概要
遊戯王OCG第10期の最後を飾る第12弾「ETERNITY CODE(ETCO)」にて登場した地属性・昆虫族のモンスター。
元ネタは『アロメルス・デケマルティクラトゥス』という海外産のアリ。
木の枝の表面を覆うように無数の巣穴を作って待ち伏せ、通りかかった他の虫に組み付いて捕食を図るという生態を持つ。
アリの中でも小さい部類に入るが、アリ特有の怪力と数の暴力で大型の虫でも構わず捕らえてしまう。
また、獲物を枝の上に拘束したままジワジワと分解していく手法がかなり残酷なことから、拷問アリと呼ばれることも。
検索するとボツボツの巣穴や捕まって食われていく虫の画像が出てくるので苦手な人は注意されたし。
カードテキスト
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/地属性/昆虫族/攻2200/守 600
レベル4モンスター2体以上
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):X素材を持ったこのカードは罠カードの効果を受けない。
(2):このカードのX素材を2つ取り除いて発動できる。自分の墓地から昆虫族・植物族のレベル4モンスター1体を選んで特殊召喚する。
(3):自分のカードの効果で相手モンスターがフィールドから離れ、墓地へ送られた場合または除外された場合、このカードのX素材を1つ取り除き、そのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。
解説
「落とし穴」活用系モンスターカテゴリ蟲惑魔においてフレシアの蟲惑魔以来の二体目のエクシーズモンスター。
ただし、蟲惑魔では珍しく「落とし穴」に関する効果を持たないモンスターでもある(他に該当するのはシトリスやアティプスといったEXデッキの一部モンスターである)。
フレシアと同様にX素材がある場合の罠カードへの効果耐性、X素材を2つ取り除くことで墓地の昆虫族・植物族のレベル4モンスターを蘇生する効果、自分となるプレイヤーが使用したカードの効果で相手のモンスターがフィールドから離れて、墓地へ送られたか除外された場合にそのモンスターを自分の場に特殊召喚してコントロールを奪う効果を持つ。
落とし穴に限定しなくなり、また罠カード以外も対応するため、三つ目の効果の適用範囲は広め。ただし、発動条件は「フィールドから離れ」が前提にあるためフィールド以外からの墓地へ送られたまたは除外されたカードは奪えない点には気を付けたい。
基本的にX素材2つ使うのは重いので昆虫・植物の蘇生効果が使われることは稀。そもそもこのカードがレベル4モンスターを使うので、余程の理由がなければこのカードをX召喚する為の素材をそのまま使った方がいい。ただ、最近は昆虫族も植物族も展開力は高く、この効果を使うのも苦にならない自信があるなら問題ない。そもそもXモンスターが1ターン以上生き延びる保証はなくX素材が残っていても効果が使えずに退場ということもあり得るのでやるなら遠慮はいらない。
罠が効かない耐性はEXデッキから出す蟲惑魔に一部共通する。効果無効を無限泡影等に頼るデュエリストも多いので覚えておいて損はない。