CV.水瀬いのり
『アミ↓じゃない。アミ↑よ』
概要
メガ・サーバー施設「ツインタワー」でルパン三世達が出会った天才ハッカー少女。PART5にある4つの中編エピソードのうち、アルベール・ダンドレジーがメインとなるEPISODE2を除く3つのエピソードに登場している。
人物・性格
ネットでは「Underworld」と呼ばれる天才ハッカーとして名を馳せており、アミ本人も「Hello,Underworld」のボイスコマンドで耳に装着されたデバイスからネットへと接続し、ハッキングからプログラミングまで、多岐に渡る能力を見せる。
常にスマホを離さず、デジタルプログラミング技能においては比類なき能力を持つが、その半生から何事にも論理的思考を求め、食事も時間を惜しんで簡潔に済ませたがったりするドライな理屈屋で、おしゃれや人付き合いも苦手だったが、ルパンと出会うことで失われた人間味を取り戻していく。
他人から呼ばれるファーストネームの発音(アミ↓ではなくアミ↑)には拘りがあり、間違うと数回に一回は訂正する。最終話にて母親が日本人であることや名前の由来が『網』=ネットであることが判明した。
経歴
6歳の頃にキッズポルノに攫われ、奴隷候補として扱われていたが、その際、監禁部屋にうち捨てられていたPCからゲームを開発するなど、プログラミングに卓越した才能を見せた事により、闇ハッカーとしての道を歩まされていた。
14歳の頃に逃げ出した後は、様々な非合法なアイテムを買える裏の通販サイト「マルコポーロ」に流れ着く。そのデジタル通貨の管理に必要な鍵の番人として、ツインタワー内の居住区画を借りて住み着いていたが、長く居すぎたことで自分では出ることができなくなってしまった。
EPISODE1
マルコポーロのデジタル通貨を根こそぎ盗むためにツインタワー内へ潜入したルパンと出会い、父親を装って近づいてきた彼に容赦なく発砲するも、その話術と巧みな盗術に興味を持ち、彼の持ちかけてきた取引に応じて「自分自身」を盗んで貰う。
これによって数年ぶりに外の世界へ出て、ルパン一味と行動を共にしながらアジトなどを転々とするが、デジタル通貨を奪われたマルコポーロのメンバーが報復として世界中のネットに逐一情報を流し、ルパンを標的にした「ルパン・ゲーム」を開催。ルパン達と一緒に世界中の一般人から殺し屋にまで追われる羽目に遭い、不二子や銭形とも出会う。その困難の中で忘れ去っていた「生きる喜び」と「世界を楽しむ事」を思い出していく。
ルパンの生き方に関心を抱き、その一端を理解することで徐々に感化されていった。
マルコポーロがルパン達の報復返しを受けて壊滅した後は、銭形の勧めもあってルパンの元を離れ、全寮制の女子校・アヌシー女学院に入学し、人生をやり直すことになった。
EPISODE3
学生生活を送っていたものの、学院内ではハッカーと噂されており、本人も効率重視の性格からUnderworldとしての技術を使うことが多く、正体を隠す気があまりないため、早くも浮いた存在となっている。同じく、「変わり者」とされていたドルマとひょんなことから交友を結び、唯一の友達と呼ぶほど親しくなった。
裏世界では面が割れているのか、学院がテロリストに占拠された際は真っ先に捕獲対象となり、口を塞がれた上で他の生徒とは別に監禁をされていたが、まさかの色仕掛けを行い窮地を脱しようとするも失敗。助けてくれた不二子にからかわれて、ビッチと罵るほど感情豊かになっている。又、彼女に取引を持ちかけられた際は学院の皆を救うように訴え、他者を気に掛ける心を見せた。
ドルマがCIAのエージェントに連れ去られた後は、彼女を追って不二子と共にパダール王国へと向かい、ルパンとも再会。自分を追ってきたというルパンの言葉に頬を赤らめたり、負傷した彼の手当をする際、半裸姿に恥じらったりと、女の子らしい仕草を見せることも多くなった。
EPISODE4
シェイクハンズ社のヒトログが、ルパン・ゲーム以上の脅威であることを察してルパンと連絡を取り、既にヒトログに追い詰められつつあった彼と三度行動を共にしてシェイクハンズ社の本拠地へと乗り込む。そうした最中、生き別れの父親であるエンゾ・ブロンと再会するが、自分に関心を示さない姿に絶望し、最終的には銃を向けることとなるもルパンに制止される。
尚、エンゾの仲間のリン・ポーの発言から、母親はアミの誘拐後、親族から責め立てられ自殺したことが明らかとなった。
