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カルドハイム

かるどはいむ

トレーディングカードゲーム、マジック・ザ・ギャザリングの拡張パック名および背景ストーリーに登場する次元の一つである。ここでは背景ストーリーの舞台となった次元を同じくする拡張パックについても解説する。
目次 [非表示]
  1. トレーディングカードゲームマジック・ザ・ギャザリングの背景ストーリーの舞台である多元宇宙に存在する次元の一つ。
  2. 同ゲームのエキスパンション名、『カルドハイム』。背景ストーリーではカルドハイム次元を舞台とした物語が描かれるカードセットである。

『カルドハイム』次元の概要編集

カルドハイムは多数の『領界』からなる次元で、領界らは宇宙的構造物とつながっており、それらの周りを予測不可能な軌道で周回している。この中心の構造物を全ての生命の起源である巨大な樹『世界樹』とみなしている。


この世界には太陽も月もない。その代わりすべての領界から戦乙女の聖堂を見ることができ、その姿は幻日によく似ている。これは『シュタルンハイムの光』として知られており、住民たちはそれを表すシンボルを用いる。


この次元にも『神』と呼ばれる存在らが存在する。

数世紀前に古き神々アイニールに取って変わって、現在の支配的な神の家門はスコーティ

彼らは世界樹の神エシカが作り出した星界の霊薬を飲むことで老化を遅らせ、超自然的な力を保たせている。

スコーティは信じられないほど強大だが、同時に自己中心的で、とかく争いがちで、常に領界内でトラブルを引き起こしている。

彼らは極めて強いか速いか機敏であることに加え、それぞれの神が自身の影響範囲に関連した特別な力と能力を持っている。

神々は強い個性を持っており、それぞれが同胞との複雑な関係網に絡んでいる。

神々は個々に強大だが、彼ら同士の対立はこの次元にとってますます問題になっている。


なおスコーティに神の座を逐われたアイニールの子孫がスケムファーのエルフ達である。


星界と領界編集

領界と領界の間は、オーロラのように移り変わる光で満たされた不明瞭な空間が存在し、これは星界と呼ばれている。

星界を渡って別の領界に達することは、困難ではあるが不可能ではない。ただし、普通の人間が適切な魔法を用いずに星界に足を踏み入れれば、まず方向感覚を失い、次に恐怖し、すぐに狂気に屈し、そして星界の怪物たちに食われるだろう。

これを渡るには特別な神々の武器や特別な呪文、強力なルーンを施した船などが必要になる。スコーティらは星界の霊薬の効力で星界の方向感覚を失わせる効果に耐性があり、他の種族よりも容易に領界間を渡ることができる。それでもなお小次元間を単に渡るのは困難な旅となるため、彼らは多くの場合、領界路を開く魔法物を使用する。珍しい例だが、直接領界間を渡れる魔法物を使うこともある。


他の移動手段として領界路というものがある。これは領界が世界樹上を移動すると、開くことがある通路で、一部の強大な魔道士はそれを意のままに閉じたり、再び開いたりすることができる。ただしこの通路ができるのはドゥームスカールという現象の前兆であり、世界を変えるほどの地震と地質学的な不安定化を特徴とする、暴力的で爆発的な出来事である。必然的に、重なり合う領界の住民同士は衝突する。



主な領界編集

  • ブレタガルド

絶えず相争う五つの人間氏族の故郷。各氏族それぞれに、異なった肉体戦闘と魔法の流儀が存在する。

ひとつの広大な大陸と、それを取り巻く危険な嵐の海から成っており、陸地にはフェルトマークと呼ばれる緩やかな起伏の平原が広がり、それは海岸から古のアルダガルドの森まで何百マイルにも及ぶ。陸には多種多様な動植物が栄えています。


  • アクスガルド

三つの独立した山岳地帯を特徴とした領界。一見すると不毛の山腹を棲処とする猛禽類以外に生き物の痕跡はほとんど無いのだが、よく調査すると、金属の閃きが垣間見え、山腹に築かれた、八つの黄金の扉のうちの一つに辿り着く。これは伝説にうたわれるドワーフの「八の扉の都」であり、この領界への侵略者や、侵略者でなくとも都への侵入に成功したものはなく、難攻不落であると広く考えられている。


