概要
アルトリーベ3作目で登場する国境を守るフレーザー家貴族。
本来のゲームシナリオでは醜く太った悪役王女エリカ・ラファ・ホルファートの取り巻き小悪党だったのだが…。
本編
転生者であるエリカの介入で転生したゲーム攻略者が気づかない位の控えめのぽっちゃり系になり、彼女のお蔭で性根を入れかえ真っ当な貴族に成長しようとしていた。
web版ではエリカとの婚約を取り消されたことに納得せず、リオンに無謀な決闘を申し込む(尚、この章では下級貴族に対する女尊男卑の体制に依存し、それまで甘い汁を吸ってた連中が軒並み改易、離婚、婚約破棄の憂き目に遭っていたので、エリヤもそのうちの一人でしか無く、王国の状況も考えず決闘を申し込むのは国を乱す行いでしかない)。リオンの計らいで復縁した後は弟分としてバルトファルト派閥所属となるが、ラーシェル神聖王国を抑えるのが精一杯でノエルやバルトファルト派閥よりもさらに出番が少なかった。
書籍版ではリオンとエリカの婚約はミレーヌが策の一つとして考えるも、早期にエリカの正体を知ったリオンが拒否した為に実行される事は無かったが、それによりエリヤの出番はweb版と比べて激減した。
戦後、リオンが新国王に即位した事をエリカと共に涙を流しながら喜ぶも、ローランドから望まぬ形で王位を押し付けられた当のリオンからは「王族のエリカの夫であるエリヤを生け贄にして逃げれば良かった」等と内心毒づかれている。なお元々は王家の実力が疑問視された事や男爵、子爵、伯爵への冷遇が原因で、王国は崩壊の危機を迎えていたので、政治力の無いエリヤを無理矢理王にした所で状況がさらに悪化して国が乱れるだけだっただろう。
余談
上述の通り、本来ならば悪役になる筈だったのだが、相手である悪役王女エリカの中身が心から他者を思いやる善良な転生者となった影響で、彼もまた真っ当な貴族へと成長を遂げた。
しかし、web版では大した目立った活躍も無いまま生き残って幸せになった為、エリカ共々読者からの評価は悪い。「せめて五馬鹿程度に活躍出来れば…」と言う声もある。
web版で批判が多かったからか、書籍版のエリヤは決闘騒ぎを起こしてリオンに喧嘩を売る事は無い。戦闘パートになった途端にいきなり登場しなくなったweb版とは違い、参加意思を示し自分で出来る範囲の事をやろうとする気概を見せた。
関連人物
ステファニー・フォウ・オフリー、ピエール・イオ・フェーヴェル…アルトリーベ1作目、2作目のゲスな小悪党達で、本来ならばエリヤは3作目でこの2人と同じ咬ませポジションになる筈だった。
チャルロス聖…少年漫画『ONEPIECE』に登場する屑な世界貴族。「醜く肥え太った腐敗貴族」というキャラで、本来のアルトリーベでのエリヤの設定から彼を引き合いに出す読者も多い。
扇要…アニメ「コードギアス」の登場人物。能力に乏しく、私情から主人公に敵対しておいて、何も失わず全てを手に入れた為に多くの視聴者からヘイトを買ったキャラで、その結末の類似性からエリヤを語る際に引き合いに出される事が多い。