いらっしゃいませ、概要をどうぞ
「The・ダイタイソー」と呼ばれる架空の100円ショップを舞台に、100円の商品に紛れた高額商品を見極め、最後まで100円の商品を買い続ければ勝ちというゲーム企画。
はねトびメンバーに加え、番宣目的でやってくる芸能人たちがゲストとして来店し、とんでもない高額商品を買わされて絶叫する様を楽しむのが本コーナーの魅力だった。
番組がゴールデンに昇格してから間もない2006年7月5日より放送が開始され、「回転SUSHI」や「オシャレ魔女アブandチェンジ」と共に番組の主力として成長。 晩年に至るまで番組を支え続けた屋台骨的なコーナーである。
シンプルな内容ゆえに視聴者も参加しやすい当コーナーは、はねトびが放送終了して10年以上経った今でも根強い人気を誇っており、Youtube上にて様々な配信者が本コーナーをパロった企画を公開。 ついには本家にレギュラー出演していたカジサックまでもが自身のチャンネルでリメイク版を公開するなど、令和の世になってなお語り継がれる伝説的なコーナーである。
こちら、基本ルールとなっております
常連客の奥様に扮したはねトびレギュラー陣4人とゲストが、用意された商品を前にして100円かそうでないものを話し合いながら決めていく。
始める前に塚地が「何品中何品が高額なの?」と聞く。当初は高額商品の品数を公表していたが、後にボカすようになった。始まる前に「◯品中?品高額商品」と表示される。
ローテーションは「レギュラー→ゲスト→レギュラー→ゲスト...」の繰り返しになる事が多いため、必然的にゲストが高額を引く確率が高くなっている。
ある程度商品を眺めて「これだ」と思うものが見つかった時点で、レジへと赴き商品を金属製のトレーに乗せる。 一度商品を置いてしまうといかなる理由があろうと返品が利かなくなるため、ここが天国と地獄の分かれ道となる。
虻川が商品を持ち上げて「こちらの商品は!」の号令とともに、バーコードリーダーを近づけてお値段を表示。 ここで「100円」と出ればセーフだが「???」だった場合は、100円の商品ではない事を意味するため、今一度前述した虻川のくだりが繰り返される。その際商品のお値段が表示され購入者が絶句or絶叫するのが毎度のパターンであった。(しかし、一部の商品は0円と表示される事もあるため、もし「???」であっても高額商品ではなくて0円の商品という一縷の望みを託すことがある。(特に石系の商品の場合))
高額商品が出てしまった場合は伊藤が詳細を話し、高額商品を引き当てた出演者が値段に関わらず自腹で買い取ることになり、お持ち帰りする。なお、100円の商品は自腹には含まれず、お持ち帰りすることも無い。
最終的にすべての100円、もしくは高額商品のいずれかを引いた時点でゲームは終了となる。(高額商品が最後に残っていた場合出演者がレジまで持ってきてバーコードリーダーを近づけてお値段を表示させる。この際は「???」ではなく、きちんとした値段が表示される。) 最初から最後まで100円のみ引き当てることが出来れば「パーフェクト達成」と見なされ、市川海老蔵、吉川晃司、篠原涼子などが成功している。 しかしレギュラー+ゲストが全員パーフェクトを達成してゲームを終える様は、最終回に至るまで一度も達成されることはなかった。
そちらは、アンフェア・ルールとなっております
篠原涼子と加藤雅也が出演した際に登場したルール。 元ネタは両者が出演しているドラマから。
買い物をする順番が「ゲスト→ゲスト→レギュラー→ゲスト→ゲスト」となる上に、高額商品を購入してしまった場合は100円を引くまで自ターンが終わらないという地獄のような内容となっている。 ゲストが高額商品を買いまくり「わーきゃー」叫ぶ光景をお茶の間に届けるべく作られたドSな畜生ルールであり、スタッフの狙い通り加藤雅也がこれの犠牲者となってしまった。
しかし実際のところ被害が大きかったのは、レギュラー陣の助っ人として参加していた河本準一で、ターゲットと思しき篠原涼子は無事パーフェクトを達成したことから、本当に狙い通りの画が撮れていたのかは微妙なところである。
なおこのルールは時折スペシャルなどで復活しており、やってきたゲストによっては「人の不幸は蜜の味ルール」といった名称に変更されるなどして番組末期における風物詩となった。
出品される商品の傾向でございます
毎回10品以上の商品が用意されており、その内のほとんどは100円だが、中には100円以上の品も含まれている。
