『※』はたたりめ堂、または『よどみのキャンディショップ』の商品、『△』は六条研究所の商品、『☆』はアニメオリジナル商品。()内は初登場した巻数や話数を指す。
一覧
- バーチャルバッジ(第5巻)
小判の様な鮮やかな金色のアルミ製の缶バッジ。これを付けると、現実から逃れてバーチャルの世界に入って、ゲームのキャラクターとして生きる事が出来る。
ただし、既にプレイ済みのゲームであってもレベル1からレベル上げを行わなくてはならず、更に飽くまでゲームのキャラクターとして生きられるだけであって、そこで受けた痛みなどは普通に感じ、命を落とせば二度と復活出来ないのも現実と同じ。また、バッジを外すと二度とゲームの世界に入れなくなる。
- バイリンガール(第8巻)
手の平サイズの布と毛糸で出来た、女の子を象った人形。この人形を身に着けたりポケットに入れたりすると、違う国の人と会話する事が出来る(更に相手がどんな外国語を使っても、自分は日本語で会話が出来る)。
ただし人形は小さいので、話している最中に紛失してしまうと会話が出来なくなってしまう。
- 獏ばくもなか(第3巻)
金茶色の表面に獏の絵が描かれている、小判の形をした最中。食べると悪夢を見た時に獏が現れ、その悪夢を食べてくれる。ただし夢の中に出て来る獏とは仲良くしなければならず、喧嘩などをすると二度と助けてくれなくなる。
- 初夢わたあめ(1月7日の北海道新聞の道新こども新聞『週刊まなぶん』)
フルーツ味のカラフルな氷砂糖の粒が散りばめられているわたあめ。新年早々に食べると初夢が正夢になる。
真東に頭を向けて寝れば良い夢を見られるが、それ以外の方角に頭を向けて寝ると悪夢を見てしまう。そうして見た初夢は、たとえ悪夢であろうが現実となるので注意。
- 離れん花火☆(第131話)
瓶に入った2つセットの線香花火。2人で火をつけて瓶に入れると、この火が灯っている間は離れ離れにならなくなる。火を消せば効果は消えるが、セットになってる2つを同時に消そうとしないと消えない様になっている。
前述の通り2つ同時に消そうとしない限り消えないが、花火は2人の離れたくない思いに呼応して強弱する。そのため、2人が離れたいと思えば火が弱まっていくが、離れたくない思いが強いほど輝きを増す。
- 歯みがきナッツ(第4巻)
一粒食べると、歯を磨かなくても真っ白になる白い歯の形をしたナッツ。
- バランスラスク(第6巻)
きらきらとした砂糖がふりかけてある、トーストの形をした2枚1組の薄切りのラスク。
2人で1枚ずつ食べるとバランスの良い人間関係を築けるが、1組につき1箱が適量のため、それ以上食べるとお菓子の力でアンバランスな形で未来に影響を及ぼしてしまう。
- ハンターバターサンド(第7巻)
こってりとした甘いバタークリームとクッキーのさくさく感が特徴のバターサンド。食べると、探したいと思っている獲物の気配や逃げる方向にいち早く気付ける能力が備わるので、昆虫採集から秘境の生き物探検の様なアウトドア方面で大活躍出来る。ただし、こちらが意識していない場合は自分に身の危険が迫っても分からない。
ちなみにゲームの『ふしぎ駄菓子ばなし50選』にも登場しており、こちらでは行方知れずとなったペットの捜索に活用された。
- 引きさきイカ※(第11巻)
付属の醤油ペンで仲を引き裂きたい2人の名前を書き、夜中に墓場で縦に真ん中に裂いて食べると、その2人は別れてしまうさきイカ。第8巻の巻末では、元は銭天堂の『ラブラブ赤カブ』に対抗して作られた商品だという事が判明している。
これに名前を書かれた人は縁が切れ、お互いの姿も見えなくなる。恋人だけでなく、縁を切りたい相手と自分の名前を書いても同じ様に効果がある。
- ピチピチピーチ(第15巻)
