概要
1980年代後半に模型雑誌「モデルグラフィックス」(MG)および同誌別冊『GUNDAM WARS PROJECT Ζ』で展開された雑誌企画。あるいは悪ふざけ。
端的に言えば「(当時)人気のアイドルを、勝手にモビルスーツのパイロットということにして設定を作ってしまおう!」という内容の企画である。
半ばなし崩し的に企画が誕生してしまった節があり、個々のキャラクターの経歴やデザインの設定こそあれ、明確なストーリーなどは存在しない。一応はグリプス戦役期を舞台としている。
発端となったのは、MG誌1985年10月号に掲載されたあさのまさひこによる模型作例「マラサイ改」。この機体には「モモコ・キクチ少尉専用のカスタム機」という、川口克己曰く「まさか雑誌でやるとは思わなかった」という設定が付与されていた。
その後もミナコ・ホンダ軍曹、ユウキ・クドウ曹長といった「ティターンズ第4独立部隊モモコ小隊」の面々が生み出され、MG誌の読者からもオリジナルの設定などを綴ったお便りが多数届くなどの反響があったという。
これらの様相はまるっと『PROJECT Ζ』に収録されており、ついでに「ティターンズ第8独立中隊第2小隊“セーラーズ”」の面々の設定・キャラデザも書き起こされている。
公式からの制約が今ほど厳しくなかった80年代当時のガンダム・シーンの無法地帯っぷりをよく表しているとも取れるが、発起人となったあさの氏自身は一応真面目な動機から「モモコ・キクチ少尉」を生み出したという。
曰く、当時のガンプラ界隈にも見られた「公式設定通りに作例を作らないといけない」という風潮に対して、「もっと好きに楽しんでいい。ガンプラは自由だ」ということを示したかったためらしい。初代メイジン・カワグチは最初引いてたみたいですが。
なお、パロディ元の個々人およびグループに対して許諾などは取られていないと思われる。