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一緒に、魔法の未来を考えましょう!!


概要編集

CV:竹内順子

リトルウィッチアカデミア』の登場人物。


人物編集

 物語後半14話『ニューエイジマジック』から登場。専攻は現代魔法

 白いドレスに赤いマントという派手な服装と、芝居がかったその言動は、往年のシャイニィシャリオを思わせる。


 厳格で伝統に凝り固まったルーナノヴァの教師陣らしからぬ先進的な思想の持ち主で、自身の専攻でもある魔法科学マジクトロニクスを持ち込んで、ルーナノヴァに新風を吹き込んだ。

 自信に溢れ、人当たりもよく、着任早々に校内のトラブルを解決したこともあって、アツコをはじめ周囲からの評価もとても高い一方、アーシュラとはなんらかの因縁があり、また何かを企んでいる節も見受けられる。

 なおベテラン教師フィネランや、クロワの魔法科学を面倒くさがっているアマンダなど、クロワを快く思わない人物もいないことはないが、校内では少数派である。


 優れた発明家の一面があり、魔力の鉱脈であるレイラインから魔力を引き込むことで魔導石の圏外でも魔法が使えるようになるレイラインルーターや魔力を効率よく運用するSSS(Sorcery Solution System)、生徒に配布した教材のタブレット、掃除ロボットによく似た高機能飛行ドローン魔導ユニットなどもクロワの発明である。ルーナノヴァ着任後もホルブルック校長の許可を得てルーナノヴァ校内の「新月の塔」に独自の研究室を築いており、何某かの研究を行なっているようだが・・・?


 学生時代はとても優秀であり、革新的な魔力変換法の研究など魔法界に対して数々の貢献を修めたことで月光の魔女の称号をはじめとする様々な賞を受賞したほどの秀才だった。ただし今とは異なり在学中はかなり地味な生徒だったらしく、魔法に情熱を注いで懸命に努力を重ねていた当時のクロワを知るベテラン教師フィネランは、魔法科学に傾倒している今のクロワの変貌を嘆いている。

 ちなみに学生時代は眼鏡っ子だった。


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 シャリオとは先輩後輩として同じ時期にルーナノヴァに在籍していたことがあり、そのような素振りはあまり見せないものの、実はとても親しい間柄だった。また魔法界で評価が低いシャリオについてアツコに聞かれた際、「幼いころから周りの人を惹きつける才能の持ち主だった」「保守的な魔女からは批判されているが、どんな結果であれシャリオが魔法界に果たした役割は大きい」と好意的に評している。


 なお研究室にてカップ麺を食べている場面が頻繁に描かれているが、単にカップ麺が好物だからなのか、それとも研究に専念するあまり食事に無頓着なだけなのかは不明。


小ネタ編集

  • クロワとはフランス語で「十字架」を意味する。初期設定でのフルネームは「クロワ・デュ・スュド」であり、南十字星を意味する言葉。またメリディエスもラテン語で「南」をあらわすことから、クロワの名前は南十字星に由来したものと思われる。
  • 実は第三話にも登場しており、シャリオと同様に箒リレーで優勝した過去が示唆されている。ただし現在は箒に乗ることはなく、自らが開発した魔導ユニットに乗って飛ぶことが多い。
  • 声だけの出演だが第十二話にも登場していると思われる。アツコがポラリスの泉で見た映像で、学生時代のシャリオと喋っている相手がそれ。具体的なキャラ名は明かされていないが、CVと状況から考えてほぼ間違いないだろう。
  • 「在学中から優秀で、周囲から大きな期待をかけられていた」「魔法にとても強い情熱を注いでいるが、廃れつつある魔法に対して危機感を抱いている」など、ダイアナと重なる部分が見受けられる。他方シャリオはアツコに重なる部分が多く、かつてのクロワとシャリオの関係性は今のダイアナとアツコの関係性にも重なっている。

