CV:花澤香菜
概要
書籍版から登場するキャラクター(web版槍の勇者のやり直しでも存在は間接的に示されている)。東洋風のいでたちをした女性。
最初の霊亀戦の前に幻のような形で尚文の前に現れるがすぐに消え、一度霊亀の首を切り落としたことで倒せたと思い込んだ尚文たちが、安否不明の他の四聖勇者たちを捜索しながら霊亀の使い魔の生き残りと戦っている時に現れた。
霊亀の使い魔(人型)を名乗り、尚文に霊亀の討伐の協力を要請する。
世界を四聖勇者とは別の形で守護する守護獣の一体である霊亀は生命体を殺して吸収した魂によって世界の護りを強め波の到来を遅らせる、更には世界の3分の2の生命の魂を用いれば波を完全に防ぐ四霊結界を形成する能力を持つ。
そのための犠牲を容認するか、守護獣に頼らずに自分たちの力で世界を護るかを聖武器・眷属器の勇者たちに選択させるために段階が踏まれており、
オストの場合は霊亀が封印されている国に取り入って暗躍、国を腐敗させ傀儡化することで勇者の討伐対象に間接的になり、最終的に勇者によって討たれる際に本体の封印の解き方を教えるという、傾国の悪女と守護獣の起動か討伐を勇者に伝える役目を持った存在。
しかし、異世界の本の勇者であるキョウ=エスニナによって霊亀を乗っ取られ、結界を形成する機能が停止させられ、魂が世界の守護のために使われないという事態に陥ったため、これ以上の無為な犠牲や、既に犠牲になった生命の無駄にしないためにも四聖勇者、その中でも盾の精霊と霊亀の因縁から、現盾の勇者である尚文に協力を要請した。
使命と役目のために、対外的には傲慢かつ嫌味な悪女として振る舞い、実際メルロマルク女王であるミレリア=Q=メルロマルクとは国際会議などで王に付き添う妾ホウライとして面識があり、「嫌な女」と思われていた。
実際は真面目かつ真摯な性格で、悪女としての役割を真面目に果たそうとしてのものあり、霊亀討伐作戦で顔を合わせた時には丁寧かつ真摯なオストの本来の態度を驚かれた。
本体の肉体から与えられている情報に制限が掛けられているが、尚文たちと共に復活した霊亀の猛攻撃を共に死線をくぐり抜けて時間を稼ぎ、守護獣が本来の役目を果たせない状況であることで駆けつけたフィトリアが足止めしている間に霊亀の体内に突入したことで徐々に本来の記憶を取り戻していく。
本人にも途中まで自覚は無かったその正体は霊亀の心そのもの。
霊亀の死は自分の消滅も意味しているが、世界や全ての命を守るために憎まれながら死ぬ運命を受け入れている。
しかし、キョウとの戦いの中で自分の覚悟を受け入れて決断した尚文によってコアが破壊されて消えていく際に、尚文達は仲間としてその死を悲しみ、その光景を目にしながら世界の敵ではなく仲間として看取ってくれた事に感謝して消滅した
(漫画版ではキョウに死の報いを受けさせない限り死んでも死にきれぬと無念を託して)。
その魂は尚文の盾に宿っており、アトラと共に尚文を見守る。
特典小説では、元気すぎるアトラの暴れっぷりや、途中で異世界の魔竜の人格まで盾の中で同居するようになったことで、何かと暴発する二者を抑えようと苦労している。
web版では「槍の勇者のやり直し」のフォーブレイ編で直接は登場していないが、書籍版同様に尚文に霊亀を倒すように頼み込み、首謀者のキョウもすぐに倒せたため、解決後にお礼を言いに現れた後に消滅した。正体を明かさないままであったため、霊亀に殺された幽霊だと尚文達に思われる。
「真・槍の勇者のやり直し」のシルドフリーデン編でも直接の登場こそなかったが、国を腐敗させようとして逆に苦労している姿を霊亀発生の調査目的も兼ねた外交に赴いたガエリオン(メス)から根は善人のチラチラ悪女と評された。
アニメ版では性格が大きく変更され、いい加減で間違ったことも言ってしまうなど若干天然でポンコツ気味なキャラとなっており、霊亀討伐の会議が上手くいかなかった際は「私がもうちょっとミステリアスな人物を演じていれば・・・」と言ったり、樹との関係に思い悩んでいるリーシアに「さっさと既成事実を作っちゃうんです」と若干ずれたアドバイスをしたりをしていた。
その一方で、霊亀に止めを刺すのをためらい、「お前に向ける憎悪はない!」と、ラースシールドの使用を中断した尚文に対し、その優しさに感謝しながらも霊亀の心の盾に干渉し、尚文の制止も聞かずにエネルギーブラストを強引に発動させ、半ば自ら命を絶った。
また、原作では彼女の死を看取った後で尚文たちがキョウを追いかけて異世界に行くのに対し、アニメでは異世界につながるゲートが閉じかけていたこともあり、尚文たちを行かせることを優先させ、彼らが異世界に旅立ったのを見届けながらこと切れた。