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概要編集

水曜どうでしょう』の再放送版で、なおかつ道外向けの「どうでしょう」としての側面も持つ(道外ネット局第一号は秋田朝日放送。なお、同局では「ぷぁぷぁ金星」という番組があり「ぷぁぷぁ-」側が「この番組は『どうでしょう』のパクリ」だと公式に認めているほか、当の「どうでしょう」側からも鈴井貴之大泉洋が出演した事もある)。

制作局である北海道テレビ放送(以降『HTB』と略す)では1999年1月5日から2004年5月5日まで放送された。全209回。

放送される企画は「日本全国サイコロの旅(サイコロ1)前編」から「原付ベトナム1800キロ第8夜」(本放送時の再編集)までで、2003年に放送されたDVD発売特番、以降の新作は放送されない。


再放送という意味では「水曜どうでしょうClassic」と似た側面があるが「リターンズ」は本放送と同じVTRソース(Classicの場合、番組の素材であるVTRマスターからの再編集であり「本放送時より高画質」という副次効果も生まれた)を使用しており、テロップも本放送のままである(Classicでは一部を除き『現行フォーマットに則ったテロップ』に差し替えている)ため、実質的に「Classicよりも本放送の再放送」であるといえる。


放送枠編集

1998年4月以降、通常ネオバラエティが放送されている23時台に放送時間を変更した「水曜どうでしょう」(以降『本放送』と表記)は、キー局のテレビ朝日が「大相撲ダイジェスト」を放送する奇数月のみネオバラ枠を休止する(HTBの場合は「ネオバラ」では無く「どうでしょう」の休止に相当)制度を利用し、この間に番組の編集作業などを充てるスケジュールを編成していた。

しかし、一年後の99年4月の番組改編でテレ朝が先述した制度を廃し「ネオバラ枠を休止とせず『大相撲-』も放送し、以後のネオバラ枠の番組を30分繰り下げるも通常通り放送」するタイムテーブルへ変更。それに伴ってD陣から「番組制作をしていく上で定期的に休みが欲しい」という要望が出たことで、夏場所以降の改編に合わせて、5月12日から隔月で番組を2週間休止させる代わりに「リターンズ」が休止中の本放送の枠に昇格した。

この措置は「大相撲-」がネオバラ枠より遅い時間帯へ変更された翌年の2000年4月の改編後も続けられ、同年7月に鈴井が映画製作のため番組を休止した際も「休暇中の穴埋め番組」として放送された(ちなみに「四国R-14」の放送期間中は「どうでしょう」の一環として放送されているため除く)。


なお、本番組は水曜日の本放送枠と併せて金曜日深夜にも放送されていたため、当該月は原則週2回の放送となったが、2002年4月2日から再び火曜日深夜のみの毎週放送へ戻り、本放送終了の翌週である2002年10月2日からは、正式な「後番組」として本放送が編成されていた枠に移動。リマスター版たる「水曜どうでしょうClassic」開始まで放送されることとなる。


番組名について編集

タイトルは前述の通り火曜放送時代の名残りであるほか、それに伴い水曜日の放送を前提としていないことから「なぜ水曜ではないのに番組名に『水曜』と入っているのか」という指摘・批判を避けるため「水曜」を外し「どうでしょう」の名称のみを使用している(ただし、番組内での呼称は「水曜どうでしょう」で統一)。

そのため、タイトルバックの文字もDo you know? how do you like wednesday?」(水曜どうでしょうを知っていますか?へ変更された。

しかし一方で、道外のネット局からすれば「このバージョンが『どうでしょう』初放送であるネット局」が多数であり「なぜ本放送なのに番組名に『リターンズ』と入っているのか」という指摘・批判も少なくない。


本放送との相違点編集

本放送との主な違いは

  1. 企画の案内・紹介などの追加
  2. 本放送当時に拡大放送された回は30分に収まるよう分割および再構成。
  3. エンディングテーマとして樋口了一「1/6の夢旅人」(しばしば『水曜どうでしょう』のエンディングとして認識される事が多いが、エンディングテーマとして使用されたのは本番組のみである。番組後期では歌詞が同一で曲が異なる「1/6の夢旅人2002」に変更された)を使用。

が主なものとなっている。


どうでしょうDNA編集

番組をよく知らない視聴者への説明役として、安田顕が前枠・後枠に出演(肩書きは「どうでしょうナビゲートあんちゃん」。略称は英語の頭文字から「DNA」となる。また、この肩書きも中期以降は特別表記されなくなった)し、出演者や企画についての説明を行っている(最初期ごくわずかには鈴井・大泉が出演し、企画の感想や当時の思い出などを放送回の補完として語るVTRも放送)。安田によって読み上げられる内容は鈴井(番組の出演者兼大泉や安田や森崎の所属事務所社長)や自身と同じグループに所属する森崎博之の台本によるもの。


初期はシリアスな口調で企画内容の説明を行うのみだったが、中期以降は扮装や大食いなどの趣旨と関係のない行動が増えていった。しかしこの「リターンズ版前・後枠」に限ってはonちゃんを着る事は一切無かったため「どうでしょうナビゲートonちゃん」と称される事は無かった。


これは、本放送当時に前・後枠でイベントや視聴者プレゼントについての告知(本番組に限った話では無いが、日程が本放送時を前提にしており再放送では意味を成さないため)や、番組最後にエンディングテーマとしてアーティストのPV(放送初期の頃は他番組の例に漏れず、様々なアーティストとタイアップしていた)などを放送していたため、その差し替えとして用意されたためである。


この部分は番組おなじみの平岸高台公園ではなく、全てHTBのスタジオ(当然ながら現在のさっぽろ創世スクエアでは無く、南平岸の旧社屋)内にて撮影され、初期はリターンズ用に作られた特製のセット、中期は副調整室、後期は照明以外何も無い黒をバックにしたスタジオと回を重ねるにつれ簡素になっていった。


しかし、本放送時の前枠・後枠をそのまま放送する傾向が増えたため、後期になるにつれこの部分での安田の出演は減少していった。


番組の終焉編集

2004年7月からHTBでの「Classic」開始以降、新たに『どうでしょう』を放送開始した局は『リターンズ』ではなく「Classic」の第1回から放送開始となっている。

そのため「地域を跨ぐと『リターンズ』と『Classic』が混在する」という状況が続いていたが、テロップが本放送後期に準拠した「Classic」が存在する今、画質的にも劣る「リターンズ」は次第にネット局を減らし(いわゆる「実質的な2巡目」として「Classic」を放送する、もしくは「おにぎりあたためますか」などに切り替える)、2009年1月に全国で最後まで「リターンズ」を放送していた琉球朝日放送が放映回を全て消化した事により「どうでしょうリターンズ」の放送は消滅することとなった。


関連項目編集

水曜どうでしょう-本放送

水曜どうでしょうClassic-後継番組

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