100円の商品は百均やリサイクルショップで購入したものがほとんどだが、回が進むにつれて海外の百均から購入した商品も登場し、ついには元ネタであるダイソーからもそれっぽい品を提供されることもあった。
対して高額商品の価格は冗談抜きで凄まじいものとなっており、通常回における一番安いもので2万円ほど。 ことさらスペシャルにもなるとアベレージ10万円がデフォルトという極度のインフレ状態に陥ることもあった。 中には博物館クラスの商品が混ざっている事もあり、販売こそされなかったが1億円以上の価値がある掛け軸やダイヤの原石、世界にたった3つしか現存しないアロマランプが登場するなど、演者はもちろん視聴者の背筋までもが凍る商品が取り扱われたりもした。
レジのモニターに「???」と表示された際は高額である可能性が高いため、それが出た瞬間演者たちが絶望のあまり絶叫したり、倒れこんだりする地獄の指標となっていた。
ただしごくまれに上記の例に漏れた「0円」の商品が登場することもあり、駐車場に落ちていた石やスタッフが描いた絵、当時虻川が住んでいたマンションのカギなどが登場するイレギュラーが発生することもあり、絶望から一転、ホッと胸をなでおろす朗らかな様子を拝めることもあった。
そちら、出演者となっております
以下の人物がコーナーのレギュラーであり、最終回までに何人かが卒業したものの一部は番組末期まで続投した。
またレギュラー陣以外にも番宣のため俳優や大御所芸人、楽天の元監督夫妻がゲストとして来店することもあり、リニューアル後には当時売れていた芸人がレギュラー陣に混じって登場することもあった。
- 梶原家の奥様(梶原雄太)
「なんや、ま~た1万円か!」
番組のエースにそっくりなおばさん。番組末期を除くほぼ全ての回に登場した。
来店する奥様の中では一番小柄で、塚地・堤下の間にいるとその小ささが顕著にあらわれる。
コーナーではトップバッターを務めており、高額商品を引きたくないと意気込んではいるものの、品定めが思いのほか雑で商品を乱暴に扱って破壊したり、何のためらいもなく口に入れたり、挙句の果てには売り物を食べた際にこぼれた食べカスで高額商品を汚してしまい、泣く泣くお買い上げする事もあった。
そんなこんなもあって自腹を切るパターンがレギュラー陣の中で最も多く、彼女が無傷でお店を後にした回は数えるほどしか存在しない。
( *゚∀゚)<バイツ!!
- 塚地家の奥様(塚地武雅)
「あぁ、ジーザス・・・! バカ野郎!!」
塚地にそっくりな恰幅の良い奥さん。 デブやブタと言われることはOKだが、クサいとウ〇コはNGらしい。
敢えて高そうな商品を2つピックアップし、どちらかを購入する「ぶっこわし」なる手法を用いることが多く、運よく100円の商品を引いて雄たけびをあげるパターンと予想通り高額を引いて地面に崩れ落ちるパターンを披露するのが毎度のお約束であった。
この豪快かつ無謀なお買い物が祟ったのか、自腹した総額が約352万円にまで膨れ上がるという未曽有の事態を招いてしまった。(これは当時参加していたレギュラー陣の中では、ぶっちぎりのトップを飾る支出額であった)
しかし土壇場に追い込まれると驚異的な運気を発揮するようで、とある回にて今まで支払った金額がキャッシュバックされる特別ルールが行われた際は見事勝ち抜きを達成。 前述の損失を取り戻すことに成功した。
その回が放送されてしばらく経った後、コーナーがリニューアルされるのと同時に卒業が決定。約5年間にわたる戦いの歴史に幕を下ろした。(実際はその後も塚地本人として来店したり、末期においては復活したりもしたが、それはまた別の話)
- 堤下家の奥様(堤下敦)
「行こうか安全ランキング、行っとこうかッ!!」
ふとっちょ奥さん第2号。 第1回より登場し、梶原と共に末期頃まで登板した。
役柄的に女性のはずだが、本名は「堤下敦」というらしい。 尤も奥様方からは「エメミした いのし」などとイジられているせいで全然名前を呼んでもらえず、その都度怒鳴り散らしてツッコむのがお約束となっている。
毎回「安全ランキング」なる独自の手法を用いてお買い物をしており、選抜された商品数個を安全or危険の格付けでランキングしていた。
ただしそのほとんどが彼女の独断と偏見で選ばれており、1位に選ばれた商品が高額だったというパターンも少なくなかったことから、奥様からは全く信用されておらず、挙句の果てには「うるさい」「早く終わってほしい」「つまんねぇんだよ!(原文ママ)」と罵声を浴びせられるほど評判がよろしくなかった。
