概要
物語後半に諸事情により復活してしまった8大属性の神獣のうち、火属性の神獣。角の生えた鳥類のような頭部が浮遊し、その周囲を8つの炎の塊が回転しているという、神獣の中でも一際異形の姿をしている。火炎の谷の最奥部にて、仇成す者を灰すら残さず焼き尽くさんと待ち構える。
設定では、「3」世界における火災などの火にまつわる災厄は、すべてこの神獣に由来すると伝えられている。
弱点は水、そして土。水は言わずもがなとして、土は砂を掛けられたら火が消えるイメージから、だろうか。
戦闘
SFC版
通常攻撃は一切行わない。その代わりに火属性攻撃魔法のファイアボール・エクスプロード・ブレイズウォールを立て続けに放つ。さらに、フレイムセイバーをパーティー側に使用して回復を図るというクレバーな魔法の使い方も見せる。
特殊攻撃は熱光線でこちらの防御力を下げる単体攻撃「ヒートビーム」と、マグマを解き放つ全体攻撃魔法「ラーバウェイブ」。ラーバウェイブは前作「2」の攻撃魔法のひとつであり、前作をプレイ済みのユーザーを驚愕させた。
必殺技は大爆発を起こして全体に攻撃する「ギガバーン」。大ダメージと共に魔法攻撃・防御力を下げるため、アンジェラにとっては天敵ともいえる。
その姿をコロコロ変えるのも特徴的で、上記の「頭部+回転する炎」の基本形態の他、「炎の竜巻」「原子模型状」の3形態に変化。竜巻形態の時にはこちらの通常攻撃が一切通じない。また定期的に体を分散させて再合体を行い、こちらを翻弄する。
だが実は、コイツには本体以外にも攻撃判定がある場所がもう1つある。画面上部にある篝火である。
本体がひとしきり暴れると、この篝火へと入って行って姿を一時消してしまう。その後、篝火が本体に対してエクスプロードを使用し、回復してしまうのだ。
回復量は微々たるものだが地味にうざったい。本体を倒せば篝火も爆散するので、基本的に本体狙いで構わないが、余裕があれば篝火を先に破壊してもいい。
TOM版
リメイク版では、篝火が祭壇に変更され、さらに北・東・西の三か所に設置されるようになった。さらにこの祭壇がファイアボールを使って援護射撃を行うようになったため、放置しておくと厄介。早めに潰しておくと展開が楽になるため、作戦でターゲットを「違う敵」に設定しておくとよい。
本体の周囲を回転する炎そのものにダメージ判定があるため、迂闊に接近するのは憚られる。なお形態変化はするものの無敵時間は無くなった。だが瞬間移動したりと意外と機敏。
攻撃面ではラーバウェイブが発動後しばらくマグマが残るトラップ的攻撃になりいやらしさが増した。またこれとブレイズウォールには「黒焦げ」の状態異常効果があるため、プイプイ草も欠かせない。
「ギガバーン」は祭壇を介して発動するギミック技となった。スタンバイを行うとそれまで祭壇を破壊していた場合でも復活する。発動までに3か所の祭壇を破壊できれば阻止成功となり、ザン・ビエ本体がダウンして攻撃のチャンス。逆に祭壇破壊に失敗すると全員が大ダメージを喰らって一気にピンチに陥る。
水属性と土属性が弱点なのはリメイク前と変わらないので、水攻めと土攻めを徹底して行おう。