CV:諏訪彩花
概要
ダクネスの友人で、奇人・変人ばかりを相手にしてきたカズマにとって数少ない常識人。職業は盗賊。
決まったパーティーには所属しておらず、様々なパーティーを転々としている。
異世界に来たばかりでスキルに関する知識のなかったカズマに、盗賊のスキルを教えたのだが…。
人物
明るくサバサバした性格の少女。頬に小さな刀傷があり、困った時に掻く癖がある。
カズマ以上に高い幸運値を誇り、作中では生まれてから一度もじゃんけんで負けた事が無かったカズマを初めて負かしている。
普段の常識的な態度からは想像出来ないが、意外と酒癖が悪い。またダクネスと同じく敬虔なエリス教徒で、悪魔やアンデッドに対しては「人柄の善し悪しを問わずみんな滅べばいい」と即答する程嫌っている(ただしウィズやバニルの正体には気付いていないので、普通に接している)。
エリス教の悪口を言う輩には怒りを露わにし、「(制裁することを)許すよ。エリス様も超許すよ」と制裁も辞さないという狂信者な一面も見せる。
なお、ギルドからの報酬はエリス教に全額寄付しており、普段どこに住んでいるか不明な点も含めてダクネスから心配されている。
上述の通り、カズマに教えた窃盗系スキルの1つ『窃盗(スティール)』を用いた賭けを行った際、カズマの幸運の高さが災いしてパンツを盗まれてしまい、授業料としてせしめたカズマの財布を奪い返され、更にはパンツを返す代わりとして有り金を全て奪われてしまった。その後も何かと、パンツを盗られたり身体中をまさぐられるなどのセクハラを受ける事が多い。
『このファン』のストーリーでは、カズマにリベンジし再びパンツを盗まれるも、逆にカズマのパンツを盗み返している。
裏では義賊として活動し、所有者のいなくなった神器(アクアが転生時に与えたチートアイテムの総称)を回収しながら、悪徳貴族から奪った金品を貧しい人々に分け与えている。
もっとも、犯罪なのは変わらないので、ダクネスにバレて説教されることが多い。
容姿
銀髪のショートボブに近い髪型で、中性的な面立ちの美形。それに加えて貧乳であるためか、原作6巻ではアイギスに男と間違われて「小僧」呼ばわりされたり(女だと知った後は「男か女かわからない盗賊」と馬鹿にしたが一応は女性として認識している)、カズマと組んでアイリスが持つ神器を盗むため王城へ忍び込んだ時は、アイリスからも美少年だと思われていた(ミツルギにも少年だと思われていた)。
肉食を通り越したメス個体のせいで(種族問わず)女性不審になったオーク(♂)に、剥かれそうになったことも。
また、短編集『よりみち2回目!』ではダクネスに頼まれて彼女と共に貴族のパーティーに潜入したのだが、ダクネスからあらかじめ渡されていた衣装がタキシードだったために男装せざるを得なくなる。
しかし、偶然その場に居合わせたカズマからは「変声期前の美少年にしか見えない」と内心で評され、更には会場の貴族令嬢達からモテまくっていた。
ただ、女性としては複雑であるため、その度に落ち込むのがお約束。
とはいえ、カズマからセクハラされるなど、女性として見られていない訳ではない。
アイギスからもスタイルについては酷評されているが、顔付きに関しては「Aランク」とかなり高評価を受けている。
能力
盗賊職であるため所持品を奪う『窃盗』に始まり、主に相手の動きやスキルを封じたりなどの搦め手系の技を得意とする。
なお、ダクネスと組んでいた頃は、スキルで敵を拘束してノーコンなダクネスが攻撃を当てやすくするようにサポートしていたらしい。
スキル・技一覧
- バインド
相手を縄で拘束する。
- スキルバインド
対象のスキルを使用不能にする。例えばウィザードに使えば、魔法を使えなくさせる。
- 窃盗(スティール)
相手の所持品を奪うスキル。成功率は幸運値の高さに比例するため、クリスが使えば100%の確率で目当ての物を奪える。
- ワイヤートラップ
周囲にワイヤーを張り巡らせる。主に相手の足止めに使われる模様。
異世界かるてっと
一期第10話から、1組の生徒として登場。第11話の運動会で騎馬戦に参加し2組と対戦していたが、教師チームの乱入により2組と共闘し彼らと対戦する。
