カロパス
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かろぱす
ヨーロッパの紋章などに用いられる、複数の動物の特徴を持つ幻獣。
狼や猪、猫、爬虫類(ドラゴン)などの特徴を持つといわれるある種の合成獣で、最も特徴的なのはノコギリ状になった雄山羊のような角を持つことである。
別名としてアプタレオンとも呼ばれ、古代ローマの『博物誌』に書かれている幻獣クロコッタが起源であるとされるサンティコール(ノコギリ角を持つ蛇であるともされる)とも同一視される。
この幻獣が図像として用いられた最も古い例として知られているのは、1383年に建てられたイングランドのノーフォークにあるレイブニンガム教会の木でできたブロックに彫られたものであるといわれるが、その起源はバビロニアのムシュフシュではないかとする説もある。
甲冑に付けられた記章や紋章において狼の身体に、猫の顔、猪の鼻、山羊の髭、後ろ脚には爬虫類の爪を持つというルールが定められ、この幻獣は木を切り倒してしまうノコギリ角で他の肉食獣を圧倒する力があるとされた。
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