概要
はんだごてを、先端の金属部分を持ちながら使ってしまうことである。
はんだごての金属部分は鏝の種類や設定にもよるが200℃~400℃くらいに熱されるため、このような持ち方をしてしまうと、軽い火傷ではすまされないレベルの大惨事となる。
はんだごては柄の部分(プラ製だったり木製だったりする)を持って使うのが正しい。
また、手が滑るなどをして金属部分に手が触れてしまい、結果火傷を負ってしまう事象を防ぐために保護手袋を付けることが推奨されている。
背景
2016~2018年くらいに、とある一枚の画像が話題となった。参考
画像投稿サイトのShutterstockに投稿された、女性が基板のはんだ付けを行っている画像である。一見何も問題なさそうに見える画像だが、はんだごての使い方が間違っており、女性が涼しい顔で、はんだごての金属部分を持ってはんだ付けを行っている。当然ながら、この様なような持ち方ではんだごてを使うと、画像のような涼しい顔ではいられないどころか、手に深刻な火傷を負ってしまう。
しかも、はんだごての持ち方以外にも……、
・黄色い眼鏡(ゴーグル)を付けて、はんだ付けを行っている
※黄色い眼鏡は主に強い光で目にダメージを受けないようにするために使われるものであり、はんだ付けで黄色い眼鏡を使ったことろで、はんだ付け部分が見えにくくなるというデメリットしかない。
・はんだ付けをすべき裏面ではなく、基板の表面ではんだ付けをしている。
※表面実装部品(基板表面のはんだ付けで取り付けることができる部品)の可能性もあるが、その可能性は低いと言われている。
などツッコミどころが多い。
以上の理由により、この画像はX(旧Twittwer)を中心にネットミームとして広がってしまい、これに付随して、大喜利や類似画像参考が多く作られることになった。
さらに、Googleで「はんだごて 持ち方」と画像を検索すると、金属部分を持っている、間違ったはんだごての持ち方の画像が先頭に来るようになってしまった(2024年11月現在)。
安全にはんだごてを扱うために
前述に述べた通り、はんだごては柄(木orプラ部分)を持って使うこと。保護手袋は、最悪付けなくてもいいが、着用の上で扱うのが好ましい。また、使用しない場合は電源を切り(電源ボタン等がない場合はコンセントを抜く)、保護ゴーグルを使う場合は色付きではないものを選ぶこと。
また、表面実装部品ではない限りは、基板の裏面ではんだづけを行い、マイクロチップなどにはんだごての金属部分が触れないようにしよう。