DATA
登場作品:『ウルトラセブン』
第28話『700キロを突っ走れ!』登場
概要
高度な医学を誇る一方、軍事的な科学力に関しては地球より劣るため、地球防衛軍が開発した新兵器である高性能爆薬「スパイナー」の運搬の妨害及び強奪、そしてついでに地球侵略を目論んだ宇宙人。生命活動が停止するとオレンジ色に発光して体が蒸発してしまうという特徴を持つ。
「スパイナー」を積み実験場へ向かう輸送機を襲撃して撃ち落としたほか、(実はアマギ隊員の火薬恐怖症の治療を兼ねたただの囮だったのだが)ダン、アマギ両隊員が乗ったラリー車を地雷や、自身たちが爆弾を背負い特攻攻撃を仕掛ける「人間爆弾」で襲撃するも、いずれも失敗に終わり、作戦任務を遂行していた2名の同胞はダンたちのウルトラガンで射殺されてしまう。
それでもめげる事無くラリー車に風船をドッキングさせて空中へ持ち上げた後、ヘリコプターで釣り上げて強奪しようとするも、結局、上手く行かずに失敗してしまい、更に本物の「スパイナー」を乗せた輸送機が実験場に到着したため、作戦自体が全て元の木阿弥と化してしまう。
最後の手段として自分達の移動要塞を兼ねた恐竜戦車に(キリヤマ隊長のセリフから推測するに)搭乗し「スパイナー」の実験の妨害と(ついでに)「スパイナー」の強奪のため、実験場に出現。
首尾よく「スパイナー」を奪取し、物の序に実験場に集まっているウルトラ警備隊の全滅と防衛軍隊員を救助するため現れたセブンを倒すべく恐竜戦車を操り、「スパイナー」が敵の手元にあるためうかつに攻撃できないことを良い事にセブンを痛めつけるが、最後は戦いの最中、地面に落とした「スパイナー」の上を恐竜戦車が通った際、それ目掛けて放たれたウルトラショットにより爆破された「スパイナー」の爆風に恐竜戦車諸共巻き込まれ全滅した。
なお、劇中登場した星人は一見地球人に酷似したヒューマイド型の宇宙人のようだが、この姿が本来の姿なのか、擬態した人間体の姿なのかは明らかにされておらず、また彼らの名称が明かされるシーンも存在していない謎の多い宇宙人であった(それでも姿が判明している分まだマシだが…)。
名前の由来は殺すを意味する「kill」だが見事に自分たちがkillされてしまっている。もはや出オチである。
余談
洋泉社が2012年に発売したウルトラセブン研究読本によると、配役スタッフの台本では1号車の男(キル星人)を演じたのは野島昭生となっているが、実際にこの配役で撮影されたかは不明とのこと。クレジット自体はされいている。
関連タグ
キール星人:名前が似てる…どころかほぼ同じ宇宙人。