のび太国(地上)
「おこのみ建国用品いろいろ」(てんとう虫コミックス第40巻に収録)で登場。
ドラえもんに頼み込んで「おこのみ建国用品いろいろ」を出してもらい、のび太自身の部屋を領土とした。
国境は付属マーカーで設定でき、国境に近づくと小さな詰所からロボット警備隊が出てきてパスポート提示を求めてくる。
- 拒否して無理矢理を越えた場合、無慈悲に銃撃を浴びせる。
- 何らかの理由で国境線が途切れた場合、ロボット警備隊は機能せず詰所から出てこないか任務中でも詰所へ戻ってしまう。
付属の亡命許可証があったのだが、のび太はうっかり落としてしまう。そうとも知らず帰路につくのび太の後ろで亡命許可証を入手したジャイアンに拾われる。
さっそくジャイアンはかあちゃんから逃亡、身を隠す場所としてのび太国へ亡命するために亡命許可証をのび太に見せる。
亡命を拒否した場合、世界から爪弾きにされると脅され、のび太はジャイアンを匿うハメになる。
そしてジャイアンの圧力により国を乗っ取られてしまう。ジャイアンの命令で、のび太は領土の拡大をさせられた。しかし、のび太が偶然マンホールの蓋の上に線を引いていたため、工事の際に蓋が動かされたことで国境線が途切れてしまった。
のび太国(地下)
「のび太の地底国」で登場。
悪い点数のテスト用紙を隠すため「どこでもホール」を使って地下に隠そうとする。偶然地下の空洞を見つけ出し、そこにのび太地底国を建国した。
しずかだけを呼ぼうとしたが静香と一緒にいた出来杉、さらにはジャイアンやスネ夫が半ば強引に入り込み連れてきてしまう。
最初は雑に街づくりをしてメチャクチャになったが、出木杉指導のもとで都市計画が進められ、かなり本格的な街並みになった。
強引に家をとりかえようとするジャイアンの暴力沙汰が問題になり、ドラえもんに頼み警官ロボット出してもらってジャイアンを捕らえ懲役10分の刑に処した。
それから国会のような場所でジャイアンを除くみんなを集め大会を開いた。
暴力をなくし、明るく平和な国を築こうをスローガンに皆が賛成した。
つづけて、のび太は首相をやりたいようなことを言い始めた。みんなは無関心な様子であったため自動的に首相に就任した。
それからのび太は首相官邸にこもり、次々みんなを1人づつ呼び寄せ無理難題な命令をする。
逆らえばロボット警察に囚われるためみんな渋々従っていた。
終いにはのび太はみんなに田植えをやらせた。もはや共産主義さながらの独裁国家。
出木杉はこっそりみんなを集めて密会する。みんなは口々に不満を語った。
そしてみんなで百姓一揆さながらのクーデターを起こし、のび太政権はあっけなく倒される。
さらに大地震により巨大空洞も崩れ去り、地底国は終焉に至った。
最終的に0点の答案が見つかってしまいいつものようにママに叱られるのであった。
普段は温厚で弱者なのび太が権力を手にした瞬間独裁者へ変貌するという印象に残るエピソードとなっている。
アニメ化もされているが、水田版ではのび太の銅像が建てられるなどますます独裁者のイメージが強くなっている。