- 馬場家の奥様(馬場裕之)
「この収録が一番憂鬱だわ」
線が細い奥様で、初期から登場している。
当初は堅実に物を見定めるキャラクターだったが、それだと個性が弱いと判断されたのか段々とネガティブなキャラへと変貌していき、いつの間にやら「巻き」と称して商品をじっくり選ばせてもらえない不遇キャラとなった。 最終的には後述する秋山家の奥様と交代する形で、特に理由もなく姿を消してしまった。
扱いこそ悪かったものの100円を当てる率は高く、本人も事あるごとに「それが特技だ」と自慢していた。 また前職の経験や雑学に対する啓蒙が深いこともあってか、人一番商品の本質を見抜くのに長けており、ベルリンの壁が出品された回においては出演者の中で唯一それを見抜くなど、異様なまでの目利きセンスがあった。
- 秋山家の奥様(秋山竜次)
「100円安全溶き卵ってのがあるんだけどぉ」
存在自体が個性みたいな奥様。
元々はケガで入院した塚地のピンチヒッターとして登場したが、彼が復帰した後もレギュラーとして続投した(代わりに馬場家の奥様がクビとなった)
品定めの際は小ネタを披露することが多く、シュールかつあまりアテにならない目利きをして周囲を呆れさせ、最悪高額商品を引くこともあった。
塚地と共に決算セールを勝ち抜き、コーナーがリニューアルされたのと同時に卒業したが、番組末期になると風貌を変えて再び奥さん役として登場するようになった。
- 板倉家の奥様(板倉俊之)
「この流れは負の流れだ!」
リニューアル後に登場した奥さん。 お金持ちのマダムを思わせる見た目をしている。
塚地、秋山の代わりとして参戦したのはよかったのだが、彼女が出てきた回のほとんどにおいて「アンフェアルール」といった変則ルールが施行され番が回らなかったり、ゲスト側が番宣に全力をかけていた影響で彼女を含めたレギュラー陣ほとんどが置き物になったことが災いしてか、買い物をしていた場面がほとんど見られないなど、馬場家の奥様とは違った意味合いで不遇な目に遭っていた。
- レジ店員(北陽(MC))
「こちらの商品は!」
ダイタイソーのレジ打ち係を担う2人組。 虻川が価格発表(と寒いダジャレ)、伊藤は商品の説明をそれぞれ担当している。虻川は男性ゲストの場合、やたらと色目を使ったり、残りの高額商品の品数をあっさり教えてしまったり、挙句の果てに連絡先や自宅の合鍵まで渡すため、奥様方から顰蹙を買う事が多い。
基本的に買い物する側に回ることはないが、ごく稀に出演者から強引に奥様サイドへと回されてしまう事があり、そこで数十万円の商品を購入させられたことがある。 また芦田愛菜がゲスト出演した回では、紆余曲折あって虻川が自腹を切らされている。
番組末期において司会者としてコーナーに登場。
買い物客として登板することもあり、高額商品を引いて絶叫をあげていたこともあったが、 その一方で「全4種類のうち、100円はたった1つだけ」というどう足掻いても絶望な状況下で見事100円を引き当てて生還するなどの活躍も見せた。
余談でございます
- 本家ダイソーこと「株式会社大創産業」は、当コーナーのために商品を送ってくれるなど献身的に協力してくれていたが、最後まで番組のスポンサーとして関わる事はなかった。なお、ダイタイソーの名前は大創産業からきちんと許諾を得ている。現在はダイソーにも100円以上の商品が置いてあり、「ほぼ100円ショップ」となっているのはご愛嬌(といっても、高くても1000円程度だが)。
- 初回と2回目のみ100円ショップ「クリスタル」(現在の「キャンドゥ」)を模したセットが組まれていた。
- IQサプリのクイズで一度だけこのコーナーのパロディのアニメーションシーンが流れた事があった。
- 2010年に放送された『世にも奇妙な物語』の20周年スペシャルではねトびとコラボし、冒頭で当コーナーの収録シーンからスタートした。このドラマのタイトルは「ナデ様の指輪」で、主演は塚地武雅。
- 2021年、当コーナーの出演者だった梶原により自身のチャンネルでアレンジ版が投稿された。こちらは菓子に特化したもので子ども達がコンビニ菓子と高級菓子の目利きにチャレンジした。
こちら、リンク先となっております
それでは最後となります、関連項目はこちらでございます
- はねるのトびら
- 回転SUSHI
- オシャレ魔女アブandチェンジ
- 帰れま10(帰れないに共通する他局のバラエティ番組)
- ダイソー(元ネタ)