原は公式でも『龍騎』の設定に基づいた仮面ライダーをデザインしており、『龍騎』本編のゲストライダーである仮面ライダーシザースと仮面ライダーインペラー、および後年の『仮面ライダーディケイド』のゲストライダーである仮面ライダーアビスがそれに該当する。
デザインが変身忍者・嵐に酷似している。篠原は「番組が違うだろ!というツッコミは覚悟の上」と述べており、自身もそれを認めているようである。
なお仮面ライダーオーディンは嵐をデザインモチーフにしており、篠原も「よく見てみたらオーディンにも『嵐』っぽいとこあるじゃん! シンクロニシティ?」と述べている。