  • ノットヴォルド

古の巨人の草むした遺跡と、トロールがところどころに建てた粗野な木造の住居から成り立つ領界。

比較的小型で攻撃性に勝るハギのトロールと彼らに体格で勝り家族単位で生活し、一度に数年間も眠り続けるトルガのトロールと異なる二種類のトロールが住んでいる。


  • イマースターム

この領界は炎、デーモン、そして途切れることのない戦争の地。神々はイマースタームを取り囲むように強力なルーンの防護を設置し、デーモンを閉じ込めている。

この地のデーモンらは獰猛な略奪者であり、閉じ込められているので戦う相手は同族に限られいる。ゆえに黒焦げの戦場に大規模な戦いが昼も夜も絶えることなく猛威を振る、


  • イストフェル

世界樹の根元に位置する霧に覆われた領界。広大な平原が流れの速い川と石の壁に取り囲まわれており、頭上には世界樹の巨体がそびえる。

動物、怪物、そしてほとんどの人々の霊魂は死ぬとイストフェルを訪れ、定命としての生を目的もなく模倣して永遠を過ごす。

壁以外のイストフェル唯一の建造物として、壮大なる神の間が存在する。


  • カーフェル

雪に覆われ極寒の波が打ち寄せる過酷な領界。かつては高王と高女王の王朝が統治していたが、今やその栄光の時代は影を残すのみで、現在の住人はアンデッド。 「ドローガー」と呼ばれるゾンビたちは、アンデッドの主君と臣下から成る古の種族であり、富と権力に対する病的な渇望が彼らを動かしている。


  • リトヤラ

湖と松の森からなる謎めいた領界で奇妙に移り変わる。木々の幹は突然伸びる方向を変え、湖面は上に曲がって鉢状になり、水生植物は手も加えられていないのに思わぬ形に成長する。

多相」と呼ばれる自らの意志で姿を変える能力を持つ、仮面をまとった神秘的な者たちの住まいであり、数少ない領界の間を動く能力を有する存在である。


  • スケムファー

そびえ立つ木々が空を覆い、広大な泥炭が古代の神々の戦いを隠す領界。一見すると人の手が入ってないようにも思えるが、実際はアイニールを祖とするエルフたちの居住地が点在する。

かつては森のエルフと闇のエルフに分かれて争っていたが、現在はヘラルドという名のエルフが彼らの王となって全領界の支配者の座を取り戻すのを希望としているものの、森と闇の因縁は深く、彼に何かあれば再び争いの火種となる危険も孕んでいる。


  • シュタルンハイム

世界樹の頂にある領界で戦乙女と呼ばれる天使たちと栄誉ある死者たちが住まう地。彫刻の施された長艇が鏡面のような黒い湖を音もなく漂い、中央の建造物へ辿り着く――世界樹の生きた枝で編み上げられた、洞窟のような戦乙女の聖堂へと。

戦乙女や、彼女らに選ばれた勇敢な魂がここに住まい、全領界へと光を送られている。


  • セルトランド

常冬の領界で、雪と氷を突き破って火山は噴火し毎日のように風景を作り替える。ここには二種類の巨人がいる。霜の巨人は知性的かつ秘密主義で、ルーンの魔法を用いて星界の秘密を予言し、その秘密を余所者の好奇心から用心深く守っている。炎の巨人はそれと対照的に、野蛮かつ衝動的で、霜の巨人と同じ腕力と回復力を持つが、彼らのような知識や機転は一切ない。


エキスパンション:カルドハイム編集

スタンダード用のエキスパンション。2021年2月5日発売予定。キャッチコピーは「戦斧を掲げよ/Raise Your Axe」。


北欧神話ヴァイキング文化をモチーフとしたトップダウン・デザイン(モチーフ元や背景ストーリーを出発点とする)セットとなっている。

新メカニズムとして

  • 予顕:裏向きで追放したカードは次のターン以降その予顕コストで唱えることができる
  • 誇示:攻撃に参加したクリーチャーのみが1回起動できる能力

等々が登場。


そしてなんと2006年発売の「コールドスナップ」以来となる、氷雪メカニズムが再登場。これはカード・タイプに「氷雪」と付くものから発生したマナは氷雪、マナとなり、1部の呪文や能力に対応したり、追加効果が付くものである。スタンダード用セットでは15年ぶりの登場である。もちろん基本氷雪土地も5種再録である。氷雪の特殊タイプを持つカードは霜がついた特殊な枠デザインとなっている。


ゼンディカーの夜明けで登場したモードを持つ両面土地カードの中で登場してない色の組み合わせ(緑と青、黒と赤、黒と緑、白と青)も出そろったことで10種類すべての色が揃ったことになる。

他にも、カルドハイムの神々とその権能の再現もモードを持つ両面カードとなっており、

該当カードは

の12種。

二つのモードの使い分け以外にも、裏面が別パーマネントであるため、伝説のクリーチャー特有の「レジェンドルールゆえに手札に2枚目が来たら腐る」シュチレーションを回避することができるようになっている。


なお、今回も特殊デザインの番外カードが多数収録されており、枠無し拡張アート、ヴァイキング文化を参考にした木彫り風の特殊なフレームにメタルバンドのジャケット風イラストのショーケース・フレーム等々がある。それらの中の1枚が背景ストーリーの登場人物の出自に合わせ、テキストが全部ファイレクシア語で書かれた異彩を放つカードも存在する。


関連ページ編集

MTG

次元(MTG)

北欧神話…モチーフ元

マーティ・フリードマン…北欧を代表するメタルミュージシャンとして公式ポスターに起用された(外部リンク参照


同次元出身のプレインズウォーカー編集


ゼンディカーの夜明け → カルドハイム → ストリクスヘイヴン:魔法学院

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