ジェシー(HiGH&LOW)
じぇしー
「神に感謝しろよ」
HiGH&LOW_END_OF_SKYから登場するメインキャラクター。囚人の集まりであるプリズンギャングの頭であり、MIGHTY WARRIORSの創設メンバーの1人。異名は「監獄の王者」。
- 容姿
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金髪とかなりの筋肉質な肉体が特徴で、囚人同士の戦いで自分より大柄な男も難なく倒すほどに常人離れしたパワーとスピード、スタミナを誇り、刑務所でも異名通りの負け無しの強さを見せつけていた。また、上半身にドクロなどのタトゥーを入れており、左胸にEat to live,and not live to eat.という文字のタトゥーを入れている。初登場時からいきなりの上半身裸で肉体美を披露しており、悲鳴をあげる中の人ファンが
続出した。
服装は刑務所に居た時はオレンジのツナギを着ていたが、出所してからは豹柄のコートなどのカジュアルな服装に身を包む。MIGHTYWARRIORSではファッションを担当しており、メンバーの服装も彼が選んでいると思われる。靴の踵を潰して履く癖があるが、本気または真剣に戦闘を行う際はちゃんと履いている。
口調は軽く、常に余裕がある態度で喋る。リトルアジア地区出身。物心ついた時から身寄りが無く、幼い頃から治外法権の街で育ったため、苦楽を共にした仲間(MIGHTY WARRIORSやプリズンギャングのメンバーなど)以外は何一つ信用していない。ICEとはファッションと音楽を通じて知り合った親友である。他のパールやバーニーだけでなく、ICEの弟・ディディーや九龍に移った劉とも古い付き合い。しかし、コブラからは戦っている最中に「寄せ集め」と吐き捨てられており、MIGHTY WARRIORSの仲間達との結束そのものを完全否定されている(もっともコブラも彼とICE達の関係を詳しく知らなかったために出た台詞だと思われる。または知っていた上で挑発目的かDOUBTとの関係の方を指摘して言った可能性もある)。DOUBTのリーダー・林蘭丸とは監獄で知り合った旧知の仲であるが、ジェシー自身はあっさり彼に見切りをつけており、所詮ビジネス上の付き合いに過ぎないことが窺える。
普段は軽いお調子者な振る舞いが目立つが、戦いや仕事になれば一切の慢心を見せることなく油断の無い切れ者の一面が出るようになり、容赦無しに一撃必殺の攻撃と高い知略を用いて相手を完全に捩じ伏せる。明るい素振りを見せる一方で前述の出生故か、暗殺業やスパイ探しに仲間にも内緒で加わっている秘密主義や自分を罠に嵌めた相手に自ら報復を行うなど凶暴さや苛烈さもかなりのものであり、ダークサイドの強い側面も見え隠れしている(ただし殺人を行っている場面は無い)。
背が低いことを気にしており(演じるNAOTOの身長は170㎝)、ディディーの彼女であるディクシーから指摘された時は不機嫌な表情を見せていた。
前述のように、極限まで鍛えられた肉体と常人離れした身体能力、ずば抜けた格闘センスを生かした白兵戦で戦う。ただそれだけ。戦い方自体はシンプルだがその分隙も弱点も一切無く、強さはどのチーム内でも随一な心技体の全てを兼ね備えた実力者。戦闘ではDOUBTの林蘭丸のように凶器を使った攻撃や卑怯な戦法は使わないが、援軍(MIGHTYWARRIORS)が来ることを読んで戦況を傾けるなど戦闘力だけでなく知略にも長けている。さらに九龍に潜り込んでいたスパイ(山王街の刑事・西郷)の正体を早くから目星を付けているなど洞察力もかなりのものである。加えてジェシー自身も仲間内以外には一切の情を抱かないため、人物の項で述べたように常に余裕ある態度で接しながら冷静に戦術を駆使して戦闘を行なっている。敵を煽るのも得意で、ROCKYの覚悟を「熱い友情ってヤツ、素敵だねぇ」とあからさまに侮辱の発言をして、なおかつ彼の覚悟を説くコブラに「寄せ集めのテメェらにその覚悟があるのか?」と返されても受け流しており、普段の明るさとは無縁な冷徹な戦闘のプロの側面も端々に見せる。
