概要
「PRIMAL ORIGIN」で登場する地属性・植物族のモンスターであり、「蟲惑魔」の一体。
黒髪をおさげにした髪型の少女の姿をしており、ハエトリソウをモチーフにしたリボンを付けている。また、腕、腰、足には鈴がついている他、植物の蔓が尻尾状に生えている様にも見える。
カードイラストでは巨大なハエトリソウの中で気怠そうにしており、内部には捕えた獲物のものと思われる頭蓋骨が転がっている。
また非常にやる気のない表情や態度をとっているが、これは元ネタのハエトリソウが葉を閉じる動作をするとエネルギーを非常に消費するため、蟲惑魔も疲れやすいといった表れなのだろう。
※実際、ハエトリソウの葉を何度も閉じさせるとその部分だけ枯れてしまう。
なお、蟲惑魔では唯一俯せの姿勢を取っているため、衣装が若干判別しづらい。
しかしながら、「SOUL FUSION」で登場した《トラップトリック》で立っているティオの蟲惑魔が確認できるようになった為、長年不明だった衣装が確認できるようになった。
名前の由来はハエトリソウの学名である「Dionaea muscipula(ディオネア・マスシプラ)」、もしくはハエトリソウの品種の一つ「Crested Petioles(クレスティッド・ペティオレス)」からと思われる。
イラストでは巨大なスライムの様な物に寄りかかっているが、これはハエトリソウが葉から分泌している粘液(獲物をおびき寄せる蜜、もしくは消化液)をモデルにしていると思われる。
「JUDGEMENT OF THE LIGHT」で登場して以来音沙汰がなく、強化は絶望的と思われていた蟲惑魔の約10か月ぶりの新規カードであり、情報が出回った時は多くの蟲惑魔使いを歓喜させた。
カードテキスト
効果モンスター
星4/地属性/植物族/攻1700/守1100
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚に成功した時、自分の墓地の「蟲惑魔」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
(2):このカードが特殊召喚に成功した時、自分の墓地の「ホール」通常罠カードまたは「落とし穴」通常罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを自分フィールドにセットする。セットしたカードは次の自分ターンのエンドフェイズに除外される。
(3):このカードは「ホール」通常罠カード及び「落とし穴」通常罠カードの効果を受けない。
解説
蟲惑魔共通の効果と、召喚成功時に墓地の蟲惑魔を特殊召喚する効果、自身の特殊召喚成功時に墓地の「ホール」または「落とし穴」をセットする効果を持つ。
釣り上げ効果は言わずもがな強力であり、この手の効果にありがちな効果が無効になったりするデメリットもない。ランク4エクシーズに即座につなげられるのはもちろん、トリオンの蟲惑魔の破壊効果や自身の後半の効果のトリガーにもなる。
後半の効果は墓地の「落とし穴」「ホール」をそのままセットでき、「奈落の落とし穴」などの強力なカードを再利用できる。自身やカズーラの蟲惑魔の効果はもちろん、植物族の豊富な展開カードを用いれば発動条件を満たすのは容易である。
ただし、効果でセットしたカードはエンドフェイズに除外されてしまうため、相手が召喚行為を行わずにターンを終えれば無駄となる。が、相手の動きを大きく牽制できる事に変わりはない。
また、チェーン2以降で特殊召喚した場合などはタイミングを逃す点にも注意が必要。
この弾の旧テーマ新規の例にもれず、痒いところにも手が届く適格な強化だとして多くの蟲惑魔使いを喜ばせた。
ティオだけで「積極的な展開」と落とし穴使いまわしによる「相手の展開の妨害」が両立できるようになった為、ようやくテーマデッキ【蟲惑魔】がまともに組めるようになったと言える。
もっとも、「トリオン出張セットが増えただけ」という者もいるが。