概要
白亜紀後期序盤のアルゼンチンBajo Barreal層から産出しているコエルロサウルス類の一種で2006年に記載された。
属名は「春のトカゲ」の意で、春季に発見されたことから。
従来よりコエルロサウルス類の何処かに属するかの議論が続いていた。2010年の研究ではコンプソグナトゥスに似た特徴があることが指摘されている。2022年のエオティラヌスの骨学的研究の論文では、ティラノサウルス上科に配置されたメガラプトラの中のシアッツより派生的でキランタイサウルスより基盤的な位置に置かれている(歯などからコンプソグナゥスとメガラプトラは近縁ではないかとも指摘されており、更に、コンプソグナトゥスもティラノサウルス上科に含まれるとする説が出るなど、この辺りはまだまだ錯綜している)。
全長2〜3m。
ボーンベッドが見つかっていることから、アニクソサウルスは群れで生活していた可能性がある。
発見されたアニクソサウルスは亜成体である可能性があり、一生のうち特定の期間のみに群れを成した可能性が高いとされる。これは競合相手、捕食者に対し優位になったり身を守る利点があったためではないかとされる。彼等の生息していた時代はアベリサウルス科は当然のことながらカルカロドントサウルス科も健在であり、ドロマエオサウルス科と思われる断片的化石も同じ地層から見つかっている。アニクソサウルスがいずれの系統に属するにせよ、これらの他の獣脚類は特に若いアニクソサウルスにとっては強力なライバルや捕食者であったことだろう。