ただし、DOUBTのような卑劣な印象は薄いほうであり、戦闘ではあくまで自らの五体のみの正攻法で戦う。その実力とカリスマ性は圧倒的なもので、蘭丸も彼が仕事のために出所してきたことに驚きを隠せなかった。才能だけで戦っているように思われがちだが、初登場時に上半身裸で力強い懸垂を披露しており、普段から格闘技の鍛練を積んでいる様子。身体能力も高く、ROCKYに対しても反応すら許さず近づいて打ち負かし、コブラとの対決でもブレイクダンスのような受け身で攻撃をいなしている。
凶器を使った不意打ちや青龍刀の使い手、白木の刀を使うなど本作の敵キャラクターの中では珍しく体一つで戦っている。
蘭丸と再会した際もDOUBTのメンバーの首切りまたは選別のゲームにも参加し、乱入したにもかかわらず指定された数以上のコインを奪っている。さらにその前にSWORDの頭の一角であるROCKYを「どうりで強いわけだ」と言いつつ負かしており、生半可な強さではないことを見せつけている。黒白堂駅の戦いでもDOUBT・プリズンギャングの連合軍の筆頭戦力を務め、後からやって来たコブラとも互角以上の勝負を見せた。しかし、ジェシー自身は一度も本気を見せていないような素振りも見せて完全に余力がある状態で最後まで有利に闘っており、抗争を通して高い実力をコブラに見せつけていた。さらに、彼を含めたSWORDのメンバーらに囲まれても「あれ、ピンチじゃん」と言いながら特に動じる素振りも見せず、その気になればたった1人で彼らを相手にすることも出来るような態度すら見せていた。実際にコブラやROCKYからは顔にアザが付けられるほどの攻撃を受けていたが、全く消耗している気配も無いため、ジェシーのほうが地力が上であることを仄めかしている場面も多い。FINAL MISSIONまで彼の全力の戦闘は実現していないため、コブラとの実力差に関してはまだ断定出来ないだろう。また、身体能力のみならず柔軟な対応力や優れた頭脳や狡猾さ、洞察力といった戦闘力以外の要素も敵側からすれば厄介なことこの上無い。
・本編開始前
ICEたちと別行動を取っていた際に親しくしていた人物に罠に嵌められ、羅千刑務所に送られる。その人物は後にICEらに潰されて金も取り戻しジェシーも自ら再会して報復するが、この件でさらに過酷なサン・キングス刑務所に移された。ちなみにMIGHTYが悪党から金を強奪するようになったのもこの一件からであるとのこと。嵌めた人物の正体は不明だが、ジェシーの性格からしてどのような返礼をされたのかは想像に難くない。
・END OF SKY
サン・キングス刑務所の囚人同士の戦いのシーンから初登場。刑務所に入った経緯は描かれていないが、そこで行われている戦いの頂点に君臨し、刑務所を自由に出入りする権限を与えられた。いきなりの上半身裸で自分より巨漢の男を一瞬で倒すというインパクトの強さで視聴者を唖然とさせた。その後ある人物の依頼を受けて他のプリズンギャングのメンバーと共に出所し、林蘭丸と共にSWORDの侵攻を開始する。まず手始めにROCKYを襲撃して彼の折れたステッキを手土産に蘭丸と面会してDOUBTに加勢することを宣言。次にICEたちMIGHTYWARRIORSと再会し、プリズンメイトであるフォーを紹介しているが、劉が九龍の一角になっていたことは知らなかった模様(ちなみに聞いた時は機嫌が良さそうな状態から一変して嫌悪感にも似た態度を露わにしており、彼の自分の派閥以外は認めない側面がよくわかる場面である)。
黒白堂駅の戦いでは蘭丸と共に筆頭戦力を務め、後からやって来たコブラと対決する。
「何なに?助っ人登場?」
戦いでは拮抗した状態ながらも動じる姿勢を見せず、他のSWORDのメンバー達に囲まれてもMIGHTYWARRIORSが援軍に来たおかげで逆転劇を阻止している。コブラから前述の仲間達との結束を全否定されても全く動じず受け流し、未だ本気を見せていないような態度さえ見せていたが、劉から九龍の善信会が来る報告を聞くとすぐに戦いを打ち切ってDOUBTを見捨て、「じゃ、またな」と捨て台詞を残し、MIGHTYWARRIORS・プリズンギャングと共に撤退する。
