概要
ジオングは当初、アイデアの一つとして「四肢をバラバラに分離させて頭部、胸部、腰部、腕部、脚部に分けオールレンジ攻撃を行う」という設定が考案されていた(後に公式設定に、MSN-03というプランのみの試験機として組み込まれる、また、Vガンダムプロジェクト・エクソダスのジョングと∀ガンダムのターンXの原案となる)。
この設定を発展させ、公式化したとも言える機体がこのグレート・ジオングである。
初出はPS2用の『SPIRITS』。
ジオングの後継機という設定で、先述した設定通り全身をモジュール単位で分離し、無線サイコミュで操作することができる。
一年戦争末期にプランと設計案が立てられたが、その前に終戦を迎えお蔵入りした。しかし、その設計図は撤退したジオン残党軍、のちのアクシズに受け継がれ、各種サイコミュ機の礎になったと言われている。
分離したモジュールには一つ一つにモノアイが搭載されており、頭部と両腕以外の形状はジオン公国のMAを模した物になっている(胸部~肩部はアプサラスⅢ、腰部~大腿部はビグ・ザム、両脚部はビグロ)。
武装
・メガ粒子砲
原型機同様指部がメガ粒子砲になっているほか、機体の各所に大小のメガ粒子砲を内蔵しており、各モジュールからオールレンジ攻撃を仕掛けることが可能。
また、このメガ粒子砲を分離した各モジュールから一斉射撃のように浴びせる攻撃は『ズィーベン・アングリフ(7つの攻撃)』と称され、『Gジェネ』では必殺技のように扱われている。
・対艦ミサイル
肩部バインダーに搭載された四つの対艦ミサイル。
・脚部ヒートクロー
足の裏に搭載された、白兵戦用の武器。ジオン系MS特有のヒート剣のように、刃を赤熱化させて相手を切り裂く。
ほか、防御用の武装としてIフィールドを搭載している。
ゲーム中の性能
ゲーム中では「鈍足・高火力」を地で行く性能であり、移動力が低く機動性もそれほどでもない。
しかしシンプルながら強力な各種武装とサイコミュ攻撃は強力で、PS装甲やIフィールドなど、各種防御アビリティにも強い。
さながら小さなクィン・マンサとでも言うべき性能である。
余談だが、ファミリーコンピュータ専用カセット『SDガンダム外伝 ナイトガンダム物語』(1990年)には、ジャイアントジオングの色違いでグレートジオングというモンスターが出現する。
関連項目
サイコ・サラマンダー:同じくジオン系列のMAで分離可能な点と各部の意匠がジオンのMAみたいになっていると言うのが共通している。