食べると一番輝いていた頃の自分になれる(厳密に言うと外見が変化する訳では無く、一番輝いていた頃の自信や雰囲気やオーラが身に付く)、桃のシロップ煮。そのままでも食べられるが、冷やして食べると効果が上がる。ただし、他人の悪口を言うと効果が切れてしまう。
- ビッグリもなか(第6巻)
栗の形をした最中。この場合ビッグはビッグでも見た目ではなく「内面の大きさ」を指し、小さな事に拘らなくなる・皆が嫌がる事を進んでやる・ズルをしなくなるといった器の大きな人間になれるため、周囲から頼りにされる様になる。
- ぴったりピーナッツ(第13巻)
2粒セットの殻付きのピーナッツ。食べると服を買う時に、自分にぴったりの合う服だけが金茶色に光って見える様になる。
ただし2粒とも食べなければ、上半身か下半身のどちらかの服しか光らず、ちぐはぐなコーディネートになる。
- ヒップホップコーン(第13巻)
レンジでチンして食べる、ほんのり塩気が効いていてバターの香りたっぷりのポップコーン。食べると体中に音楽が駆け巡り、ヒップホップダンスの達人になれる。
なおヒップホップ以外のダンスも上手くなりたい場合は、半分食べてから1時間おいて残り半分を食べると、ワルツなどにも対応出来る。
- 冷や水(吉凶通り 第1巻)
銭天堂の井戸水が使われたペットボトル入りの水。飲むと頭が冷えて冷静になり、どんなに怒っていた人でもすぐに落ち着く。ただし一気飲みすると、「年寄りの冷や水」で危険な挑戦をする様になってしまう。作中では『向こう水』の効果を消すために使用された。
こちらも『向こう水』同様、銭天堂が設置した自動販売機で販売されている。
- 冷や冷やアイスキャンディ(第8巻)
本来は食べると程よい涼しさをもたらしてくれるアイスキャンディなのだが、作中ではよどみが悪意エキスを注入させていたため、冷凍庫級の冷気となっていた。
- 兵糧キャラメル
米俵の形をしたキャラメル(1箱50粒入)。空腹時に一粒食べると一食分の満腹感を得られる様になるが、満腹の時に食べると栄養が脳にまで行き渡って半年から1年ほど冬眠状態になってしまう。
元は銭天堂の原点とも言える読み切り作品、『不思議駄菓子屋』に登場した商品だが、原作にも名前だけ登場しており、アニメでは前述の『不思議駄菓子屋』の話が放映されている。
- 昼寝ラムネ(公式ガイドブック『銭天堂にようこそ』)
1粒食べれば30分ぐっすり眠れる。薬の様な副作用は無いが、コーヒーを飲んだ後に食べると、1週間酷い悪夢にうなされる羽目になる。
- 貧乏神ガム※(第8巻)
貧乏神の力が宿ったガムで、相手に貧乏神を取り憑かせる事が出来る。使い方は各媒体で少し異なり、初登場となった原作8巻の巻末では、自分で食べて味が抜けた後に貧乏にしたい人に食べたガムをくっ付けると、公式ガイドブックでは『虫歯あられ』と同じく貧乏にしたい人に食べさせると、効果を発揮すると書かれている。なおアニメでは、ガムが自身にくっ付くと自分が貧乏になるという設定が追加されている。
ただし取り憑かれた人にガッツがあり、貧乏をものともせず頑張る人の場合、貧乏神は福の神へと転じ多くの財産をもたらす。
- ファッションフルーツ(『にゃははな毎日 銭天堂の招き猫たち』)
詳細は不明。
- プライドフライドポテト(吉凶通り 第1巻)
調味料が付属したフライドポテト。自信の無い人が食べると自分に誇りを持てる様になる。付属のマヨネーズ・マスタード・ケチャップを付けて食べた場合、それぞれ柔軟な考え方・芯の強さ・自分への信頼をもたらす。
ただし、元々自分に自信のある人が1種類の調味料しか付けないで食べると自信は傲慢へと変わり、自分が絶対に正しいと思い込んで自分以外の全てが劣って見える様になり、場合によっては「低能な奴等とは関わりたくないし顔も見たくない」という理由から重度の引きこもりと化す。