・FINAL MISSION
自分を出所させた人物からSWORDを潰すだけでなく九龍に潜り込んでいるモグラ(スパイ)を探すように指示を受けて九龍の藤森会と行動していたことが判明し、更に源会の雨宮兄弟の狙撃にも加わっていた(ただし狙撃に関しては藤森と動向していただけで琥珀・九十九・雨宮兄弟を銃で撃つことは一切していないため、スパイ探しの延長に過ぎないと思われる)。なお、ICE達はこの事実を後から知らされており、他のメンバーが依頼者からの報酬を見て浮かれる中、ICEとセイラだけはジェシーの行動に不穏な空気を感じていたが、同時に興味を持ち、終盤でその人物に会う為にFUNK JUNGLEを後にする。
- 名前
企画段階では「ジェーン」という名前だったが、演じるNAOTOの案により現在の名前に変更された。
・タトゥーの文字
左胸にEat to live,and not live to eat.という英文を入れているジェシーだが、これはアメリカの政治家・ベンジャミン・フランクリンの言葉である。和訳すると「生きるために食べろ。食べるために生きるな」となる。意味は一言で言えば「本末転倒するな」である。彼と対決するコブラも含め、G-SWORDは全員が何度も苦境の中で選択を強いられているが、重要かそうでないか、または話し合う言葉も見極めなければいけないことをこのタトゥーの言葉が表している。ジェシーはSWORDの敵対者であるにもかかわらず彼らにそう警告しているようにも見られ、どこか意味深な感じである。
- NAOTO
演じるのはEXILE・三代目J SOUL BROTHERSのNAOTO。MOVIE2は彼の肉体美に全部持っていかれたという声も多数挙がっているが、これは本人の努力の賜物である。また、背が低いことを気にしているという共通点も見られ、指摘されると不機嫌になる点も同じである。
流石に彼ほど酷くはないが。
スタッフ「(170㎝)無いですよね」
NAOTO「やめとけよ」
※LDH TVの某番組より。
ちなみに、同番組で167cmであることが判明した・・・。
なお、キャラクターのイメージはドンキホーテ・ドフラミンゴだと述べている。
身長に関してはあまり触れないようにしよう。
- コブラとの対比
END OF SKYでコブラと対決するジェシーだが、金髪で小柄という容姿においては似たようなところが見受けられる。しかし、普段から軽い口調な上に感情表現豊かで饒舌な性格に加えて、苦楽を共にした仲間以外は認めないが、音楽とファッションで世界を変えるというチームでの目標がしっかり見出しているジェシーと、普段からクールで無口に近く、他のチームにもプライドを捨てて協力し合う姿勢を見せて、ライバル同士でも信頼関係を大事にするが、自分達の街の未来を明確にせずにムゲンや山王でも仲間割れや衝突ばかり繰り返すコブラとは対照的となっている。
さらに黒白堂駅の戦いでも、傍観者の立ち位置でいながら危機を救うために参戦するICE達MIGHTYのメンバーと、彼らを九龍との戦いに巻き込まないように根回しを行う劉がいるジェシーに対して、チームで分裂が起こり、「一緒にいるだけが仲間じゃねえ」と力強く言い切っていながら最後までヤマトとノボル以外はDTCどころか琥珀や九十九すらも助けにこないコブラという、皮肉極まりない状況も大きな対比となっている。ジェシーの「何だよ、やきもちかよ?」というセリフもそんなコブラの内情を見透かしたものだったのかもしれない。ちなみに黒白堂の抗争でのICEたちとの会話は加勢に来た時と撤退を促す時のみだが、コブラとのやり取りを無しにしても十分成立しているため、直接闘っていたジェシーとフォー以外は完全にコブラたちSWORDをシカトして行動していることが窺える。
またこの2人が相対するのかは不明だが、期待して待とう。