サウスバード

さうすばーど

漫画『ONE PIECE』に登場する鳥。

概要

CV：白石涼子

　

偉大なる航路前半・ジャヤに生息する鳥で、巨大な嘴と 「ジョ～～～」 と奇妙な鳴き声が特徴。

　

この鳴き声は森の生き物たちに対する指示・命令としても機能するようで、麦わらの一味が自身を捕獲するために森へやって来た際も（深夜だったにも拘わらず）巨大な虫たちをけしかけて容赦なく迎撃した。

その特性から「森の司令塔」という異名を持つ程狡賢い反面、人間を悉く返り討ちにしてきた自信から慢心しやすく、一味の前に姿を見せたのが運の尽き。完全に油断していたところをロビンに拘束・確保された。

生物コンパス

サウスバードはその名の通りどんな時でも南を向く。というか南を向いてないと落ち着かないらしい。

力づくで別の方向を向かせても、自ら他の方向を向いてもゼンマイでも巻くかのように南を向き直すし、もし真後ろが南で、進路が北だったとしても、その時は頭だけ180度回転させて移動するくらい徹底している。

　

このため、船乗りの間ではサウスバードによる方角確認が重宝されており、特に偉大なる航路では

　

• 島々が放つ磁気の影響で普通の方位磁石が作動しない

　

• 記録指針(ログポース)はあくまで特定の島の方角を指すものなので、海上の地点や岩で構成されてない土地は目指せない

　

という事情から、サウスバードによる確認はより効果的といえる。

麦わらの一味も空島に向かう際にサウスバードを捕獲したが、力づくだったためスカイピアで脱走してしまった。

スカイピアのサウスバード

空島・スカイピアにある「神の島（※）」には人一人を容易く運ぶほど巨大な個体が生息している(メイン画像参照)。生物としてはジャヤの森にいるやつと同じ種なのだが、空島の環境は動植物を著しく育むためにやたらと巨大化している。

　

※アッパーヤード。元々はジャヤ島の半分を占める土地だったが、約400年前に「突き上げる海流（ノックアップストリーム）」で空島・スカイピアまで吹っ飛ばされた。ちなみに古代文明シャンドラが栄えたのもこっち側の土地で、それ故に400年前～現代に至るまで、先住民族「シャンディア」は空島で生まれ育っている。

　

この巨大なサウスバード達はスカイピアの”神”(国王)であったガン・フォールのことを神と呼び続けており、余所者であったチョッパーと共に助けている。彼らを無条件で助けたのは、大地は誰であっても立っているのを拒まない、それ故所有権など主張して奪い合えるようなものではないという事を知っていたからなのかもしれない。

※食事目当てでゾロを追い回したり空の主に共に襲われた時はゾロを落として囮にしたりとやりたい放題な奴もいたが……

なお麦わらの一味から脱走したサウスバードは空島に帰化するつもりはなかったようで、一味が地上の海に戻る際にはやや強引ながら同行、着水の前後でジャヤに帰還していった。2年後ではノースバードという鳥(恐らくメス)と結婚し、ウエスタンバードとイースタンバードという子宝に恵まれている。それぞれトサカの形が違う他、名前通りに東西南北を向いている。

　

余談

『VIVLECARD ONEPIECE図鑑』によると、どの方角を向くかは親から遺伝する事は無い模様。

また、過去にはサウスバード・ノースバード・ウエスタンバード・イースタンバードの四羽をコンパス代わりに連れた心配性な船乗りも存在していたらしい。

モンブラン・クリケットが海底探索で見つけた財宝の中には、サウスバードをモデルにしたインゴットが見受けられる。シャンディアにとって何か重要な意味があったのだろうか？

　

関連イラスト

万物に愛されやすいひとbyうろまゆじょ～…byあれっくす

関連タグ

ONEPIECE　ジャヤ　スカイピア　鳥　ジャングル

　

オオハシ/サイチョウ：恐らくモチーフ