概要
ティターンズに組するニュータイプ研究機関であるライプチヒ研究所が、旧ジオン軍のフラナガン機関の計画を受け継いだ「プロジェクト・セイレーネ」に基づき開発した試作型モビルアーマーにしてプロジェクトの要。
後のラフレシアを思わせる花弁のような下半身には「システム・セイレーネ」と呼ぶサイコ・ウェーブ増幅装置が搭載されており、これにより、敵味方問わず理性を奪い、殺し合いを始めるようになる。ただし、パイロットが「味方」とみなした人物には聞かないよう融通が利くものとなっている。
100m級の大型MAらしく、対多戦用の武器は搭載されているが、開発の際、旧ジオン軍のNT専用MAの弱点とも言える「近接戦の不得手」及び「緊急時の脱出」に着目し、前者は護衛機としてシスクードとデスパーダを並行して開発。後者はガンダム試作3号機のコンセプトを突き詰めたかの如く、上半身を高機動型MSとして分離することにより解決に至っている。(この時期のティターンズはガンダムTR-6インレという似たアプローチの計画を打ち出しており、ネオ・ジオンでもネオ・ジオングというMSをコアユニットにしたMAが開発されている。)