「美しさのカケラもないゴミがワタシの王国にやって来るなんて、チョー不愉快だわ!」
概要
『スーパーペーパーマリオ』に登場するキャラクター。
ステージ5「ストンストンランド」に生息する種族「ハナーン」達の王。6番目の青のピュアハートを持っている。
ただし喋り方は女性語である。先々代も娘と明記されていながらキング・ハナーンなので、本当に女性なのかは怪しいところ。
赤いバラに三本の蔓という見た目で、蔓の先にはそれぞれ小さな顔が生えている。目元にほくろがある。
公式イラストでは全ての蔓に棘が生えているが、作中では本体の蔓にしか生えていない。
ボス部屋手前には歴代の王の肖像画が飾られており、添えられた文章を読むと異様に設定の充実した今ハナーン族の歴史が推察できる他、その部屋のギミックを解くヒントにもなっている。
現王である4世は3世の摂政であり、在位1385年(作中ではハナーン暦1600年代半ば)。先王の崩御後それまでの功績を認められ王に即位したとのこと。
ストンストンランドの原住民であるロック人をさらっては自ら開発した技術で操り、宝石採掘の奴隷としてこき使っていた。
マリオ達も見るやいなや「醜い」だの「美しさのかけらもないゴミ」だのと暴言を吐きまくる。
戦闘後の部下のハナーンたちの話によると、元々彼は繊細で気高い心を持つ王で、安定した政治で国民の熱い眼差しを受けていたが、ロック人達がゴミを川に廃棄していた為に汚れた水を飲んで狂い、美しい物に執着するようになってしまった。
このことを知ったデビッド隊は、二度と村の連中にゴミを捨てさせないことを約束し、ハナーンたちもロック人を解放した。
エンディング後は汚れた水が抜けたことで回復し復活。性格も友好的に戻っており、ロック人とハナーン族の共存を目指そうと決意している。
ちなみに、ザ・伯爵ズの一員ディメーンはハナーンと同様の技術を使用しており、本人曰く「しりあい」に教わったとのこと。
そのため作中で描写は無いものの何らかの形で接触があったと考えられる。
一族
キング・ハナーン1世
黒バラ。在位ハナーン暦1〜496。濃いまつ毛と口元のほくろが特徴。
固い意志と鋭いトゲから「鉄のバラ」の異名を持つ。それまでバラバラだったハナーン族をまとめ上げた建国者で、暦を定め、灌漑や道路の整備を行い王国の発展の礎を築いた。
最も偉大な王と呼ばれるが、ハナーン歴444年に王子の死をきっかけに「黒の時代」と呼ばれる暴政に走った末に、ハナーン歴496年に民衆のクーデターによって打ち倒される。
死の間際に「鉄のバラは枯れない」と叫んだと言われるが、真偽は不明。
キング・ハナーン2世
1世の娘で白バラ。在位496〜1298。伏し目がちな瞳と額のほくろ、3本のまつ毛が特徴。
先王の政治を批判して幽閉されていたがクーデターで解放され即位。減税や医療研究など、民を労わる善政を敷いて黒の時代の傷を瞬く間に癒し、歴史書の編纂も行った。
後継者争いを案じ、晩年まで跡継ぎをもうけなかったため「白のオトメ王」と呼ばれていた。
キング・ハナーン3世
青バラで恐らく2世の嫡子。在位1298〜1385。まつ毛は4本で、歴代王で唯一ほくろがない。
先王の崩御を受け僅か1歳で即位。詩や音楽に親しみ、37歳の頃には詩集「こおりのバラ」を出版する等で高い才能を発揮し文化の振興を図ったが、生まれつきの重病により(ハナーンとしては)短命で88歳で夭折。
政治の表舞台に立つことは無かったとの事。暗殺とも言われているが真実は定かではない。
スーパーマリオくん
単行本38巻に登場。ピーチ姫が暗黒城から飛ばされ、2つのピュアハートを手にした後にスカイランドのシニガミダス戦で合流するまでの回想の中で登場。
原作同様汚水のせいで性格が悪化しており、ロック人をこき使っていたため、ロック人に神と勘違いされたピーチ姫が成敗に向かう。
ピーチ姫と互角に戦うほど強かったものの、戦いの最中にハナーンが汚水で性格が変わったということをピーチ姫に伝えたためピーチ姫からの攻撃は中断。同情し哀しみに満ちたピーチ姫の涙により浄化され、元の気高い性格に戻った。その後にピーチ姫にピュアハートを託した。
ちなみに、もう1つのピュアハートはモノノフ王国の武術大会を100人勝ち抜いてゲットしたとのこと。