演:東山麻美
概要
高丘映士の実母で、オウガの幼馴染で共に西の一族と呼ばれる部族で育った間柄。
種族こそアシュだが、劇中に登場した他の個体が獣を模した異形の姿をしているのに比べ、彼女は人間其の物の姿をしており、銀髪と右の目元の痣が特徴。そして性質も争いを好まない等、アシュとしては珍しい人物である。アシュなので何らかの魂を持つと思われるが、劇中では明かされていない(肉体が滅びたらしい現在でも現世に干渉できたのはアシュの肉体を捨てても存続する魂のおかげと思われる)。
経歴
百鬼界への追放を免れて生き延びており、後の世で映士の父である漢人と出会う。片やアシュと片やアシュを追跡・抹殺する監視者の一族である高丘家の人間という宿敵中の宿敵であり惹かれてはいけないと分かっていながらも愛しあった末に漢人の間に映士を産むも、アシュの間では人間との混血は大罪とされている為、彼女の魂は百鬼界にも行けず次元の間で彷徨う事となってしまった。
だが、映士とはもう会えない訳ではなく、鏡の中や次元の狭間の様な異空間でならば会う事は可能で、近くて遠い場所から息子を見守り続けている。
宿敵同士の子という宿命に思い悩むのを案じ漢人は彼女の素性を映士には明かしてなかった(この事もあってか西の一族の生き残りはオウガ一人と思われていた)がガイはケイの思いを知ってか知らずか映士に「ケイはアシュの同族を増やすために子を儲けた」と吹き込みその話に動揺してアシュの血が目覚めた映士は暴走、漢人は必至に映士を止めるがその隙にガイに受けた致命傷が元で亡くなってしまう。自分の中のアシュの血とそれを残した母が父を殺したのだと思い込むようになった映士は長年自らのアシュの血と母を憎む事に囚われるようになってしまう。
それでも高丘家の実家に置かれている鏡に宿り魂で現世に留まっており映士の過去を調べに訪れたボウケンジャーの元に姿を現し映士の血筋の秘密を語り、息子を救ってほしいと頼むと限界を迎む魂を涙の形をした結晶体に変化させる。人間との相の子だろうと息子を案じる優しい人物だったことを知った菜月の説得と彼女が渡された結晶体から母親が姿を見せてくれたことで両親が本当に愛し合ったからこそアシュの血が流れており自分を愛してくれていたと理解、憎しみを取り払って映士はようやく両親の思いを受け止められるようになるのであった。
その後オウガが現世に復活し彼女の彷徨う境遇を思うあまり息子への思いを考えずに映士を殺そうとして戦った結果映士の魂は異空間へと飛ばされる。そこに閉じ込め仕留めようとするオウガに抵抗する映士の元へ現れ失われていたアシュを撃破する錫杖を渡し、オウガを撃破して現実世界へと生還するのを手助けした。
映士が高丘家の使命を実質完遂させた後もやはり彼を見守っており、ガジャの侵攻から逃れてきたのを迎え入れこれまでの事を称えながらも彼にまだ大事な物があるのを告げそれ故燻っているべきじゃないと気づかせ再起を促した。
余談
名前の由来は10の16乗を現し、兆の次の単位である「京(けい)」。
演者の東山女史は『電磁戦隊メガレンジャー』にて今村みく/メガピンクを演じていた。因みに本編では城ヶ崎千里/メガイエローを演じた田中女史が間宮菜月の母親を演じており、奇しくもメガレンジャーの戦隊ヒロイン2名が戦隊メンバーの母親として出演する事となった。