概要
第10期から登場したサイバース族に続く、OCGシリーズにおける26番目の種族である。
現時点で登場しているモンスターのデザインには、何処かしらにウジャト眼(ホルスの目)の意匠が存在しているという共通点がある。
OCG化した一部のカードは、過去のゲーム作品で幻想魔族モンスターとして登場したカードであったり、OCGでは別の種族で登場しているカードのリメイクとなっている。
カードテキスト
原罪のディアベルゼなど、一部を除いた効果モンスターは以下の効果を共通して持っている。
(X):このカードがモンスターと戦闘を行う場合、その2体はその戦闘では破壊されない。
一覧(OCG)
通常モンスター
効果モンスター
融合モンスター
シンクロモンスター
エクシーズモンスター
リンクモンスター
原作において
元々は原作漫画「遊戯王」において「マジック&ウィザーズ」に存在する4つの「召喚魔族」の一角として登場した(他は黒魔族、白魔族、悪魔魔族)。
この4種類の召喚魔族は互いに4竦みの相性関係があり、幻想魔族は黒魔族モンスター(原作の「ブラック・マジシャン」などが該当)に対して相性が良い一方、悪魔魔族モンスター(OCGにおける悪魔族・アンデッド族が該当)に弱いという設定。
また、全体として攻撃力・守備力が低い代わりに強力な特殊能力を持つモンスターが多いという特徴があった。
原作において初めて登場した幻想魔族はペガサス・J・クロフォードが使用した「幻想師・ノー・フェイス」。
他にもペガサスが使用した「ダーク・アイズ・イリュージョニスト」や「サクリファイス」などが「幻想モンスター」と呼ばれており、この種族に該当していたと思われる。
変わったところでは城之内克也の使用した「ものマネ幻想師」も、原作ではモンスターカードではなかったものの「幻想カード」と呼ばれていた。
なお、原作出身の幻想魔族の大半はOCG化の際に黒魔族・白魔族と統合されて魔法使い族に変更されている。
ゲームにおいて
OCGで追加される以前からGB版遊戯王DM2~4、GBA版遊戯王DM7~8には原作の種族を採用し「幻想魔族」と言う召喚魔族群が存在していた。
(なお、召喚魔族はOCGにおいての「属性」に相当する。例えば、DM3のミラーソードナイトは幻想魔族/獣戦士族)
原作の説明通り黒魔族に強く、悪魔魔族に弱いという性質を持ち、この性質からDM4では最強の下級モンスターの一角レオ・ウィザードを一方的に倒す事が出来る重要な役割を持つ。
しかしその種類は30種前後と少なく、有力なモンスターもほぼ居ない事から黒魔族が強い理由の一因にもなっていた。
敵としてはペガサスが愛用していた種族であり、強いからと黒魔族を多めに入れると非常に苦労する事になる。
なお、サクリファイスなど原作で幻想モンスターに属していても、儀式モンスターであるために例外なく「神魔族」に属する。
OCG化の際に「幻獣キマイラ」がテーマとして抜擢されたのは、ゲームでこの魔族に所属していたからである。
ゲーム内の主な幻想魔族一覧
一部のカードは12期に幻想魔族として新たにOCG化されている。(月明かりの乙女→ミレニアムーン・メイデンなど)
阿修羅 | アブソリューター | 暗黒の眠りを誘うルシファー |
異次元からの侵略者 | 異次元の戦士 | 異次元竜 トワイライトゾーンドラゴン |
イリュージョン・シープ | オシロ・ヒーロー | 仮面呪術師カースド・ギュラ |
幻影の壁 | 幻影の騎士-ミラージュ・ナイト | 幻想師ノー・フェイス |
地獄詩人ヘルポエマー | ジャグラー | スフィラスレディ |
スリーピィ | 千眼の邪教神 | ダークアイズ・イリュージョニスト |
大王目玉 | タイム・ボマー | 超時空戦闘機ビック・バイパー |
悪魔の鏡(デーモンズ・ミラー) | 時の魔術師 | 時の魔人 ネクロランサ |
ドリーム・ピエロ | 月明かりの乙女 | ニュードリュア |
人喰い宝石箱 | マーダーサーカス | ミラージュ |
魅惑の怪盗 |
余談
原作での言及から実に20年以上が経過してOCGに実装された種族であり、ある意味では悪魔族と並び遊戯王において最も歴史が古い種族とも言える。
この種族が登場した2023年は遊戯王シリーズ25周年の節目なので、原作リスペクトの一環として実装されたという背景もあるのではないかと言われている。
罪宝シリーズのモンスターがよく所属しており、特に【アザミナ】は【幻想魔族】の基本形を完成させるほどのクオリティに仕上がっている。