- プレゼント扇子(第14巻)
相手の顔を思い浮かべながらあおぐと、その人に相応しいプレゼントが紙に浮かび上がる扇子。ただし夏にしか使えず、それ以外の時期に使うと的はずれの品物が浮かび上がる。
- 分身風船ガム(公式ガイドブック『銭天堂へようこそ』)
噛んで膨らませると使用者の分身を作り出せる風船ガム。更に付属したい能力も思い浮かべながら膨らませると、考えた通りの能力を持った分身が作れる(例として、『頭が良くて勉強が出来る奴』や『宝くじの1等が当たる位くじ運のいい奴』など)。なお分身を作り出すと使用者の姿は全くの別人へと変わり、分身を消したい時は、付属の銀色の針で刺せば破裂して消える。
頼み事をすれば本人の代わりにやってくれるが、一度に作れる分身は1体だけ。先に作った分身を消さずに次の分身を作ろうとすると、この世における自分のバランスが崩れ、全ての記憶が消えてしまう(その上、元の姿にも戻れなくなる)。
ちなみに最初に登場した時の商品名は、『分身ガム』だった。包装方法はチロルチョコ式だが、使い方は同じ。
- ベイビーカステラ(第11巻)
詳細は不明だが、食べると子宝に恵まれる効果を持つ模様。
- 平凡ボンボン(第19巻)
苺が入った素朴な味のボンボン。食べると平凡で退屈な日々が過ごせる様になる。作中では、『ドラマチックどら焼き』の効果を消すのに使われた。
- 変化ヒゲ
付けると任意の相手に変身出来る付けヒゲ。外すと元に戻る。紅子がよどみの目を欺くために使用した。
- ホームズビーンズ(第12巻)
香辛料の効いたカラフルな炒り豆。香辛料の香りを辿って行くと、隠された物や他人の秘密をシャーロック・ホームズの様に見付ける事が出来る。
ただし、知る必要の無い秘密まで分かってしまう事もあるため、それを避けたい時には「ワトソン」と3回唱えれば、程々の効き目になる。
- ホーンテッドアイス(第1巻)
半分だけ食べて残りを冷凍庫にしまっておくと心霊現象を体験出来る ライムソーダ風味のアイスクリーム。最初から完食する、もしくは残りを食べてしまえば効果はなくなる。
ただしアイス1つにつき1人しか食べてはならず、複数人で食べた場合はお化けが混乱して、最後に食べた人に一生取り憑いてしまう。
- ほしいイモ(第8巻)
食べると、自分が欲しい物の「欲しい」という気持ちを他の人に素直に伝える事が出来る様になる干し芋。
類似品にたたりめ堂の『さもしいイモ』があり、こちらは見苦しいほど「欲しい」を連発してしまうため、人間関係が壊れてしまう。
- 星柿(第17巻)
形状は不明。特別な星を宿した干し柿で、食べるとスターになれる。ただし食べた後は種を庭や鉢に植えて大切に育てなければならず、世話を怠り生えてきた柿の木を枯らしたら、それまでの力は消えてしまう。
- ボッチポテチ(公式ガイドブック『銭天堂にようこそ』)
潔い塩味のポテトチップス。食べると1人きりになれるので、人間関係に疲れた人や孤独を愛する人にはぴったり。しかし効き目が強いので、必ず何か飲み物と一緒に食べる必要があり、もし一気食いをしようものなら一生1人ぼっちになる恐れがある。
- ほっとけケーキ(第14巻)
3分間温めてからバターを付けて食べると、心の醜い気持ちが洗われて晴れやかになるホットケーキ。ただし温める時間は守らなければならず、温かい内に食べないとだらしない人になってしまう。
- ほどほどドーナッツ(吉凶通り 第2巻)
食べるとあらゆるものに対して「程々の」感情しか向けられなくなる。そしてそれは他人への愛情であろうとも例外では無いため、使用する際にはそれなりの覚悟が求められる。