概要
1938年に創業した日本ラヂエーターが起源。
その名の通りラジエーターを得意とし、高いシェアを誇っていた。
1988年にカルソニックに、2000年にカンセイと合併してカルソニックカンセイとなった。
かねてから日産との付き合いが深かったが、2005年には正式に日産の子会社となっている。
「カルソニック」と呼ぶ場合、厳密にはこの時期を指す。
2018年にイタリア最大手の自動車部品サプライヤーであるマニエッティ・マレリを買収。
社名をマレリに変更すると同時に日産グループを離脱し、独立系サプライヤーとなった。
しかし業績は低迷し、改名からわずか4年後の2022年に民事再生法を申請。
負債総額は約1兆1856億2600万円で、これは日本の製造業としては過去最大の金額である。
モータースポーツ
日本ラヂエーター時代からシルエットフォーミュラやグループCで日産チームのスポンサーをしていた。
カルソニックを今日まで有名にしているのが、全日本ツーリングカー選手権(グループA)でのスカイラインの活躍に始まる、カルソニックブルーと呼ばれるスポンサーカラーである。
1988年にR31型が初めて纏い、次期モデルのR32型にも受け継がれた。
特にR32はドライバーである星野一義の人気もあり、当時のモータースポーツファンに強烈な印象を残した。
1994年に始まったJTCCやJGTC、後継のSUPERGTでもこのカラーリングは受け継がれており、現在でも星野一義率いるチームインパルが採用し続けている。
先述の通り、カルソニックの名は2018年に消滅しているのだが、それでも日産チームの象徴の一つとしてロゴと共に残されているのは、日産なりのファンサービスと言えるだろう。
pixivでも、カルソニックブルーを纏ったスカイラインのイラストが多い。