概要
「あなたの願いをかなえる国」と書かれた門をくぐったイレイナは、眼鏡をかけたもう1人のイレイナに会い、さらに性格が違うイレイナと何人も会う。
その数は実に22人。それらのすべてを声優・本渡楓が演じ分けた。
第9話『遡る嘆き』にて過去の分岐から未来がいくつも存在しうるとエステルが語っていることとから、複数のイレイナたちはそれぞれ本編のイレイナとは違う選択をし違った未来に行きついたイレイナ本人であることが示唆されている。
なお原作とアニメは時系列や描かれたエピソードが若干違うため、登場するイレイナたちの経験も微細な相違が見られる。
各々の特徴
主人公のイレイナ
本編におけるイレイナ。
「他の自分達と比べて無個性」という理由から「主人公の私」と呼ばれて区別される。粗暴なイレイナと話をするうちに彼女が「辛い経験をしなかった私」に憧れを抱いていると感じ、「そんなものはなかった」と断言。かつての絶望を体験していないかのように振る舞い挑発した。
粗暴なイレイナと苛烈な戦闘の末、引き分けとなったときには自分もあの悲劇を経験したことを告げみんな同じだと、旅を語り合った。粗暴なイレイナが立ち直るきっかけとなり、また旅の日記を本にするというイレイナ達共通の目標を打ち立てた。
その夜、旅の日記のタイトルをどうするか論議になり、各々が思い思いのタイトルを主張するなか、「魔女の旅々」をタイトルとすることに落ちついた。
他の21人の呼称は、アニメのクレジット表記によると以下の通り。
イレイナ眼鏡
眼鏡をかけた知的なイレイナ。参謀を自称し主人公のイレイナが合流するまで他のイレイナたちをまとめていた。
イレイナハイ
ハイテンションなイレイナ。灰の魔女ならぬ「ハイの魔女」とも呼ばれる。
イレイナあほ
全体的に明るくあほなイレイナ。粗暴なイレイナを背後から奇襲しようとしたが鎖でぐるぐる巻きにされた。
イレイナ百合
イレイナがたくさんいることに興奮していたイレイナ。主人公のイレイナからは「自分が好きなだけ」なのではと疑われる。
イレイナ偽乳
貧乳にコンプレックスを抱えているイレイナ。偽乳で巨乳に見せかけており、主人公のイレイナには「虚しい」と呆れられた。
イレイナやさぐれ
やさぐれたイレイナ。他のイレイナにガンを付けるなど、その言動はシーラに似ている。
イレイナやらしい
金にやらしい守銭奴のイレイナ。他のイレイナから金を巻き上げることを想像していたあたり、守銭奴というよりは詐欺師や強盗に近い類かもしれない。
イレイナ厨二
厨二病をこじらせた眼帯をしているイレイナ。
イレイナ恋
恋に恋するイレイナ。相手は何故かサヤさんだった。
イレイナ闇1・イレイナ闇2・イレイナ闇3
心に何かしらの闇を抱えているイレイナ3人。
イレイナかぶれ
外国かぶれなイレイナ。コサックダンスを踊り、ハラショーが口癖。
イレイナゲル
体がゲル状になったイレイナ。もはや人ではない。
イレイナグール
ちなみに自我も薄い。
イレイナ粗暴
粗暴…というより荒んだ性格のイレイナ。目の下に隈ができており、髪型がショートヘアーで、帽子を被っていない。
主人公のイレイナと違った選択で、第9話『遡る嘆き』のあとに第8話『切り裂き魔』を経験し、時計塔ロストルフの惨劇から立ち直れず髪を切られたままでいた。
悲劇を見届けるだけに終わった自身に腹をたてており、行き場のない怒りから、ただのほほんと旅をしていた他のイレイナ達に攻撃を加える。
しかし主人公のイレイナに「本当は違う可能性を見たかっただけなのではないか」と諭されて激闘の末に和解。他の自分達と交流したあと、「この後」を聞かれたときには自分の髪を探しにいくと目標を語った。その時には目の下の隈は消えていた。
以下、劇中で言及なし。
イレイナ猫
にゃんこなイレイナ。
イレイナ忍者
忍者になっているイレイナ。
イレイナ植物
身体が植物になっているイレイナ。
イラスト左奥
イレイナ筋肉
ムッキムキのイレイナ
イレイナ六つ子
6人揃ったイレイナ。各々色とりどりの服を着ている。
計27人になるんじゃというツッコミは禁止。
関連タグ
園田萌舞子…『てさぐれ!部活もの』のモブキャラ。3学年続けた六つ子姉妹の長女、性格・口調がちがう18人姉妹すべてを声優・上田麗奈が演じている。
ちなみに、魔女の旅々のOPは上田麗奈の「リテラチュア」である
カタリナファイブ…キャラクター名+数というネーミングのおそらく元ネタ。こちらもクレジットに内田真礼の名が並んだ。
せな1/5…イレイナ22が登場した時期に放送された『魔進戦隊キラメイジャー』において、グリーンヒロインが分裂したキャラクター名+数繫がりの回。こちらのタイトルは映画のそれとも掛かっている。
アレイスター=クロウリー…魂に10億8309万2867通りもの可能性(仮にアレイスターが現実と違う選択肢を取っていたらこうなっていた、という「ifのアレイスター」)を秘めており、実際にそれらを自らの分身として作る実験を思い付きで実行し、その産物として「分岐先」を顕現させることに成功した。それらは男性、女性、子供、老人、聖人、囚人、魔術を極めたアレイスターから全てを諦めたアレイスターまで千差万別。果ては恐竜や触手の塊といった人外のアレイスターまで含まれている。