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曖昧さ回避編集


オルソン(ロードス島戦記)編集

オルソン

 物静かな傭兵の青年。幼少期にゴブリンに襲われ、姉が自分を守るために死ぬまで戦ったという体験から、怒りの精霊フューリーに憑依されている。

 そのため普段は無表情だが、相棒のシーリスが危機にさらされると過去のトラウマが想起され、怒りにとらわれた狂戦士と化す。無表情なのはヒューリーによって他の感情を司どる精霊の動きが阻害されている為。通常、一度ヒューリーに取り憑かれれば、そのまま狂戦士となって死ぬまで戦うことになってしまうが、彼が怒りに支配されない限り、そうならないのは精神力の高さに加え、潜在的に精霊使いとしての能力を持っていることによる。(ディード曰く「訓練次第では私以上の精霊使いになれる素質がある」とのこと)


支配の王錫をめぐる探索行の中でアシュラム一行と戦った際、魔剣ソウルクラッシュで切られ、精神にダメージを受け、ヒューリーの支配が弱まる。さらに捕虜として捕らえられ、戦いの生き証人として連れていかれた水竜エイブラとの戦いでは、ホッブが彼にだけマイリーの加護をかけ忘れ、エイブラの咆哮(聞いた人間を恐慌させる)を聞いて失神。これによりヒューリーの支配から完全に脱して感情を取り戻したが、まるで子供のような情緒になってしまう(ディードリット曰く「長い間感情に無縁だったから、人より激しく感情が出てしまっているだけで、慣れれば戻る」)


その後、パーン達とともに火竜山に赴く。その道中でスメディへの復讐に逸るシーリスを諫めるが、まったく聞き入れられなかった。そのシーリスがスメディに敗れ、命の危機に瀕した際、自らの意志でヒューリーを召喚、再び狂戦士と化し、その場にいた竜牙兵数体とスメディ、ついでにダークエルフの精霊使いアスタールを圧倒的な力で屠った。が、自身も竜牙兵から数か所にわたって致命傷を受けており、敵を全て倒した後、シーリスの前で息絶えた。凄絶な最期と反比例するように、その死に顔は愛する者を守り切れた満足感で眠っているように穏やかなものであった。(マールが「魂の水晶球で蘇生できないか」と提案するが、ディードリットに「狂戦士となって死んだ者に魂なんて残ってはいない」と却下されている)


亡骸はシーリスによって火竜山に葬られた。


元は「D&D誌上リプレイ第2部」のプレイヤーキャラクター。クラスはファイター(単行本版はルールがD&Dから「ロードス島コンパニオン」に代わったのでウォリアー)。

語尾に「よーん」「だよーん」を付けるロールプレイのため、読者にはお気楽&お調子者の印象を与える。

そのためリプレイの挿絵では割とコミカルな表情をしている事が多い。

小説版以降の狂戦士設定は、リプレイ版で「個性が薄い」との指摘に対する個性付けとして戦闘時に「ウリィィィ」と叫んでいた事を拡大解釈したものである。なお小説版では著作権問題を避けるために「リィィィ」に変更されている。


CV:速水奨OVA)/檜山修之(TVアニメ「英雄騎士伝」)


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