概要
遊☆戯☆王デュエルモンスターズⅢ 三聖戦神降臨、通称「DM3」は2000年7月13日にコナミから発売されたゲームボーイカラー専用の遊戯王のゲームである。
そのDM3にのみ「コンストラクション」というシステムが登場しており、それによって生み出されるモンスターを「コンストラクションモンスター」と呼ぶ。
コンストラクションは、デュエル勝利時の報酬としてカード1枚とともに1つ入手出来るカードパーツ(上半身と下半身)を組み合わせてモンスターを作るモード。完成したモンスターはデッキに入れることができる。
パーツは上半身140種類、下半身が140種類の計280種類が存在しているが、これらにはAタイプとBタイプが上半身・下半身ともにちょうど半々ずつ存在しており、Aタイプの上半身パーツにはAタイプの下半身パーツ、Bタイプの上半身パーツにはBタイプの下半身パーツのみを組み合わせることが可能となる。
よって組み合わせ総数は70×70×2=9800種類にも及ぶ。基本的に計140種類となる正規の組み合わせが設定されているが、正規以外の組み合わせでも非常に強いカード作り出せる。
攻撃力、守備力は共に100区切りの2000まで存在し、種族、レベルは3〜6、召喚魔族がパーツの組み合わせでランダムに組み合わされており、当時のソフトには存在したコスト(デッキに入れられる限界値であり、デッキに入れた合計値がプレイヤーの数値を下回らないとデッキを作れない)も存在し、こちらもランダムに20〜40までで設定される。
この仕様により、コスト20で攻守共に2000のレベル4以下のモンスターは軽く強く出しやすい為重宝されていた。
なおこれらのモンスターは組み合わせに関係なく全て通常モンスターであり、フレーバーテキストは設定されておらず、巨大化以外の強化魔法には対応していない、融合素材としては使えないという特徴がある。
フィールド魔法には通常通り対応していることから、フィールド魔法で強化できる種族のものが優先度が高く、逆にそうではない種族のモンスターは同じ攻守や召喚魔族でも優先度は低くなる。
ある種の融合モンスターのような存在でもあるが、こちらは片方のパーツだけではデュエルで使用することができない。
正規の組み合わせでも不気味な姿をしたモンスターも多いことから、その性質はキマイラのそれに近いと言える。
OCGではスフィラスレディ1枚が長らくコンストラクション唯一のOCG化カードであったが、後にライトローミディアムが20年以上の時を経て登場した。
さらに、12期にも2体のコンストラクションがOCG化している。こちらは共通して新種族「幻想魔族」であり、有翼幻獣キマイラに関する効果を持たされている。また、名前は上半身と下半身で分かれるように間を空けている。