CV:行成とあ
※この項目はネタバレを含みます
概要
『ドラゴンクエストⅪ 過ぎ去りし時を求めて』のキャラクター。
ホムラの里長を務める巫女。
かつてヒノノギ火山に巣くう「人食い火竜」を倒すが、その際息子のハリマが相打ちとなって亡くなってしまう。
里では二人を英雄として讃えており、活躍を描いた絵本も存在する。
外見は青年の息子がいるとは思えないほど若々しい美人だが、同作には似たような美魔女が他にも存在する。
手鏡のようなものを首飾りとして身に着けているが、これは真実を見通すやたの鏡である。
魔王誕生後、里では気候の変化により作物が育たなくなってしまい、彼女は村人を火山に生贄を捧げなければならないと告げる。
しかし、彼女の目的は火山の奥で生き永らえていた人食い火竜に人間の血肉を喰わせることであった。
実は先の戦いで死に際の人食い火竜の瘴気を浴びた息子のハリマが新たな火竜となってしまっており、人肉を求めて暴れる息子のために苦渋の思いで生贄を捧げる決断をしていた。
やたの鏡もなぜか効果を発揮せず、日に日に追い詰められ罪に手を染める彼女の心境が日記に綴られている。
ついには火竜が里を襲うが、彼女は火竜に自らを捧げて喰われてしまう。
主人公たちは侍女からすべての事情を聞いた上で人食い火竜にとどめを刺す。
死の間際にようやくやたの鏡が効果を発揮しハリマは元の姿に戻るが、自らの母親を食い殺してしまったことなど知る由もなく昇天してゆく…と、非常に後味の悪い結末となっている。
過ぎ去りし時を求めた世界では、魔王が存在しないためか火竜は火山の奥で大人しくしている。
主人公たちの見つけてきた「ラーのしずく」の効果によりやたの鏡は真の姿を取り戻し、人食い火竜はハリマの姿に戻ることができ、母子は再会する。
ベロニカやラムダの里の人々と同様、過ぎ去りし時を求めることで死の運命を回避した展開のひとつといえる。
『ⅪS』の火竜の誕生秘話を描いたボイスドラマでは、ラストにヤヤクの夫と思しき人物が登場している。
人食い火竜退治に向かったようだが、帰ってくることはなかったと思われる。つまり、ヤヤクとハリマが退治した火竜の正体は…。
余談
CVの行成とあ氏は、オーディションの際に堀井雄二から直々に採用されたのだとか。
また、ドラゴンクエストライバルズでは妖魔ジュリアンテの声も担当している。
関連タグ
ヒミコ…ドラゴンクエストⅢの和風の国ジパングの女性統治者で、おそらくヤヤクの元ネタ。民を竜の生贄に捧げようとしている点は同じだが、こちらはヒミコ自身が竜である。
ハンフリー(DQ11)…同作『Ⅺ』の登場人物。やむを得ない事情で追い詰められ他人を魔物の餌にするという悪事に手を染めた点で共通している。