ルパンに正式な仲間になることを誘われその手を取るも、様々な感情から同行を諦め、代わりに「また会いましょう」と約束した。
人間関係
自身を盗み出した大泥棒。ルパン一味と行動を共にするが、何故ルパンが自分を守るのか理解できず、「ルパンは私とHしたいの?」と尋ねてみたり、経験がないことから、彼に抱かれることへあくまで知識欲から興味を抱くなどしていたが、彼と生死を共にする中でその生き様に共感を覚えていくことになる。
EPISODE3で再会したときは彼に対する好意を明確化させており、自分を気に掛ける発言をした彼に赤面したり、負傷した際には大きく動揺し、治療の際には裸に異性を意識していた。怖いときや不安なときは、ルパンの顔が思い浮かぶようになっており、最終的に自分がルパンへ恋していることを推測し、彼に告白。不二子よりいい女になったら答えを貰いに来ると約束を交わしている。
ルパンからは当初「ネットのお姫様」と呼ばれ、その浮世離れした性格を危ぶまれていたが、過ごす時間が長くなるにつれ、リアルで生きていく才能があることを認められ、いい女になる、仲間に欲しいぐらいだと高く評価されている。
アミから掛けることは滅多にないがルパンと自由に連絡を取ることができる間柄でもあり、ハッカーとしての実力から頼りにされることも多い。告白をされた際は困惑したものの、アミの覚悟を感じ取ってかあしらうようなことはせずに気持ちを受け止めた。
ルパン三世に関連する人物として注目していたが、EPISODE3で再会した際はルパンへの恋心もあってか、何故かルパンに冷たい彼女に対し複雑な感情を抱き、嫉妬や対抗心を持つようになる。ルパンとの関係をかなり気にしており、ヒトログに関係を問いただしたり、直接本人に尋ねてみたりと、レギュラーメンバーの中ではルパンの次に絡みが多いとも言える。
不二子の方からは子供扱いされているものの、ルパンを好きになることの覚悟を諭されたり、大人の女としての在り方を見せる。ルパンとアミを二人きりにさせるなど気を遣うこともあり、アミがルパンを好きなことにはこれといった反感を抱いていない。
アミとしてはルパンが不二子のことを結局好きだという事実には思うところがあるようで、最終回までその関係性を解明しようとしていた。
ルパン一味の一人として、主にEPISODE1で行動を共にする。
次元自身はデジタル化が発達しすぎた現代社会に辟易としているが、アミ個人を否定するようなことはなく、取り立てて会話をするシーンなどはあまりないが、彼女を気に掛けるルパンを好きにさせたり、アミがルパンに告白した際は動揺することなく笑みを見せた。
ルパン一味の一人として、主にEPISODE1で行動を共にする。次元よりは会話するシーンもあり、アミが銃撃によって負傷した際はルパンと共に処置を行った。
五ェ門としては出会った頃のルパンとアミのやり取りをままごとと否定していたが、人として成長していくアミを認めるようになり、「アミ殿」と呼ぶようになる。又、色恋沙汰にウブなところがあり、アミがドルマと恋バナをしていたという発言に頬を染めたり、アミがルパンに告白した際は大きく動揺を見せた。
ICPOに所属するルパン専任捜査官。彼がルパンを助けるべく、ブワンダ共和国までやってきた際に知り合う。アミは昔気質な性格を否定し、ルパンとの関係をからかったりもしたが、EPISODE1でルパンが射殺されたと思われた際は、ルパンから後を託されたこともあり、銭形のアパートにて匿われることとなった。
銭形はアミを年頃の娘、等身大の少女として接しており、学校に行き友人を作ることの大切さを説くなど、真っ直ぐ向き合っている。アヌシー女学院在籍後もアミから便りが届くようで、電話で先生方に挨拶をしようとするなど、父親のような立場に居ることが分かる。
最終的に世界の敵となったアミの実の父親と、アミ自身を守ると決めており、ルパンとは違った意味でアミを気に掛けている。
アヌシー女学院に在籍する留学生。パダール王国の王女だが、弓でカラスを射殺するなどの奇行から煙たがられており、同じく学院内で浮いていたアミと友人になった。
最も親しい友人に振る舞うという郷土料理のバター鍋を作ったり、CIAのエージェントだったマックに対する気持ちを打ち明けるなど、互いに大切な存在であることが分かる。アミ自身、ルパンに対する想いをドルマには打ち明けたことが示唆されている。
尚、ドルマは作中の登場人物の大半が間違えるアミの発音を正しく発している数少ないキャラでもあり、そういった意味でも唯一の友達というアミの評は正しいと思われる。