概要
横山光輝作のSFロボット漫画『ジャイアントロボ』及びその派生作品に登場する人型巨大ロボット。
それぞれの設定は次の通り。
原作
『BF団』が作製した陸専用巨大ロボット。腹部には原子力エンジンが搭載されており、頭部の『ジャイアントロボミサイル』、眼からは『レーザー光線(レーザー眼)』、ベルトのバックルから放つ3000℃の『灼熱光線砲』が主な戦力。
強力なパワーを発揮できるのは原子力エンジンの他に腰部の発電機、5万馬力の腕エンジン、振動脚、強力プレス装置、エネルギー関節が搭載されている為であり、足には地雷探知機が装備されている。
特撮
データ
全長:30m
重量:500t
動力源:原子力(予備も含む)
最高飛行速度:マッハ17
耐熱温度:3,000度
『BF団』が築き上げた巨大人型ロボット。数奇な運命を辿り、草間少年の守護者となり、生みの親であり世界征服を目論む『BF団』の脅威から人々を護る正義のロボットとなった。
ツタンカーメンの黄金のマスクのようなデザインが特徴で、搭載されている人工知能型の電子頭脳は、最初に入力された声紋の命令しか受け付けない安全装置が組み込まれている。操縦する為には、腕時計型無線操縦機を使って音声で指示を与える必要がある。尚、戦闘の際には自立式・自動索敵モードへと切り替わる。
ちなみに人間の言葉を話す事は出来ず、命令を受けた際は「マッシ」という独特のアンサーバック(反応)を行う。
また、主人である大作が行方不明になった時にマリーに語り掛けられた際は、電子頭脳を切れ切れに自ら動かして反応し、大作の危機を理解している事を示していた。
電子頭脳がセットされた部屋はロボの頭部にあり、左耳をスライドさせて中に入る事が出来る。
劇中、次第に電子頭脳は少しずつ成長して行き、ジャイアントロボが自らの判断で行動する事がしばしば起こる様になって行き、この事がとある重大な伏線へと繋がって行く事となる。
背中にはロケット推進装置が備わっており、宇宙航行や水流の活動も可能となっている。
主な戦力
ロケット弾(ロケット砲)
別命『ミサイルロケット』。
両腕を左右に振る独特のアクションの後に指先から発射されるミサイル弾。連射も可能で最も多用された。
レーザー光線
両目から発射される索敵に応用する事も可能な破壊光線。
メガトンパンチ
大きく振り被って放つ強烈なパンチ。
メガトンキック
ロケット噴射で飛行し、急降下しながら放たれるキック。
投げ技
戦闘能力を失った敵を頭上高く持ち上げて地面に叩きつける。また、爆発物に投げつけるパターンも存在する。
火炎放射
口から放射する高熱火炎放射。
捕獲チェーン
鎖で繋がっている親指を射出する。
バズーカ砲
手の甲に内蔵されている強力なバズーカ砲。
特殊ワイヤー
腹部のベルト部分から出すマジックハンド。
胸ミサイル
胸のV字マークが分離し、ミサイルへと変化する。
スーパージェット線
胸のハッチを掛けて分銅が付いた電熱線を放ち、敵を縛り上げて電流を流して焼き尽くす。
超高熱
全身から高熱を発する。
クロスファイヤー
両腕をクロスさせて、燃える十字架を作り出し敵手に放つ必殺技。
十字架を弱点とする宇宙の吸血鬼ドラキュランに二連発使用して倒した。
地球が静止する日
(作品世界の設定では)禁断の動力源とされる原子力で稼働する汎用人型巨大ロボット。
最終決戦時には外部電力(アンチ・シズマフィールドで暴走する聖アーバーエーシズマドライブ発電所メイン炉心から潤沢に有線・無線で供給される電力)も併用された。
原作と比較すると、腕や足が大幅にボリュームアップしており、精悍な顔つきになっているのが特徴で、武器はその剛腕から放たれるパンチやキック、普段は背中に収納されているロケットバズーカー等といった、火砲類。描写から防御は重装甲に依る様だが、ウラエヌスとの戦闘ではバリヤーを展開していた。また、胸部にはワイヤーアンカーを備えている。
劇中、大作はただ単に「ロボ」と呼んでおり、からの持つ腕時計型コントローラーで操縦されている。
ちなみに操作する時、大作は通常ロボの顔側面にある梯子に掴まっているが、何故振り落される事なく掴まっていられるのかについての理由は不明。
尚、コントローラーには大作の声紋が登録されている為、彼以外には操縦できない仕組みとなっており、操縦者の無事を最優先させるようにプログラミングされている為、大作が絶対絶命の窮地に陥ると通常の50倍以上のパワーを発揮する事が出来る様になる。
背部のロケットエンジンを使い、飛翔する事も出来るほか、第2話では無力化ガスを打ち出すシーンが存在している。目から涙を思わせる二次冷却水や、鼻から鼻血の様なガソリンを出すこともある。
GR-GIANT ROBO-
5万年以上も昔に行われた超古代戦争で、超古代の地球を支配していたという、宇宙からやって来た「古き神々」と呼ばれる異星人達を時空の彼方に追放する為に、古代人によって作られた兵器の1つという設定で登場。詳細は次の通り。
データ
全長:30m、重量:60t(600t)、操縦者:草間大作。
南与那国島の超古代遺跡から完全な形で発掘された<エドフの鉄神>の名を冠するGR。
全てのGRの基礎となったとされるオールラウンドタイプの機体で、反重力による飛行を可能とし、ボルトを外して電撃を放ちながら繰り出す『グラビトンパンチ』、両目から発射するビームが主な戦力。またGR-8と合体する事で、GR-8の腕を利用して遠く離れた場所にいる敵に『グラビトンパンチ』をお見舞いできるようになった。
漫画版では胸部のV字型装甲版を発射する攻撃も披露しているほか、GR-5、GR-6との戦闘で右腕を失った為、先に撃破していたGR-2の腕、GR-8(TM-1)の触手を装備して出撃した事もある。また、フルクロスオープンを行う事で、外部装甲を取り払いGR-1・マミー形態に変化する事が可能。
最終話ではアバターが無い状態で起動し、失われたアバターの位置に大作を取り込んでおり、この事実から契約者とは「アバターのバックアップ」にあたる存在であることが示唆されている。
右腕を展開しGR以上の大きさの方針となった腕から超強力なビームを発射する『波増幅反射鏡』が最大の必殺技。
地球の燃え尽きる日
GR計画の本体で、10年前に全世界を滅ぼしかけた<アンチエネルギー・システム>が搭載されている。両腕・頭部から発射する『光の球』が武器。外見は原作版に近いが顔がかなり人間的になっている。
バベルの籠城
梁山泊頭領・草間大作が父親から託された巨大ロボットという設定で登場。