概要
『仮面ライダーガッチャード』のヒロイン・九堂りんねと敵勢力「冥黒の三姉妹」長女のアトロポスによるカップリング。
アトロポスは第8話辺りからりんねと接触を試みており、1度その場にいた一般人を強制的に操った姿から「一般人ではなく攻撃するなら私たち錬金術師を狙って」という発言を聞くなり洗脳を解き、今度はりんねの周囲にいる仲間の錬金アカデミーのメンバーなどを重点的に攻撃する方向の作戦を行う悪辣な作戦を立てている。
その結果、鶴原錆丸が洗脳され仮面ライダードレッドの変身者となったため、その直前に「これから起こることは全部君のせいだよ」と言われたこともあり、一時その件が彼女の心に大きな影を落としている。
その後も、幾度となく彼女にしつこく狙われておりその度に2人は激しく対立するものの、りんねはアトロポスに対して「自分たちの罪を償い同じ人間として生きてほしい」という感情を抱いており、彼女の心を救おうと奔走していた。
第27話にて、主であり父親でもあるグリオンが暗黒の扉に引きずり込まれたことで、その原因を作ったりんね達に強い恨みを持つようになり、「自分の創造主であり父でもあるグリオンを倒したりんね達を絶望させて抹殺する」ことを目的に暗躍。悪意人形4体を結合させた上でブリザンモスを結合させてマンモスマルガムを誕生させた。そして、宝太郎の件で九十九静奈と口論になっていたりんねを強襲。彼女に精神的な揺さぶりをかけることでマジェードの実力を発揮できない状況へと追い込んだ。
しかし、ミナトの叱咤激励により再起したことでマンモスマルガムを撃破されてしまい、新たにマックラーケンを悪意人形数体と結合させてクラーケンマルガムを誕生させたが、クラーケンマルガムもガッチャードとマジェードに撃破されてしまい、焦燥感は更に募るばかりだった。
その後、第40話で、ジェルマンの口からグリオンを自身の体内に取り込んでいることを意気揚々と語られたことで、ジェルマンを「グリオン様の仇」と認識。自らりんねに冥黒王達が風雅を標的にしている事をリークした上でジェルマン打倒の協力を要請し、りんねから出された「今後一切人を傷つけない」という条件を呑む形で共闘関係が結ばれた。
しかし、アトロポスの目的はあくまでグリオンの復活であったため、彼女は満身創痍のジェルマンにキューブ型の錬金具を押し込む形でグリオンを復活させて、りんねを出し抜いた。
第46話では、りんねと久しぶりの対面を果たし、彼女からグリオンに着いていけば自分自身が傷つくと忠告されたが、「君に何がわかるの?僕の心の内も読めなかったりんねちゃんが…。」と呟き、去っていった。
同話にて、アトロポスのモデルがりんねであることが発覚。第47話ではそれがガエリヤの手でアトロポスに暴露されてしまい、第46話でりんねに与えた紋章と同じ紋章がアトロポスにも与えられ、第48話にて自我なき破壊兵器「キマイラ」錬成によりモデルとなった人間の生命が失われることが判明した。
幸い、ガエリヤの目論見は九堂風雅とグリオンの手で阻止されたが、グリオンはガエリヤの紋章を上書きし所有権を書き換えるとんでもない行動に出る。
唖然とするアトロポスに対し、グリオンは「お前を愛したことなど一度もない」と残酷な言葉を突きつける。
その一言にショックを受けるアトロポスだが、不調を押してまで「生命が尽きるまで戦う!」と覚悟を決めてガエリヤと交戦するりんねの姿に疑問を覚えつつ、その心情に揺らぎが生じ始める。
そして、アトロポスは変身解除に追い込まれ万事休すとなったりんねを庇い、ガエリヤの光線を自ら喰らってしまう。
アトロポスの元に駆け寄るりんねに対し、彼女は父から愛されていたりんねが羨ましかった事、本当はりんねのような友達が欲しかった事、そして今までの悪行に対する謝罪の言葉を遺すと、その肉体は粒子となって消滅。
りんねは、救えるはずの友人、そして「もう1人の自分」であるアトロポスを失ったことに慟哭するが、彼女の行動を「喜劇と言えるほど愚かしい」と嘲笑うガエリヤに対してついに怒りが爆発。彼女の形見だった吹きゴマはプロミスアルケミストリングに変化。更に、それに呼応する形でアルケミスドライバーがマジェスティードライバーへと変化した。
そして、りんねは仮面ライダートワイライトマジェードへと変身。
ガエリヤとの決戦では、精神体としてアトロポスもサポートし、2人で共にガエリヤを圧倒。
満身創痍のガエリヤは「意思を持たず星の導きに従うのが救済だ」と縋るように呟くが、りんねは「あなたは間違ってる!どんなに辛くても、自分の生き方は自分の心で決めなくちゃいけないんだ!」と強く否定。そして、「トワイライトノヴァ」をガエリヤに喰らわせ撃破した。
撃破後、りんねは精神世界でアトロポスと最期の対話を行い、アトロポスはモデルである彼女の元へと還っていった。
余談
パラレルワールドの世界では本編とは真逆の結末を迎えた事が判明している。