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詳細データはあぶくま型護衛艦の項目を参照


重巡「利根」ゆかりの地に転属編集

DE-234「とね」は、平成に入って建造された海上自衛隊の小型護衛艦「あぶくま」型の最終6番艦。住友重機械追浜製作所浦賀工場で建造され、1993年2月8日に竣工した。艦名は「坂東太郎」の異名をとる利根川に由来し、日本海軍の防護巡洋艦・初代「利根」、重巡洋艦の2代目「利根」に続いて本艦が3代目。

6番艦とはいえ、竣工はほぼ同時期にジャパンマリンユナイテッド(当時は日立造船)舞鶴事業所で建造された5番艦のDE-233「ちくま」より16日早い。また「あぶくま」型は海自で初めてステルス性に配慮した船体を持ち、本艦までに培われたノウハウは、のちの「むらさめ」型(現)に生かされた。

本艦の舷梯のカバーに記されている艦名表記は、カバー交換前の旧バージョンにおいては、旧海軍から艦名を受け継いだほかの海自護衛艦とは異なり、なぜか「護衛艦 利根」と漢字表記であるという特徴があった。現バージョンでは「護衛艦 とね」に訂正されている。

また本艦のエンブレムは双首のドラゴン。


竣工時は佐世保を定係港としていたが、2011年からは2代目利根が大破転覆した状態で終戦を迎えた江田島の対岸、呉に転属し、第12護衛隊に所属、現在にいたる。

なお、同型艦「おおよど」も竣工当時の定係港が同じ佐世保基地であるとともに、「おおよど」の先代にあたる軽巡洋艦の初代大淀も2代目利根と同じ江田島にて、やはり同じ大破転覆し終戦を迎えた点で、「大淀」~「おおよど」との縁が深い(「おおよど」の項目も参照)。


本艦は「ちくま」ともども、DEとして建造された最後の艦で、次級のもがみ型護衛艦はFFMに改められている。


模型でも「筑摩」→「ちくま」とセットで編集

護衛艦である当代の「とね」は現在ハセガワより1/700スケールでプラモ化もされているが、同型の「ちくま」とのセットで販売されている。日本海軍でも2代目「利根」と「筑摩」は同型であり(初代は別級)、海自の艦に転生してもなお筑摩~ちくまとの縁が深いことがうかがえる。

他方、同型の「じんつう」「せんだい」は同じハセガワよりプラモ化された際、さすがに旧海軍の川内&神通のようにはいかず、「じんつう」が「あぶくま」、「せんだい」が「おおよど」とのセットでの販売になった。



関連タグ編集

あぶくま:同型筆頭。定係港は本艦と同じく呉。

せんだい-ゆうだち-てんりゅう-たかなみ:本艦と同じ住重浦賀で建造された海自艦艇で、「せんだい」は同型4番艦、「ゆうだち」は「むらさめ」(Ⅱ)型汎用護衛艦の3番艦、「てんりゅう」は訓練支援艦、「たかなみ」は「たかなみ」型汎用護衛艦の筆頭。日本海軍時代からの通算で「せんだい」は2代目、「ゆうだち」は4代目、「てんりゅう」と「たかなみ」が3代目にあたる。「せんだい」「てんりゅう」の定係港は本艦と同じく呉だが、「ゆうだち」は大湊、「たかなみ」は横須賀を定係港に持つ。


日本海軍/利根(重巡洋艦)-筑摩(重巡洋艦)-大淀(軽巡洋艦)

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