概要
神話によると、エーディンは初め愛の神オェングスの誘惑を受け、続いて地下の神であるミディールの妻となった。しかしこれに嫉妬したミディールの前妻であったファームナッハの怒りを買い、魔法で蝶の姿へと変えられてしまったが、それでもミディールは彼女を愛し続けた為、益々怒り狂ったファームナッハは魔法の風で彼女を吹き飛ばして7年間荒野に吹きさらしにし、それでも飽き足らなくなってさらに遠くにエーディンを吹き飛ばした。
こうして放浪を続けたエーディンは最後にアルスターのエタア王の妃であるエダルの杯に落ちて彼女に飲み込まれ、エタアの娘エーディンとして生まれ変わり、女神としての姿を取り戻した。
しかし、蝶の姿に変えられてから既に1012年に渡る永い年月が過ぎていた為、自分がかつて神々の一員であったことは忘れ去っていたが、その時までずっとエーディンを愛し続けていたミディールが冥界から迎えに来て、二人は再び夫婦となるも、最終的には人間として生きていた時に出会ったアイルランドの王であるエオホズ・アイレヴを選び、人間として生る道を選んだという。