概要
エチオピアに生息しているといわれる幻獣で、レウクロコタ、リュークロコッタ、レウコクロタとも呼ばれる。
見た目はアナグマのような頭とライオンの体を持ち、大きさはロバくらいで足には二つに割れた蹄がある肉食獣である。
一番の特徴は口が耳まで裂け、歯の代わりに一枚につながった丈夫で硬い骨が生えているということである。顎の力もとても強く、ほかの動物の頭蓋骨も容易くかみ砕いてしまうという。
また人の言葉を真似ることもできるので、かの地の人々はそれで油断を誘われてしまうともいわれる。
幸いなことに餌になる動物がいれば人のことは襲わないが、獣の中では一番といわれるほど素早いために、捕らえたいときは落とし穴などの罠を用いるしかないと古代ローマのプリニウスは『博物誌』に記述している。
3世紀のローマで書かれたガイウス・ユリウス・ソリヌスの『奇異なる事物の集成』以降はインド産の獣として紹介されるようになった。
中世以降はケウコクロカ、ツェノクロタなどと記述されることもあり、描写はさらにキメラ化が進んで、ロバに似て、首と頭はシカ、胸と脚はライオン、足は馬、口については前述のとおりで、さらに鋸のように切れる大きな一本角を持つともいわれた。
その他、サンティコールと呼ばれる大きな角を持つ蛇も同一視される。
一説によるとマンティコアと同じく、人の笑い声のような声で鳴き、骨をもかみ砕く顎を持つハイエナ科を大げさに伝えたものであるといわれる。
創作での扱い
「ほのおのどうくつ」に出現する角の生えた緑色の肉食獣で、「ゴールドルのやかた」付近に出現する金色の上位種がリュークロコッタである。
海外版では「リュー」が「竜」と解釈されたのか「Dracrocotta」と翻訳されている。
リュークロコッタ名義
鹿に似た魔法生物として登場。
SR+の森属性のビーストで、野生動物やモンスターの残飯を狙う鎧を着こみ骨を咥えた姿の合成魔獣。
- BEASTGIRLS
獣/土のケモノ娘。