二期第4話では勉強をフェルトに教えていたが、アクアにも教えてくれるよう頼みに来たカズマにパンツを取られた事をバラされそうになり、慌てて打ち消している。
なお、上述の通り悪魔やアンデッドには容赦のない性格だが、明らかに人外な見た目のオーバーロード組には無関心である(顔を顰めている場面があるため不服ではあるようだが、事あるごとにつっかかって制裁を受けるアクアに比べるとかなり大人しい)。
また、アクアのエリスへの悪口には内心腹に据えかねていたようで、静止したにも拘らずエリスの悪口を言い続けるアクアに拳骨をお見舞いした。
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以下、ネタバレ注意
「ある時は冒険者。またある時は義族の頭領。またある時は、ダクネスの友人の一人…。しかして、その正体は…!」
実は女神エリスの地上での仮の姿。上述のカズマを上回る幸運値の高さも彼女が幸運を司る女神だからであり、更に悪魔やアンデッドに対する過剰な敵意や嫌悪感も、要はアクアと同じ理由である。
ただし、アクアと違って神としての力を封じて地上に降りているため、アンデッドを引き寄せないし、アンデッドや悪魔を感知する能力はない。
アクアとの対面時は、まさか地上にいるとは思わなかったため当初は他人の空似だと思っていた。
しかし女神エリスとしてカズマと初めて会った時に、地上にいるアクアから半ば脅しの様な形でカズマを蘇生させるよう言われた事で、ようやく自分の知る先輩のアクアと同一人物なのだと知った。
またこの姿でも天敵である悪魔やアンデッドを倒せる様に、武器のナイフは神聖系の力を宿す特注品となっている。
原作12巻ではこのナイフで斬られて大ダメージを受けた高位悪魔のゼーレシルトが、「マジックアイテムか呪いの武器か!?」と問い掛けた際に「聖なる祈りがこもっていると言ってほしい」と返し、前述の様に対悪魔やアンデッド用の特注品だと答えている。
上述の通り6巻でカズマとタッグを組みアイリスの元から神器を盗んで以降、カズマが命名した『銀髪盗賊団』というチーム名が王都で知れ渡った上に2億もの懸賞金が懸けられてしまったため、(銀髪で目立ちやすいからとダクネスに促されて)王都を離脱。
その後も自分1人では困難な時はカズマに頼み、共に神器の回収を行っている(なお回収した神器は、誰の手も届かない様な場所へ厳重に封印したり、悪用しない新たな持ち主に渡したりなどして管理を行っている)。
なお、書籍・コミック版では口元に覆面しただけで普段のクリスの姿そのものだが、アニメ版では銀髪盗賊団として活動する際は、カズマの変装衣装のへそ出しバージョンで、目元をマスクで隠している姿になっている。
なお、正体を知られてからは、カズマ曰く挙動の1つ1つが可愛く見えてしまうほどメインヒロインの風格が露わになるとのこと。神器回収の依頼に渋るカズマに、女神エリスとしての面で懇願して懐柔した。
ただし正体が判明した後は、セクハラされると「神罰が下りますよ」と脅したり、武力行使しようとして「そんな事はエリス様が許さない」と咎められたら「(自分がエリスだから)エリス様は許すよ」と言い出したり、エリス教の信者が減るのを嘆いたりなどの(神としての)悪い部分が目立つようになった。
もっとも、普段から真面目で常識人(且つちゃんと仕事している)なので、ダクネスやカズマには少し呆れられるものの、アクアほど邪険にされていない。また、クリスとしての姿でアイギスに「自分は女神エリスだ」と明かしても信じてくれなかった(ただ、アクアと違って「言うことを聞いてくれない神器への最終手段」としての面が強い)が、エリスとしての本来の姿を現すと一発で信じてもらえた。
……ここら辺り、日頃の行いの重要さがよくわかる。
この姿になっているのは、冒険者仲間が出来るようにと毎日教会に通い詰めていたダクネスと友達になるため。なお名前の由来は、好きな花の名前から。
なお、エリスとクリス、どちらの性格が素なのかは不明(カズマはどちらも好きなのであまり気にしなかったが)。