この「シール」がッ! この「シール」を貼るとッ!
『ひとつの物が2つになるッ!』
概要
【破壊力 - A / スピード - A / 射程距離 - A / 持続力 - A / 精密動作性 - C / 成長性 - A】
手から出るシールを貼った物体は二つに分裂し、剥がすと破壊を伴って一つに戻る能力。本体はエルメェス・コステロ。
片方にシールが貼られている以外は全く同じコピーが作成される。コピーとオリジナルどちらにシールが残るかはその時々による。また同じ物体に複数のシールを貼ることもできる。シールを生物に貼った場合、貼った部位だけが分裂する。
後述の通りコピーで作った身体がいくら損傷してもオリジナルが無事なら問題ないので、囮に使うことができる。トリッキーな使い方としては、舌のコピーを作ることでコピー対象が喋る内容を聴くことができる。
ASB以降のゲーム作品では自身の四肢を倍に増やして攻撃の手数を増やすといった芸当も可能。
シールはスタンド以外の物理現象の影響も受け、剥がれたり燃えたりもする。一方でシールは物体だけでなくスタンド等にも有効であり、劇中では幽霊やスタンドが再現する過去像などを分裂させている。
シールが剥がれた物体の間には、一つに戻ろうと互いに引き寄せ合う力が生じる。この引力は物体の大きさや距離に関係なく生じる模様で、作中終盤には複製した銛が戻る作用で大人2人を3km先から引き寄せたほか、ちっぽけな銃弾の複製で大人4人+小学生を引っ張ったこともある。射程Aは伊達じゃない。
分裂した物体が一つに戻る際、コピーがいくら損傷していてもオリジナルと同じ状態に戻る。これを利用して、破壊したコピーのシールを剝がして破壊前の状態に戻し物体の中に敵を閉じ込めるという、クレイジー・ダイヤモンドのような使い方もある。
分裂した物体が一つに戻る際に生じる破壊は浅い裂傷程度のもの。ただし前述の「一つに戻る力」の勢いが強いため、挿入されたスタンドDISCを弾き飛ばす程の衝撃が走る。
能力の汎用性が高く、攻撃にもサポートにも役立つため劇中では様々な使い方がされている。
第6部のクライマックスは主要人物が誰ひとり欠けても成立しないという構成になっているが、中でもキッスの能力は承太郎を連れてくるという点で一際大きな役割を担ったと言える。
ちなみに「射程A」であるが劇中描写から察するにシールの持続射程であり、スタンド自体は拳で戦うゴリゴリの近距離パワー型。
スタンド名の元ネタはアメリカ・デトロイト出身のロックバンドKISSから。