それは雲突く巨人であった
知恵の実を喰らいし小人を父に、鉄屑と一つまみの砂を母にして産まれた
冷たい水銀の産湯に浸かり憎悪のうめきを漏らす
その腕(かいな)雲に届き、雄たけびは天を揺るがし、吐く息は大地を凍らせた
その姿臨む者に絶望を、その姿去りゆく時に静寂を与え続ける——―
もしかして
概要
サイバーコネクトツー社が展開する共通世界観企画リトルテイルブロンクス構想の作品に登場する古代文明が生み出した超巨大兵器で、ティタノマキナに該当する存在はシリーズ第一作「テイルコンチェルト」から登場しているが、ティタノマキナという名称や複数体存在するという設定はゲーム作品第二作ソラトロボで加えられた。
山に匹敵する巨体と甲虫や甲殻類を思わせる装甲外骨格を持つドラゴンの様な姿が特徴で、既存の兵器では大してダメージを与えられない程の防御力、単体でも現在の浮島世界を滅ぼせてしまう程の破壊力を有する。
内部構造は生体と機械を融合させた様な構造となっているため、ティタノマキナは機械兵器というよりコレやコレの様な生体兵器に相当する。
動力源であるコアの機能が停止するとパーツ単位でバラバラになって崩壊し、活動を停止するが、コアが再起動するとパーツが集まって元の形へと組み上がる。
「結晶石」や「メダリオン」などのティタノマキナのシステムにアクセスできるアイテムを用いれば制御できるが、制御には生体エネルギーが必要となり、力を多く使う制御を行えば制御者やエネルギーの供給元となった者の生命に危険が及ぶ。また、生体ユニットとしてティタノマキナと融合する事でも制御が行えるが、この方法は制御者がティタノマキナの力に呑まれて暴走してしまう危険性がある。
この上記二つの問題点により制御する事は非常に困難であるが、条件が揃えさえすれば制御できない訳ではない。
また、この二つの問題点をほぼスルー、もしくはクリアできる存在として「ハイブリッド」と呼ばれる者達がいる。
古代文明崩壊の原因を招いた存在として封印され、世界各地で永い眠りに着いているが、その力に目を付け、手中に治めようとする悪党たちの手によって封印を解かれて目覚めてしまう事があり、その目覚めたティタノマキナをもう一度封印するため主人公たちが内部に入ってコアを停止させるというのがリトルテイルブロンクス作品のお決まり展開みたいになっている。
そのためティタノマキナの体内はラストステージや物語の山場のステージに設定される事が多い。
関連タグ
登場個体:鉄巨神/クロッス(コラボ小説で登場)
登場個体:ラーレス/レムレス
登場個体:ヴァナルガンド
登場個体?:地の龍
ネタバレ
約3000年前(戦場のフーガでは2000年前)、オーバーテクノロジーの情報が記された遺物「ジュノ」によって高度に文明を発展させた旧人類=地球人類(人間)がジュノの恩恵を巡って開始した最終戦争時にジュノの技術を用いて生み出した決戦兵器。
ティタノマキナの性能は生み出すジュノのグレードによって異なるが、どれも人類の既存の兵器群を遥かに上回る。
ジュノのグレード(個数) | 能力 | 生成可能頭数 | 該当個体 |
---|---|---|---|
エース(5個) | 火力、防御力、機動力ともに最高クラス。 | エース個体1個につき1体。ただしオーストラリアン・エースのみはティタノマキナの生成不可。 | ヴァナルガンド(作中での説明、ファミ通.comの戦場のフーガ特設記事の情報から推測) |
アーツ(16個) | 機動力はエース生成個体との差はさほどないが、火力と機動力はエース生成個体より弱い。 | アーツ個体1個につき2体。 | ラーレス/レムレス/クロッス(外見から推測) |
ナンバース(32個) | 火力、機動力、防御力ともに最低ランク。 | グレード数に応じた数だけ生成可能。 | 鉄巨神(外見特徴、ソラトロボ完全設定資料集の情報から推測) |
当初はアメリカを筆頭とした多国籍軍が保有していたが、ティタノマキナの生成技術が漏洩してしまい、ティタノマキナを生成できないオーストラリアン・エースを保有するオーストラリア以外の国で次々にティタノマキナが造られた事により「ティタノマキナ対ティタノマキナ」という最悪の事態が発生、ティタノマキナの力によって各国の文明は破壊され、世界は急速に焦土と化していった。
このまま戦争が続けば人類滅亡と同時に地球は死の星になると予測したオーストラリアン・エースの疑似人格OS・ユルルングルによって提案、それを受け入れた科学者たちによって発動された「リセット」により人類消去と共にティタノマキナ達は破壊され、砕かれた大地の中に封印されて浮島の一部となった。