概要
人智を凌駕する吸血鬼や邪鬼が我が物顔で跋扈する彼岸島の作中世界において、島内で生まれた突然変異型の吸血鬼のこと。
本来、彼岸島の吸血鬼は同じ吸血鬼の血液を大量に摂取すればほぼ間違いなく激しい拒絶反応が起こり、大抵は身体が耐えきれず即座に全身から血を吹き出して爆裂死する。
だが、百人に一人ほどの割合でその想像を絶する拒絶反応に耐える者が現れ、彼らは生存者はその姿形も大きく一変し、凄まじい細胞分裂能力と強大な能力を得た「混血種(アマルガム)」と呼ばれる新種の吸血鬼へと生まれ変わる。
作中では主人公である宮本明の師匠、青山龍ノ介が一人分の吸血鬼の血液を体内に入れることで凄まじい戦闘力、そして見上げるような巨躯を手にしたが...代わりに彼は以後、吸血鬼達の本能である吸血衝動に苦しむ事となった。
その一方で彼岸島におけるラスボスの雅様は例外的に作中にて幾度となく同族喰いを行なっており、最終的に完全な不老不死の力を獲得するに至っている。
彼ら以外の代表的なアマルガムの吸血鬼としては、脱皮を行うことで無限に増殖する「金剛」や鋼鉄を凌駕する圧倒的な皮膚の硬度を誇る「斧神」、そして48日後...では人間を作り替えた奇怪な生物の王国を統治している「蟲の王様」など、物理法則では説明のつかない能力を保持した吸血鬼たちが登場する。
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