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概要編集

藤子不二雄ランド8巻及び、藤子・F・不二雄大全集5巻に収録「のび太放送協会」に登場。


テレビ局を開き、番組を放映することのできる道具で、テレビカメラと「チャンネルわりこみスイッチ」、視聴率メーターで構成される。


スイッチをテレビに貼り付けると、カメラで捉えた映像がそのテレビ画面に映るようになる。スイッチは複数あるので、あちこちの人にスイッチを配ってテレビに付けてもらえば、その人たちみんなに自作番組を見せることができる。視聴率メーターは、その番組の視聴率をリアルタイムで確認可能。


ストーリー編集

空地にてジャイアンは将来自分はタレントになること、この美しい声と男性的なたくましさでテレビの人気者になってみせることを皆に宣言した。だがスネ夫は自分はテレビのディレクターになることを話しだし、監督になって人気のタレントを思うままに動かし視聴率40%の番組を作ることを語り出した。


やりがいのある現代的な仕事だという感想にジャイアンは「望みがでっかい」、しずかは「目の付け所が違うわね」と他の皆と共に感心していたが、のび太は「なんだそんなの」と言い、自分はテレビ局の社長になりタレントもディレクターも思いのままに動かして、朝から晩まで自分の見たい番組だけ放送することを自慢げに話し、呆れて声も出なくなった皆を感心していると勘違いして帰って行った。


帰宅後このことをドラえもんに話すと「面白い!今すぐ始めよう」と「テレビ局セット」を出してくれ、早速「チャンネル割りこみスイッチ」を家のテレビに取り付け、これにアップになったドラえもんの顔が映るとのび太は皆にも開局を宣伝。


そして「のび太放送協会」略して「NHK」としてドラえもんと共に番組編成会議を開始し、うんと面白い放送にしようと、初めに歌番組を提案。だがドラえもんの心当たりで歌が上手い人がゴジラだったため、のび太はすぐに却下しヒデキやヒロキを推したがギャラの件から没となってしまった。それなら10人勝ち抜きのクイズ番組にしようと思ったが、商品の海外旅行招待の賞金の件からこれも没となった。


そこでドラえもんは怪獣が出て来る番組を提案したが、のび太にぬいぐるみが何十万円もかかること、その他のセットの費用のことを言われ、最終的には何をするにも金がかかるという結論に至ってしまった。そんな時のび太がスポンサーの存在を思い出したため、商店街を一回りして探すことにしたが、訪れた3件の店は全て断られてしまった。


流行っている店はダメだと思い、なるべく暇そうな店を探し「間津井ベーカリー」という店を見つけるとそこの男性にスポンサーの話を持ちかけた。するとすぐに乗り気になってくれたが、払ってもらった金額は500円だけだった。そして帰宅するとママから電話が次々に鳴っていることを言われ、出てみるとずっとスイッチを入れて待っているが何にも見えないという苦情の電話だった。


のび太はもう少しまって欲しいと頭を下げた後、何かを放送しなきゃと慌て出すが、そこに先ほどの店の男性がやってきて、映画をやるよう提案してきた。一同は上映の準備をしながら視聴率を計るメーターやテーマ曲も用意し、いよいよ彼が撮った1970年度の8ミリの映画の上映を開始。男性曰く男の顔だけを5時間映し、人生の喜びや悩み、悲しみ、怒りなどを表した物とのことだったが、実際は自身の顔だけを映した物だった。


本人は芸術的だと満足気だったが、視聴者には不評で視聴率が下がり始めてしまいついに0になってしまった。これに男性は何のために大金を出したのか分からないと、金を返してもらおうかと思い始め、2人から映画がつまらなかったからと言われると怒り出したが、そこにやってきたスネ夫が自分に任せるよう言い、何も知らない人にいたずらを仕掛ける「ビックリカメラ」という企画を提案。


ナイスアイデアだと思ったドラえもんとのび太はその案を採用し、早速のび太とスネ夫は野比家を訪れた女性にブルドックのぬいぐるみを見せて驚かせたり、公衆トイレの前に「本日休み」の紙を貼って駆け込もうとした男性を引き返させたりし、その様子を茂みの陰から撮影していたが、ジャイアンに「よくばり」と書かれた紙を入れた財布を拾わせた際にはバレてしまい、殴られてしまった。


これによりすごい迫力の映像が撮れ視聴率50%には達したものの、テレビの出演料を渡したためにビックリカメラを歌番組に変えられてしまい、一同はジャイアンリサイタルを聞くはめになってしまった。当然、視聴率は0になってしまい男性から500円を返すよう迫られたが、金はビックリカメラに使ってしまっていて無理だった。


だがにそこにあんな下手くそなテレビに出るくらいなら自分達も出して欲しいとしずからもやってきたため、それを許可したのび太は、出演料を500円ずつ取ると言い、一同は「そんなのあるかっ」と驚いていた。


アニメにおける原作との主な相違点編集

大山版は1984年1月20日に放送されたが、現在のところ水田版では、まだアニメ化されていない。


1981年版編集

  • 始めジャイアンは自分が大人になったら何になると思うか皆に聞いていて、のび太はプロレスラー、スネ夫は動物園の飼育係と答えていた。またスネ夫が狙っていた視聴率は100%だった。
  • 乗り気になったドラえもんをのび太は始めバカにしていると思ったが、道具の存在を聞かされるとそういうことかと納得した。またのび太に話を聞かされた際しずかは、「それは大人になってからの話でしょ?」と驚いていて、この他ジャイアンは「嘘ついたらしょうちしないからな」と言っており、最後に声をかけた子供達は3人で漫画を読んでいた。
  • ドアには「のび太放送局」とだけ書かれていて、「番組へんせい会ギ中」「面会しゃぜつ」との張り紙も貼られていた。そしてドラえもんが歌の上手い人として挙げたのはジャイアンで、のび太が挙げた人物はマッチと聖子ちゃんだった。またこの後のドラえもんの台詞のうち「バカ」は「とんでもない」に、「ギャラ」は「出演料」にそれぞれ変更され、怪獣が出て来る番組を提案したのはのび太で、却下したのはドラえもんになっていた。
  • 2件目の店でドラえもんとのび太の誘いを断ったのは眼鏡をかけた女性で、3件目の店の男性は頭にはちまきをし、大きな顎をした男性で服にアイロンをかけていた。
  • 野比家に電話をかけて来たのはスネ夫だった。
  • 間津井ベーカリーの男性が撮った8ミリは今年度に撮ったものとだけ言われていた。
  • 騙され怒ったジャイアンの前には「ビックリカメラ」と書かれた看板を持ったのび太が立っていて、スネ夫は土管の中から撮影していて、初めにのび太が殴られすぐにスネ夫も殴られた。そしてこのことで上がった視聴率は80%だった。
  • ラストでのび太は、ジャイアンから先に出演料をもらったと聞かされた皆と、500円を返すよう主張する間津井ベーカリーの男性の板挟みにあってしまい、その一方でジャイアンは最後まで気持ちよく歌っていた。

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