概要
『ドラゴンクエストⅢ』に登場する国で、名前通りモチーフは日本。
地理的にはアリアハン大陸の北に位置し、マップ上でも本当に日本列島の形をしている。
この手の西洋風ファンタジーに登場する和風の国にしては珍しくモチーフが戦国時代や江戸時代(幕末など)ではなく、弥生時代(邪馬台国)という渋いチョイス。
ただしそれ以外の時代の要素も取り入れられており、後述のやまたのおろちは日本神話がベースで、「ジパング」という名称は中世由来。
また、『ドラゴンクエストⅢ』自体が和製ゲームということもあって、本作の世界地図は日本を中心とした現実の世界地図と酷似しており、ジパングがあるのも世界の中央付近である。
国を治めているのは女王ヒミコ。
文明は他国に比べるとやや水準が低く、店の類は一切ない。
また、ヒミコが外国を嫌っており外界との交流がほぼないこともあって、住民は勇者たちを見かけると「ガイジンだ」と物珍しそうにする。
ちなみに『ドラゴンクエストウォーク』のドラゴンクエストⅢイベント等では「ガイジン」表記が問題ありと判断されたのか、「外国人」表記になっている。
宣教師も訪れているが、布教活動はうまくいっていない様子。
ヒミコは巫女としての側面もあるようで、火山洞窟に巣くう怪物「やまたのおろち」から国を守るために、うら若き乙女の生贄を捧げなければならないと告げている。
そのため、生贄に選ばれた少女が逃げ出して壺の中に隠れていたり、女の子を男の子と偽って育てている住民が見られたりする。
ところが、やまたのおろちの正体は…。
また、この国にはすぐれた刀鍛冶がおり、オリハルコンを最強の剣に鍛え上げられるほどの腕を持っていた。
しかしおろちの魔の手から逃れるために国を脱出し、現在はアレフガルドのマイラの村にまで流れ着いている。
BGM「ジパング」はドラゴンクエストシリーズでは珍しい和風の曲であり、弦楽器の音が特徴的な名曲。
リメイク版ではヒミコの屋敷でも専用の曲が流れるようになった。
関連イラスト
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ドラゴンクエストⅢ やまたのおろち ヒミコ 日本 邪馬台国 和風
エルトナ大陸…『ドラゴンクエストⅩ』に登場する和風の大陸。エルフたちが和文化を築いている。
ホムラの里…『ドラゴンクエストⅪ』に登場する和風の里。巫女ヤヤクが火山に巣くう竜に生贄を捧げようとしている点が共通しており、BGMもジパングと同じであるためオマージュと考えられる。