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セラの蟲惑魔

せらのこわくま

セラの蟲惑魔は、遊戯王OCGシリーズのカテゴリ「蟲惑魔」に属するモンスターである
目次 [非表示]

解説

選ばれた既存カテゴリー20種に新規にリンクモンスターを配布する「LINK VRAINS PACK」の第2弾「LINK VRAINS PACK2(LVP2)」にて登場した地属性植物族のモンスターであり、「落とし穴」活用系モンスターカテゴリ蟲惑魔の新たなメンバーにして初のリンクモンスター


湿地帯で所謂「女の子座り」をしている、明るい緑色の髪を持った少女といった姿のモンスター。しかし画面上部には毒々しい赤い棘を持つツタらしきものが写っており、蟲惑魔の例にもれず本体はこちらだと思われる。

「セラ」という名前、トゲ状の器官とそこから滲み出る雫から、モデルは食虫植物の「モウセンゴケ(Dorosera rotundifolia.L)」だろうか。

モウセンゴケは葉に「粘毛」と呼ばれる長い毛の様な器官(前述の赤い棘)を持ち、そこから滲み出る粘液に獲物が触れると葉と粘毛で包むように捕らえ消化する生態を持つ。イラストをよく見ると、上部の粘毛から滴り落ちる粘液がいくつも写り込んでいるのがわかる。

ただし、背景の細く非常に長い粘毛は「イシモチソウ」、胸飾りなどにみられるピンク色の花は「コモウセンゴケ」という、それぞれ別の類似種の特徴であるので、単一の種ではなくモウセンゴケ科全体をモデルにしていると思われる。


笑んではいるが空虚な瞳、モデルのモウセンゴケを模した様々な飾りなど、蟲惑魔らしい姿をしているが、一方で非常に明るくあどけない表情をしており、そのポーズも相まって幼女然とした蟲惑魔達の中でもことさらに幼く見える。


数々の意外なカテゴリ・シリーズカード選抜から話題になったLVP2の中でも、エクストラデッキ活用のイメージの少ない蟲惑魔は意外性が強く、更に後述の強力な性能も併せ2つの意味で驚きと共に迎えられた。


カードテキスト

リンク・効果モンスター

リンク1/地属性/植物族/攻 800

【リンクマーカー:下】

リンクモンスター以外の「蟲惑魔」モンスター1体

このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):リンク召喚したこのカードは罠カードの効果を受けない。

(2):通常罠カードが発動した場合に発動できる。同名カードが自分フィールドに存在しない「蟲惑魔」モンスター1体をデッキから特殊召喚する。

(3):このカード以外の自分の「蟲惑魔」モンスターの効果が発動した場合に発動できる。デッキから「ホール」通常罠カードまたは「落とし穴」通常罠カード1枚を選んで自分フィールドにセットする。


解説

召喚素材がリンク以外の蟲惑魔に限定され、全ての効果が蟲惑魔に関与するという、同じエクストラデッキ組でも汎用ランク4だったフレシアの蟲惑魔とは完全に対照的な能力構成となっている。


(1)の効果はリンク召喚した場合罠の効果を一切受けないという耐性効果。X素材を持った状態のフレシアと同じ耐性であり、中々強固ではあるが、蟲惑魔らしく素のステータスは攻撃力800と貧弱もいいところな上、リンクモンスターであるため守備表示でのダメージ回避ができないという分かりやすい弱点を持つため、落とし穴を含む各種サポートによる守りは必須。フレシアと共に立てれば各種破壊にすらも耐性を得るが、攻撃力の低さが災いしてサンドバッグにされる可能性もあるため注意。

カテゴリやステータスから蘇生しやすい部類に入るモンスターだが、そうするとこの耐性が失われてしまうことに注意。その場合でも下記の効果は失われないので、効果を使った上で各種素材などに変換すれば無駄がない。


(2)の効果は通常罠の発動に反応して蟲惑魔をデッキから呼び出す効果。既存モンスターであるカズーラが類似した能力を持つが、カズーラは「落とし穴にしか反応しない」代わりに「特殊召喚か手札に加えるかの選択ができ制限もない」のに対し、セラは「既にフィールドにいる蟲惑魔は呼べない」代わりに「通常罠でさえあれば何でも反応する」という違いがある。

エクストラデッキから気軽に呼び出せることもあって、基本的に扱いやすさではセラの方に軍配が上がるが、セラで呼び出す候補としてはカズーラとはかなりの好相性となっている。

一部の蟲惑魔が持つ、特殊召喚成功時に発動する効果を相手ターンに通しやすくなり、特にティオを呼び出せば、その効果で墓地から落とし穴を拾いつつ、さらに次の(3)によって落とし穴を増強できる。

また、発動トリガーの罠をレベル4モンスターを展開できるものにすることで追加でランク4モンスターを横に添えることができる。前述のフレシアで相手に牽制をかけられる他、後に登場したアロメルスならリンク素材にした蟲惑魔を蘇生しさらに展開を連鎖することも可能。

なお、この効果はトリガーの罠を含む一連のチェーン処理後に新たにチェーンを組む「場合の任意」効果である。タイミングを逃してしまうティオと連携するための配慮であるが、代償としてアトラの「罠無効を無視する効果」との連携が難しい。


(3)の効果は自身以外の蟲惑魔が効果を発動するとデッキから「落とし穴・ホール」をセットできる効果。セットしたターンに発動できる類のテキストが無い為、原則としては自分ターンに発動し次の相手ターンに備える形になるが、あらゆる落とし穴を状況に応じて構えることができる。同じく落とし穴サーチが可能なトリオンとは一長一短の関係にあるが、やはり特筆すべきは直セットのおかげであの灰流うららに引っかからない点だろう。代償として「何をどこに伏せたか」が相手に筒抜けになってしまう弱点があるが、セットカード入れ替え効果を持つランカによってカバーが可能。

発動する効果を持たないアトラとはここでもシナジーが無いように見えるが、「デッキの落とし穴しか使えない」セラに対し「手札の落とし穴も使える」という、お互いの不足分を補う立ち位置にある。

相手ターンには効果を発動できない上魔法・罠ゾーンを著しく圧迫するリセとの併用は難しいものの、落とし穴の多様化の進んだ現在で3枚も用意できれば相手の全行動へのカウンター布陣も準備可能であり、相手の行動を見切った際の制圧力には目を見張るものがある。


このように、いずれの蟲惑魔とも連携できる上低い打点以外に大きな弱点もなく、さらにその弱点も蟲惑魔の特性上カバーしやすく、そのカバー能力も自ら補強できるという高度に自己完結した性能を有している。

蟲惑魔にリンクが必要という印象はこれまでほぼ無かったにもかかわらず、蓋を開けてみればこれからの蟲惑魔になくてはならない効果ばかりで、ついでに珍しい広範囲除去ながらリンク専用なため持て余していた「絶縁の落とし穴」も自前で扱えるようになるという、一石が二鳥どころか三鳥にも四鳥にもなる嬉しい結果となった。


余談

セラ自身のレアリティはスーパーだが、LVP2はスーパー以上確定のパックであるためシングル価格は控えめ。

ただし、最近のパックの傾向にもれずLVP2もスーパー以上にシークレット仕様のあるパックであり、当然セラにもシークレットレア版が存在する。

性能・イラストアドが高いカードの、非常に狙いにくいシークレットレア版…あとはお察しください


マスターデュエルではカードプロテクター投票で1位に輝いた。


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蟲惑魔


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