概要
二次創作において、オリ主が原作の既存キャラクターに嫌われ無関心等を含め酷い扱いを受けるといったような作品の内、オリ主やオリ主の味方となる原作既存キャラクターによって苛め役になったキャラクターが断罪され制裁を受ける展開やオリ主がなんらかの形で姿を消した後に苛め役が後悔するような展開の漫画や小説につけられるタグ。
嫌われる直接の要因がオリ主に無く(もしくは描写されない)、オリ主が悪者であるように原作キャラたちが思い込む・騙される・誤解する等が発端となるため、原作の既存キャラクターの悪役化(キャラ改悪)やヘイト表現とも捉えられることから、非常に人を選ぶ傾向であると言える。
そのためオリ主嫌われ傾向を示すタグ必須の上、キャプションやタグで誰が悪役になっているのか注意書きを徹底する等、原作キャラクターのファンとの衝突を避けるための配慮が作者に求められる。
また、二次創作におけるオリ主嫌われ傾向はキャラヘイトやヘイト創作と同一視されがちだが、これらは明確に異なるものである。
その理由としては、
”二次創作における嫌われは、原作キャラクターたちが二次創作として作られた作品中の設定により悪役化し、断罪・制裁・プギャー・ざまぁ等の扱いを受ける傾向であるために、原作中のキャラクターの行動等を根拠にしたキャラクターへの憎しみを表現するためのキャラヘイト/原作の展開等を根拠にした原作への憎しみを表現するヘイト創作には該当しない”
ということが挙げられる。
二次創作におけるオリ主嫌われに該当するケース
- 二次創作として作られた作品の設定を基に原作キャラクターをオリ主の苛め役にし、作品の展開において苛め役となった原作キャラへの断罪・制裁・プギャー・ざまぁ展開等それに類する手法が用いられる場合
- オリ主が苛め役から逃れるための手段として、失踪・逃走・自殺等それに類する行為により死亡することを選択し実行、後々にそれを知った苛め役の原作キャラ達が勘違いを後悔して懺悔するような場合
- オリ主が苛め役への報復の手法として失踪・逃走・自殺等を選び、その実行により死亡やそれに準ずるような状態になった場合
二次創作におけるオリ主嫌われに当たらないケース
- 苛め役となるキャラクターも作者オリジナルのキャラクターであり、原作キャラがオリ主の味方だった場合(原作キャラの悪役化を行っていないため、どちらかというと一次創作におけるオリ主嫌われに近く、原作ファンとの衝突が起こりにくい)
- 嫌われた要因がオリ主の行動・思想・発言等にあり、それを作品中で描写している場合
- 作中で、オリ主やオリ主の味方ポジションの原作キャラが苛め役の原作キャラに対して断罪や制裁やざまぁぷぎゃー等を行わず、オリ主が努力したりその他様々な要因で誤解が解けるなりして和解する場合
- 作中で、原作キャラが何者かに操られた結果苛め役になった等、苛め役を擁護するための描写があり、最終的に苛め役となった原作キャラクター達から苛め役化の原因を取り除く等して救出・和解する場合
- オリ主の苛め役となる原作キャラクターが、そもそも原作中でも敵の立ち位置であったり、タチの悪いいじめっ子である・性格が悪いというような苛め役としての設定や描写が原作中にある場合
タグ使用の際の注意
オリ主嫌われタグは原作ファン同士の衝突を防ぐための棲み分けタグでもある。オリ主嫌われに該当しないにもかかわらずフェイク等の意味でこのタグを使うことは、検索・マイナス検索双方が機能しなくなる恐れがあるので、決してしないように。
また、オリ主嫌われタグを使用する場合、キャプションや作品の1ページ目にオリ主嫌われ傾向の作品であること・悪役化するキャラクター名等注意事項を明記すると、無用な争いを回避しやすくなる。
オリ主嫌われに該当する描写
- 原作キャラの苛め役化の原因が二次創作上の設定にあり、苛め役に選ばれた原作キャラがオリ主を嫌っている、手酷く扱っている、苛めている、またはオリ主に無関心である
- 苛め役の原作キャラの落ち度の描写はあるが、オリ主の落ち度の描写はない(もしくは落ち度がない)
上記二点を満たした作品において
- オリ主の落ち度の擁護はあるが、苛め役の原作キャラの落ち度への擁護がない(またはテンプレで済まされる)
- 苛め役の原作キャラへの報復描写がある
- 苛め役の原作キャラに対して、オリ主やその味方となるキャラクターが暴力を振るう
- 苛め役の原作キャラに対して、オリ主やその味方となるキャラクターが説教をする
- 苛め役の原作キャラが最終的に肉体的・精神的にダメージを受けて話が終わる
これらの要素が一つでも該当した場合は、オリ主嫌われ記事の概要をよく読み、自分の作品の傾向と今一度向き合ってほしい。苛め役となった原作キャラクターのファンへの配慮は十分だろうか?
