概要
カラバに対抗すべくティターンズがアナハイム・エレクトロニクス社との裏取引により入手したMSF-007 ガンダムMk-Ⅲのデータを基に、オーガスタ研究所にて開発した機体。アナハイムから出向したフジタ博士がその開発にあたった為、ORXナンバーの他にMSFナンバーの型式番号を持つ。
ティターンズで開発された機体ではあるが、所謂「ティターンズカラー」で塗装されておらず、白を基調としたトリコロールカラーで塗装されている。
頭部やバックパック、下半身など後のガンダムMk-Ⅴに繋がるラインが見て取れる(但し、ガンダムMk-Ⅴは設計上既存のガンダムタイプに通じる部分は皆無に等しいとされている)。
武装はビーム・サーベルおよびビーム・ライフル。固定装備としてバックパックにはインコムが一基搭載されている。
シールドも有するが、こちらはMk-Ⅴのようにブースターとしての機能は無い。
ウェアヴォルフ
ガンダムエースで連載されている漫画『機動戦士ガンダム ウェアヴォルフ』にて、当機と思われる機体が登場。両肩と腰部のアーマー、カラーリングが異なっている。全体的に角張ったフォルムとなり、連邦系MSらしくなった。
武装はMk-IVと同一で、インコムも装備している。
月の裏側にある暗礁宙域「ゼブラゾーン」で極秘に性能評価試験を行うため、ティターンズ所属のペガサス級強襲揚陸艦「ヘカーテ」に搭載される。
アクシズの襲撃を受けた際にテストパイロットのラセッド・グレンドン中尉が無断で出撃しガルスJを退けるも、帰還した彼は本機のコクピット内で無惨な遺体となっており、それは本機が不可解な密室殺人の現場と化したことを意味していた。
余談
当機のデザインは、コミックボンボン読者からの公募デザインを石垣純哉氏が清書したものである。
…とされていたが、実際は石垣氏が一からデザインしており、公募ハガキは一切参考にしていないと石垣氏本人のツイートで判明した。
誌面では『重要拠点への潜入や偵察が得意な超高機動のMS』として紹介されているが、その設定はGジェネシリーズで反映されることはなく(Gジェネシリーズでは大抵の場合偵察機には範囲内の味方の命中率を上昇させるアビリティが付けられる)、誕生から約24年経ってから機動戦士ガンダムバトルオペレーション2にてそれらの設定を活かしたスキルが付けられた。
かなりマイナーな機体だけあり、ガンプラはSDガンダムGジェネレーションシリーズでラインナップされているのみ。