関連タグ編集

リトルウィッチアカデミア 女教師 科学者


※以下ネタバレ注意

















 物語後半における黒幕。物語後半に起こったトラブルの殆どはクロワが引き起こしたものであり、すべては世界改変魔法グラントリスケルをクロワなりに実現するため行なっていた実験であった。その本性は、目的の為には教え子さえも唆して利用し、罪のない人を犠牲にする非道な実験も厭わない、冷酷なマッドサイエンティストである。

 配下としてキューブの粒子状に変形合体する使い魔を使役しており、自身の開発したノワール・フューエル・スピリットを発動させる為に、各地で騒動を起こしてはSNSを通じて人々の負の感情を集めていた。


 かつてシャリオ・デュノールとは親友同士であり、シャイニィシャリオのキャッチフレーズ「信じる心が貴方の魔法」も、かつて魔法が上手く使えずに落ち込んでいたシャリオを励ます為にクロワが贈った言葉が原形であった。

 シャリオと共に世界改変魔法グラントリスケルを求めていたが、のちにシャイニィロッドと呼ばれる魔法の杖クラウソラス「魔法界最高の魔女になりたい」と願ったクロワを拒絶し、「世界中の人たちにもっと笑顔を」と願ったシャリオを選んだことで、二人の運命は狂い始めてゆく。


 当初こそシャリオを祝福したクロワであったが、シャイニィシャリオとしてマジックショーに専念し、最後の言の葉を見つけることができずにいたシャリオの姿を影から見ているうちに幻滅。シャリオやクラウソラスに対して憎悪と嫉妬の念を募らせるようになったクロワは、挙句の果てに開発中の魔法のプロトタイプであった「ドリーム・フューエル・スピリット」の実験のためにシャリオのマジックショーを利用するという凶行に走り、二人の友情関係は決裂してしまった。


 現在は敵対関係にある二人であるが、シャリオは狂気に染まったかつての親友を止めようと奔走し、クロワもまたシャリオを攻撃する姿勢こそ見せるが命まではとるつもりはなく助けようとするなど、必ずしも情を捨て切れているわけではなく、愛憎入り混じった関係になっている。今のクロワの服装がシャリオに似通っていることや、開発中の魔法ノワール・フューエル・スピリットがクラウソラスと似ているのも、シャリオへの嫉妬やコンプレックスによるものと思われる。


 自身へ尊敬の目線を向けていたアツコに対し、クロワは表向きは応援するような言動をしていたが、シャイニィロッドに選ばれたことについてはやはり含むところがあり、魔女に対するリンチが行なわれているエイプルトンへ向かうように唆したり、その花粉を浴びれば魔力を喪うというワガンディアを登るように唆したりなど危険に晒したこともある。またアツコとアーシュラが親しいことも内心では快く思っておらず、疑念を吹き込んで仲を裂こうとしたりしている。


 反面、上述のマッドサイエンティストっぷりも、シャリオやクラウソラスに対するコンプレックスによって拗れてしまっているだけで、クロワが魔法にかける情熱や思い入れ、そして廃れつつある魔法界を憂う気持ちの強さの裏返しでもある。


 終盤にてノワール・フューエル・スピリットを完成させたクロワは、ついにアルクトゥルスの森でグラントリスケルを復活させるが、グラントリスケルの正体は、クラウソラス抜きでは何の役にも立たない魔法だった。さらに負の感情を溜め込みすぎたノワールロッドもクロワの制御から離れて暴走し、周囲に憎しみを振り撒き続ける凶悪な魔獣と化してしまう。

 暴走したノワールロッドに襲われてしまうクロワだったが、すんでのところでシャリオに助けられ、またクラウソラスを持って現れたアツコたちによってノワールロッドが破壊されたことで改心。最終決戦時は、決戦に向かうアツコたちを保護魔法でサポートした他、マイクパフォーマンスでアツコたちを援護するようにシャリオを促した。

 魔法が自身の想像を超えた大いなる存在であることを思い知らされたクロワはシャリオたちとも和解、決戦後はシャリオにかかったワガンディアの呪いを解く研究を行なうことを誓いながら護送されていった。

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