作品の結末は原作既存キャラとの和解なんだけど…
たとえ結末が苛め役の原作既存キャラとの和解であっても、途中で”「オリ主嫌われ」に該当する描写”を行なっていれば、その作品は「オリ主嫌われ」傾向に当たるため、「オリ主嫌われ」タグの使用を推奨する。
連載作品で和解ENDを主張したい場合は、和解に成功した回の作品から和解を主張するタグをつける等するといいのではないだろうか。和解に成功するまでは、和解を目指していることを示すタグを利用したり、それについてキャプションで主張するといいだろう。しかし「オリ主嫌われ」傾向にあることは変わりないので、和解後もシリーズ全編通して「オリ主嫌われ」タグをつけることが望ましい。
単発作品であれば、「オリ主嫌われ」タグと和解を主張するタグを併用するといいかもしれない。
読者による作品へのタグ付の際の注意
読者が「オリ主嫌われ」を示す傾向タグのついていない作品でこれらの描写を見つけてしまった場合、自力でタグを付けることはせず、まずはコメント欄やメッセージ等で丁寧に礼儀正しく決して高圧的にはならないような文面で作者さんにオリ主嫌われ傾向の作品である可能性を伝え、作者さんの手による自主的なタグ付けを促そう。その際にこのページのリンクを貼って記事に誘導するとスムーズにいくかもしれない。高圧的な文面で頭から否定しにかかるようなことを言えば、される可能性もある。作者に注意を促す時は、まず本当にその作品はオリ主嫌われに該当するのか、具体的にその作品のどういった部分がオリ主嫌われに該当すると思ったのか、よく考えてから行動に移そう。決して繊細ヤクザにならないように。注意を促す文面にも、”あなたの作品の◯◯という部分がオリ主嫌われのように思えました”と明記しておくと作者も確認がしやすいだろう。
オリ主嫌われ傾向について指摘された際の作者の対応
読者から、あなたの作品はオリ主嫌われだと思うので該当タグをつけてください、というメッセージやコメントが届いた作者は、まず該当タグのページをよく読もう。該当ページを読んだ上でもし、自分の作品の傾向がオリ主嫌われに該当すると思われたら、その作品へオリ主嫌われタグを追加することをお願いしたい。また、ジャンルによっては嫌われ系タグと原作タグの併用が不可なこともあるので、原作タグのページも確認しに行くと良い。
該当ページを読んだ上で、自分の作品はオリ主嫌われではない、と思った場合は、注意を促してきた人に対し、”自分の作品は、オリ主嫌われとは◯◯という点で異なっているので、オリ主嫌われではありません”と伝えよう。その際、丁寧に礼儀正しく決して高圧的にはならないような文面を意識すると摩擦が少なくて済む。また、注意してきた人がいるということは他にもそう思う人がいるかもしれないということなので、キャプション等にもメッセージと同様の注意書きをするとそれ以上の注意をされにくくなるため有効である。
しかし、そういったものも含め、作者に注意を促すコメントやメッセージが届いたということは作者側に注意されるだけの理由があるということだ。怒りに身をまかせる前に、一度落ち着いて考えてみよう。
オリ主嫌われ傾向の作品中でのタグ・コメント欄の管理について
他の嫌われ傾向の作品にも言えることだが、タグ・コメント欄での”◯◯(キャラ名)ざまぁ、◯◯(キャラ名)制裁希望”等といった原作キャラへの攻撃的な言葉が、原作キャラファンとの衝突の火種の一つとなっている。特にタグは作品を開くまでもなく目に入ってしまう場所であるため、たとえ嫌われ傾向の作品であったとしても原作キャラを貶める内容のタグをつけるのはやめよう。該当作品の作者がそれを肯定していてもである。二次創作の設定上の落ち度を理由についた原作キャラを貶める内容のタグが多くの人の目に入るということは、原作キャラへの風評被害につながり、外部からのジャンルのイメージすら損ねてしまう恐れがある(あそこのジャンルのファン怖いからジャンルに近づかないようにしよう)。さらには貶められた原作キャラのファンの神経を逆撫でする行為である。ジャンル内抗争に発展しかねない。よくわからなかったら、”◯◯制裁希望”の◯◯に自分の好きなキャラクターの名前やあなたのオリキャラの名前を入れてみてほしい。
もしも原作キャラへの攻撃的なコメントを行いたい場合は、嫌われタグやそれに類するような原作キャラを貶めて楽しむ嗜好の作品ですをいうことを主張するような傾向タグのついている作品内だけで行おう。もちろん、作者がそういったコメントを求めていない場合は控えること。この場合作者はキャプション等で”原作キャラを貶める・攻撃するような過激なコメントは控えてください”と明記し、それに反したコメントやタグについては随時削除する等の対応が必要になる。
オリジナル主人公の定義
詳しくはオリ主のページにて。
- 二次創作におけるオリジナルキャラクターとは、その二次創作作品の作者が人格を創作した登場キャラクターを指す。このようなキャラクターを主人公に据えている場合、そのキャラクターは二次創作におけるオリ主に該当する
オリ主じゃなくて夢主なんですけれどそれは?
