概要
クワガタムシ亜科に分類される属の1つ。
南アメリカに生息している。
学名は「Aegognathus」。
体の点刻が強い種が多い。
大顎の形状は湾曲しているものや太くて短いものも存在する。
また、ニセネブトクワガタ属とも呼ばれるが、別のグループである Agnus 属(インド洋のレユニオン島とロドリゲス島に生息する2種からなる属)と和名が被るのでこちらの和名を使うことはあまり推奨されない。
種類
アラスジクワガタ(A waterhousei)
本属の基準種。ペルー中部のフニン県に生息している。
体色は黒く、大顎は大きく、湾曲している。体の点刻は強い。
アーノーアラスジクワガタ(A arnaudi)
前種に非常に似た種。生息地も同じフニン県。前翅に若干青みがかった反射がある。
ドゥリマアラスジクワガタ(A dulima)
コロンビア中西部のトリマ県に生息。体色は黒く、わずかに赤みがかっている。
リュートネルアラスジクワガタ(A leuthneri)
エクアドルに生息。体色はにぶい赤色で、黒い模様もある。
ダマソアラスジクワガタ(A damasoi)
ペルー北西部のピウラ県に生息。体色は前種に似ている。
ソーラアラスジクワガタ(A soulai)
ペルー中部のワヌコ県に生息。本属の中では日本の流通量もあり、知名度が高い。ソウラアラスジクワガタとも。
コンフサスアラスジクワガタ(A confusus)
ペルーに生息。大顎は細く、湾曲している。
シミリスアラスジクワガタ(A similis)
ペルー中部のワヌコ県に生息。太くて湾曲した大顎を持つ。
アギーレアラスジクワガタ(A aguirei)
ペルーに生息。本属の中では珍しく、太くて短い大顎と広い体型を持つ異質な種。
ほかにもブラジルのサンパウロ州に生息するスピッツホソクワガタ(Leptinopterus spitzi)とリオデジャネイロ州に生息するカレドニアホソクワガタ(A caledoniaensis)はこの属に含まれると言われていたことがあるが、現在ではホソクワガタ属に含まれると考えられている。
また、 Aegognathus iridicolor という学名はスピッツホソクワガタのシノニムである。