〓※ 警告 ※〓
『絶対魔獣戦線バビロニア』に関して、顛末のネタバレに関する内容となっております。
苦手な人、これから遊びたいから避けたい人はブラウザバックを推奨します。
概要
『Fate/GrandOrder』におけるキングゥと牛若丸のカップリング。
キングゥの肉体に性別は存在しないので、NLと言い切るかGLの可能性を見るか、若干分類が難しいコンビになっている(人格は男性扱いされている場面が多々ある)。
第七章九節にて、ゴルゴーンに敗れた牛若丸は、囚われの身としてキングゥと対面する。
強大な戦力を求める彼は、事もあろうに牛若丸を、魔獣の苗床として孕ませ利用しようとしたのだ。
しかし勝ち誇るキングゥに対し、牛若丸は直前に見た光景を引き合いに出して、「人類の敵が呆れたものだ。外道を気取っておきながら非道になりきれない」と不敵に笑い返す。
結果としてこの一言が、彼女を最悪の存在へと貶めることに繋がるのだが、神の息子たるキングゥが抱えた、人間的な精神の弱みを初めて指摘したのが、霊格で遥かに劣る元・人間の牛若丸であることを考えると、なかなか味わい深い場面であると言える。
……しかしこの二人については、これ以降の描写が一切存在しない(このシーン自体も、ほぼフル再現されたアニメ版ですら、三分強で終わっている短いシーンである)。
牛若丸が再登場した際には、キングゥは既に追われる身となっていた上、お互いにお互いのあずかり知らないところで退場する。
キングゥの味方サーヴァントとしての実装も成っていない現状では、創作のほぼ九割を、妄想で補わなければならないという状態になってしまっている。
全年齢ゲームである本作においては、地味に史上初と言える、肉体関係一歩手前にまで迫った(?)コンビである。
両者ともに肉親に依存し、その肉親に裏切られ破滅したという共通点も持っている。
もっとも死後の牛若丸が、頼朝とは無関係なウルクの敵に対し、わざわざ噛み付いてみせたこと・それに対してキングゥが、何も言い返せなかったことを踏まえると、現在の二人は本当に同じなのかと考えさせられる場面でもある。