「貴様は 悪だ」
プロフィール
人物
クローバー王国の魔法議会の議長。王権派で知られる王族キーラ家の出身。
一言で言うなれば、自分が信じる正義と秩序を守るためならば、手段・犠牲を厭わない苛烈な性格であり、かつては実の父親すら躊躇なく裁いたほどである。
これらの性質から、畏敬の念を抱くものは多くいるものの、クローバー王国や国民を守りたい想いと責任感は本物である。クローバー王国の平和に繋がるような機会や有意義な理由があれば意外なくらい素直に受け入れて行動したり、正しい判断がまだ出来ないと見た場合は潔く身を引く事も珍しくない。
魔法騎士団所属ではないものの、王族なだけに魔力・実力ともに相当高い。
初登場はエルフ転生事件が幕を閉じた直後にクローバー王国国王がキーラ家に反発している魔導士から襲われている所に前触れなく現れ、容易く助け出す。
クローバー王国がボロボロになり多くの魔法騎士が怪我による離脱で治安・国民からの信頼が悪くなると言う判断から、悪魔憑きの疑いがあるアスタ、セクレ、ゴーシュの妹マリーを断罪しようと裁判を決行。国力維持のために魔法騎士団を失うわけにはいかないため、悪魔の力を使うアスタ達を処断しようとするが、黒の暴牛総がかりの乱入、紅蓮の獅子王団長フエゴレオン・ヴァーミリオンと銀翼の大鷲団長ノゼル・シルヴァの介入で一時的に裁判が中断される。更に、魔法帝ユリウス・ノヴァクロノが黒の暴牛にアスタの監視と国外での悪魔の調査を命じたことで処断を中断せざるを得なくなった。これによって、アスタ達の処分を一定期間保留させて無罪の証明を猶予させた。
裁判の後、一人でユリウスを訪ねた時、ユリウスから黒の暴牛を始めとする残った魔法騎士達に希望と信頼を託す旨を聞かされ「いつか君の天秤もアスタの方に傾く」と言われ一旦は身を引くも、国の障害になるならユリウスをも裁くと言い残して去った。
アニメ版ではオリジナルストーリーを展開する事もあってか、原作よりも比較的多く登場する。アニメ版の「デビル・バニッシャー / デビル・ビリーバー編」では部下のカブエを中心に数人がダムナティオの意思に反して行動した事をきっかけにアスタ達が危険な目に晒される羽目となったのか、自ら解決に乗り出す。また、カブエら部下達が利用された挙句始末された事を知った際は、普段の慇懃無礼さと冷静さが嘘のように動揺したりと、部下想いな一面も描かれた。
アスタたちの裁判以降、独自に悪魔憑きについて調査をしており、本来、冥府の支配者と呼ばれる3体の悪魔にメギキュラは存在せず、時間を司る悪魔、アスタロトが20年ほど前に冥府から消えたことを明らかにしている。
直後、ユリウスが自分自身の中に最上位悪魔アスタロトが居る事に気付き、自身を抹殺するように命令しようとし、ダムナティオはそれを察して行動に移すも一歩遅く、ユリウスに潜むもう1つの人格であるルシウス・ゾグラティスに時を止められ、その場に倒れた。
それ以降、ダムナティオは消息不明となっており、その為に悪魔憑きに関する裁判が長引き、リーベと契約していた為に被告とされたアスタが1等上級魔道士に昇格するのが遅れ、ルチフェロ撃破から15か月後となった。
彼もやはり、聖騎士へと生体改造されていた。
日ノ国に居る事が判明したアスタを魔女王の魔力で強化したフィンラルの空間魔法で呼び戻そうとした所を強襲。前述の一触即発状態となった事がある黒の暴牛との本格的な対峙となった。
魔法
「天秤魔法」の使い手。
ダムナティオと相手の能力を量りバランスを動かし、秩序を作る。(この場合の秩序とは、自分と相手のギャップの小ささと思われる。)
使用魔法
スケールレギュレイト
天秤で相手の能力を測り、バランスを動かすことで秩序を作る。相手の魔力が高い場合は魔力そのものが小さくなる。相手の人数関係なしにその影響を及ぼし、弱体化させられる。