概要
MARVELコミックの女性ヒーロー。
デアデビルのアンタゴニストとして1999年7月の『Daredevil Vol.2 #9』で初登場した。
能力
幼少期より難聴(聴覚障碍)を患っており、意思疎通は手話か読唇術を用いる。
またタスクマスターと同じく、他者の動きを一目見ただけで完全に模倣できる「フォトグラフィック・リフレックス」を持ち、優れたマーシャルアーツ及びアクロバット能力、そしてブルズアイの投擲で戦う。
用いる武器は、デアデビル「ビリークラブ」に似た杖の他、拳銃、ダーツ、手裏剣、日本刀など。
外国語も書かれたり話されたりしたのを一度見ただけで習得可能。
表社会ではピアノやダンスで生計を立てている。
後にフェニックスフォースをその身に宿し大幅にパワーアップした。コズミックパワーで構成された火炎「コズミックフレイム」によるダブルトンファーを武器にしている。
経歴
本名:マヤ・ロペス(Maya Lopez)。
ネイティブアメリカンの父とラテン系アメリカ人の母の間に生まれる。
父ウィリアムはデアデビルの宿敵であるキングピンの部下でギャングだったが、キングピン本人に殺される。
死の直前に血でぬれた手で顔に触れており、これが由来で現在手形のついたマスクをかぶっている。
彼女の戦士としての才覚を見出したキングピンは真実を隠したまま彼女を養女にし、金で買える技術を全て叩きこんだ。さらに「父を殺したのはデアデビルだ」と噓を吹き込み、初登場時は命を狙って接近。やがて誤解が解け、キングピンと戦う。
そしてニューヨークを離れ父方の居住地に行き、そこで会ったウルヴァリンの助けもあってネイティブアメリカンの通過儀礼である「ヴィジョン・クエスト」を体験する。
その後ニューアベンジャーズと協力し、ザ・ハンドやシルバーサムライの動向を探るべく日本に潜入。
この時は顔や性別を隠して「ローニン」を名乗り、忍者刀と2つのヌンチャクを武器とした。
ハンドがヒドラと繋がっている事を突き止めるが、ハンドを支配していたエレクトラと交戦し敗死。さらに黒魔術により復活させられ、薬物を用いてハンドの手先になってしまうも、ルーク・ケイジらにより助けられ、ドクター・ストレンジの協力もあり薬物を排除。
報復としてエレクトラを殺害するが、それにより彼女がスクラル人であることが判明。『シークレット・インベージョン』のきっかけとなった。
その後は「ローニン」の衣装をクリント・バートン / ホークアイに譲ったり、ムーンナイトと共闘したり、ニューヨークに戻りシンビオートの事件に巻き込まれたり、サヴェッジランドでスクラルの女王と戦ったり、ロサンゼルスでストリッパーとして潜入し、ヴィラン「ルチノ・ネフェリア」と交戦したりした。
またヒーローズ・リボーンの世界【アースTRN852】に赴き、その世界でのアベンジャーズ結成に一役買っていたりする。
MCU版
演:アラクア・コックス / 日本語吹替:なし(台詞がないため)
ドラマ『ホークアイ』で実写デビュー。
制作陣は演者の条件として「ネイティブアメリカン系」「耳が聞こえない」女性の俳優を探しており、それを知った友人がコックスに伝え、今回の抜擢に至った。それ以前はAmazonの倉庫で働いており、それまで演劇経験がなく俳優になる気もなかったという異色の経歴を持つ。
またコックスに合わせて、右足が義足という設定が加えられた。
なおNetflix版からデアデビルを演じているチャーリー・コックスとは名字が同じ(Cox)だが、特に親戚というわけではない。
ホークアイ
「トラックスーツ・マフィア」のリーダーとして初登場。
組織では幼馴染のカジ・カジミエルチャクだけが手話を扱えるため、部下への指示は彼を介して行っている。
サノスの指パッチンで人々が消えていた5年の間に、マフィアだった父ウィリアムを「ローニン」=クリントに殺されており、そのゆかりの物を扱っていた闇オークションを襲撃。結果的に横取りしたケイト・ビショップがローニンの衣装を着て報道されたため、活動を再開したと勘違い、仇を取ろうとケイトを追う。
中盤、クリントと直接対面した際に父の死について疑念が生まれ、カジが「おじさん」と呼ぶ組織の上にいた黒幕キングピンと会い、間接的に離反を告げる。
そして再びクリントと戦い敗北、父の死に際を改めて聞いたことでキングピンが真犯人であることを確信。
止めに入ったカジを退け、ケイトに重傷を負わされて逃走中のキングピンに銃を向けるのだった。
エコー
主役ドラマでは、彼女のオリジンやルーツが描かれる。
『ホークアイ』ラストで倒したと思われていたキングピンと再対決し、また回想シーンにデアデビルも登場。