オリ主という言葉に抵抗感を覚えるのであれば、夢傾向を主張するタグを使用した上で夢主嫌われ等のタグを作成し使用するといいのではないだろうか。
原作中に名前だけは登場してるんだけどそれは?
原作や原作に準ずるものの中で、名前だけ・役職名だけというように人格やそれを想像させるような設定を付随せずに存在だけが暗示されているキャラクターに二次創作の作者が創作した人格や設定を搭載している場合、人格が作者の創作であることから、こちらもオリキャラに分類される。そういったキャラクターを主人公に据える場合は、やはりオリ主ということになる
- どうしてもそれをオリ主とするのが嫌な場合は、他の嫌われ傾向タグと同様に、ジャンルごとに個別に◯◯(キャラ名)嫌われタグを用意するといいだろう
例)原作の主人公山田太郎には花子という大学生の妹がいるという設定があるが、花子は作中に登場しない。花子が山田太郎の嫁候補達にいびられるんだけどそれに気付いたお兄ちゃん山田とその親友の鈴木が嫁候補たちをやっつけて花子を助けてくれるお話を書きたい。花子のキャラ設定ないから自分で創作したよ。
- 花子はオリキャラなのでオリ主嫌われが妥当です。名前が出ているのでオリ主と言い切るのはちょっとという場合は”花子嫌われ”等ジャンル特有の嫌われタグをつけましょう。
一次創作におけるオリ主嫌われ
主人公が他の登場キャラクターに嫌われ無関心等含め手酷い扱いを受ける作品のうち、主人公や主人公の味方となるキャラクターによって苛め役になったキャラクターが断罪され制裁を受ける/主人公がなんらかの形で姿を消した後に苛め役が後悔するような展開の漫画や小説につけられるタグ。一次創作においては、原作ファンとの摩擦の可能性がそもそも存在しないため、使わなくても問題ないことが多い。ただ、嫌われ傾向は、読んでスカッとしたい読者層に大人気なので、そういった読者が検索しやすいように配慮する場合は、つけるといいかもしれない。
派生タグについて
各ジャンルにおいて「オリ主嫌われ」傾向を示すタグのページを作成する場合、必要であれば本記事の「オリ主」の部分を「◯◯(ジャンルごとの名称)」、「原作キャラクター」の部分を「●●(ジャンルごとの名称)」で置き換えるなど、ジャンルにあった形に修正して引用してください。その際、親記事として本記事を指定してください。
例)二次創作として作られた作品の設定を基に山田太郎の嫁候補たちを花子の苛め役にし、作品の展開において苛め役となった嫁候補たちへの断罪・制裁・プギャー・ザマァ展開等それに類する手法が用いられる場合
最後に
より詳細に知りたい場合は嫌われページを参照してください。
嫌われという作品傾向は、長きにわたって、様々なジャンル内の争いの火種になってきました。
原作キャラクターへの不憫萌えのための原作キャラクター嫌われ傾向ですら火種になっていたのですから、原作に登場しないオリ主の嫌われならばさらに大きな火種になることが予想されます。
例え”そっとじ”が推奨されるべきマナーであったとしても、”そっとじ”では済ませられないくらいの怒りを他のファンから買う恐れのある傾向なのです。
オリ主嫌われやそれに準ずる二次創作の作者様・読者様はそれを十分に理解し、自分たちがより平和に創作活動を行っていけるよう、タグによる成分表示や住み分けにご協力ください。