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概要

古生代カンブリア紀に生息した古生物の種類(属)の1つ。グリーンランドシリウスパセット動物群に属する Kerygmachela kierkegaardi(ケリグマケラ・キェルケガーディ)という1種のみ知られている。

学名Kerygmachela」はギリシャ語の「Kerygma」(宣告)と「chela」(ハサミ)から。これは(前部付属肢)のけばけばしいハサミのようなイメージに由来する。前述した種の種小名はデンマーク哲学者セーレン・キェルケゴールから。

頭の左右には2本の大きな腕が突き出して、その先端からさらに細長い突起が伸びる。腹面の口は小さく、1対の細い棘が突き出す。縦長い複眼を腕の付け根に、小さな単眼を突き出したおでこ持つ。

胴部は両筋に沿って11対のが並ぶ。柔らかいは目立たないか存在しないと考えられる。は体と同じ程度に長く伸びた1本の棘。

同じ生息地の近縁パンブデルリオンとよく似ているが、パンブデルリオンよりシャープな体型で、長い尾と背中のコブでパンブデルリオンから区別できる。サイズも最大6cm(触手と尾を含むと20cm弱)で、パンブデルリオン(最大55cm)よりずっと小さい。

古い復元では上記のイラストのように、目を持たず、口は先頭に開き、尾は2本と考えられた。

生態

鰭で海に泳ぎ、腕で周りを感知して獲物を確保する捕食者であったとされる。口が小さいため、小型の獲物を好んだと考えられる。

分類

アノマロカリスなどのラディオドンタ類、パンブデルリオン、オパビニアと同様原始的な節足動物と考えられ、恐蟹類に分類される。節足動物の特徴的な外骨格を持たないが、盲腸と腕は他の原始的な節足動物と似ている。パンブデルリオンと同様、葉足動物扱いともされる。

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ケリグマケラ
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